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2016-06-09

奈良 沙織

奈良ゼミナールの3年生のゼミでは、2016年6月3日、オムロン株式会社IR部の板垣様をお招きし、ゲスト講義を実施しました。講義では、オムロンの事業内容、IRという部署の役割、オムロンの業績と中期経営計画などについて説明がありました。Q&Aではプロの株式アナリストが行っているような事業や業績、戦略について直接インタビューさせていただく模擬IRを実施しました。(詳細は写真以下をご覧ください)

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■オムロンとディスクロージャー

オムロンは体温計や血圧計、駅の自動改札機などで有名ですが、日本証券アナリスト協会が実施している『証券アナリストによるディスクロージャー優良企業選定』で過去に3回ディスクロージャー優良企業(電気・精密機器部門)に選ばれるなど、ディスクロージャー(情報開示)の模範企業としても知られています。

 

■IRをご存じですか?

今回ゲストでお越しいただいた板垣様は、8年間、オムロンのIR部でお仕事をされているベテランIR担当者です。IR (Investor Relations)とは投資家向け広報とも呼ばれ、IR部は資金調達を行う企業が投資家向けに自社の事業や業績などについて情報開示を行う窓口です。ここでは、自社の業績や見通し、経営戦略・経営計画に関する情報を分かりやすく整理し、投資家に公開するための資料を作成したり国内外の投資家からの取材に対応したりしています。

 

■奈良ゼミナールの活動とゲスト講義

奈良ゼミナールでは、企業の調査・分析・評価を行う株式アナリストの育成を行っています。ゼミ生は、担当の企業と業種を持ち、企業が公開している財務情報やIR資料をもとに企業を分析・評価しレポートを作成しています。

3年生のゼミでは、これまでも投資家にあたる株式アナリストやファンドマネージャー(株式投資を行う専門職)など金融機関で働くプロフェッショナルをゲストとして招いてきましたが、IRの方にお越しいただくのは初の試みです。通常のゼミでは、実際に企業に取材する機会はあまりないので、今回は事前に全員で勉強会を行いゲスト講義に備えました。

 

■講義の内容

講義では、オムロンの事業内容、IRという部署の役割、オムロンのIRの特色、オムロンの業績と中期経営計画などについて説明がありました。良い株主とは、企業を応援し、時には厳しく有益な意見を提示してくれる投資家であり、こうした投資家を増やしていくことがオムロンIRの役割だそうです。また、長期投資家の比率が安定して高いのも、オムロンの特徴であるとの説明がありました。

さらに、IRを目指す学生に対して、IRの仕事ではコミュニケーションが重要であり、正しい日本語を使うこと、海外投資家に対応するための英語力、質問の背景を推測しながら質問に答えることなどが大事であるとのアドバイスもいただきました。

 

■模擬IRでアナリスト体験

Q&Aではプロの株式アナリストが行っているような事業や業績、戦略について直接インタビューさせていただく模擬IRを実施しました。学生からは以下のような質問が挙がりました。

Ÿ ・稼ぎ頭であったパワコン事業が急激に悪化してしまった要因と今後の見通しは?

Ÿ ・熊本の大震災が業績に及ぼす影響は?東北大震災の時はどのような影響があったか?

Ÿ ・昨年度、2件のM&A(企業の合併・買収)を行っているが、買収した企業がオムロンの収益(業績)に貢献するのはいつ頃か?

Ÿ ・多くの企業では経営指標としてROEに着目しているが、オムロンではROEに加えてROICを重視しているのはなぜか?

 

■今後の予定

今回のインタビューをもとに、学生はオムロンの業績を予想し株価評価を付したレポートを作成することになっています。プロフェッショナルを招いてのゲスト講義は今後も継続して行う予定です。