経済産業省の先進的植物工場施設整備費補助事業によって建設された明治大学植物工場基盤技術研究センターが生田キャンパスにある。コンセプトの一つは農商工連携で、センター長を農学部の池田 敬教授が務め、センター員と運営委員には商学部からも鳥居 高教授と浅賀 宏昭が参画している。この縁で浅賀ゼミは、農学部の池田研究室と共に学際的な学びの機会を創ってきた。
例えば昨年(2023年)は和泉キャンパスでの合同ゼミを開催し、浅賀ゼミの学生が研究発表を行ない、池田先生はじめ池田研究室の皆さんから質問や有益なコメントを多数いただいた。それらを参考にして、浅賀ゼミの3年生が研究チームを組んで研究内容を発展させ、2023年度連合駿台会共催学生対抗プレゼンテーション大会において「アクアポニクスによる世界の食糧難の解決」のテーマで発表したところ優秀賞をいただいた。これはまさに共創による成果の一つである。
今年(2024年)は3月5日午後に池田教授のお取り計らいで、浅賀ゼミの学生をお招きくださった。生田の中央校舎の教室に集まり、まず浅賀ゼミと池田研究室の学生の自己紹介を相互に行なった。その際、沖縄の農業者から贈られたという貴重なスイカを分けてくださった。池田先生が研究されている方法で水耕栽培したもので、3月のスイカは初めてだったがとても甘かった(写真左)。
リラックスしたところで、学びのプログラムを開始した。まず池田先生が農業と植物工場の解説をされた。日本の農業の問題点から、植物工場の研究には多様な視点からのアプローチが必要なことなどである。研究センターで協同研究されている企業の植物工場に関するCM(ダイワマンSEASON 2 Episode 6「決して諦めない」篇)の紹介もしてくださったので、農学部と商学部のそれぞれが取り組むべき課題などの硬い話題も興味深く聴けたようであった。
次にタイから池田教授のところに研究をしに来られているサティッマンナイタム先生(研究知財特任講師)が、タイの農業について流暢な日本語で話された。タイでは国土の4割が農地でそのうちの半分が米を栽培しているという。乾季があるので農業には困っていたが、灌漑システムの導入によって、米の収量が雨期と同程度に上がったという話が印象に強く残った。
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1班:「デキルへ」
2班:「新しい〈裏〉日本観光コミュニティ 〜Deep GO!〜」
3班:「MUSUBI TSUGI―新たな後継の形―」
4班:「ANAを働く女性の出発点に」
各々の班の報告後、質疑応答が活発になされた。最優秀賞には3班が受賞した。報告会後、1班と4班についても検討が進められ、ANA社内で発表が行われることになっている。また3月18日11時から駿河台キャンパスリバティータワー1088教室にて野中様をお招きして今回の取り組みの修了式が実施された。
1班代表コメント:鈴木隼哉(4年)
当共同研究を通し、一から事業案を組み立てる事の面白さと難しさを感じました。この貴重な経験を通して得た反省点を改善し、来年からの社会人生活に活かせるよう精進します。
2班代表コメント:白鳥佑斗(4年)
ANA様、半年間ありがとうございました。新規事業という新しいテーマに対し、プロセスや必要な視点など新しい学びができました。個人として、非常に成長できた共同研究でした。
3班代表コメント:小林友梨香(4年)
課題の設定や事業内容の立案は非常に苦戦しましたが、当事者の方に何度もヒアリングを行ったことで、顧客のニーズを捉えた提案をすることができました。
4班代表コメント:鈴木果乃(4年)
集大成である今回の共同研究は1番苦戦し、1番熱意の籠った共同研究となりました。この経験は今後も忘れません。関わってくださった皆様本当にありがとうございました。
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先学期に実施した具体的な課題の洗い出しを受けて、秋学期には、こうした課題の中でも、①大学生として、②短期間で具体的に関与し得る課題へとブラッシュアップを行い、グループワークを通じた調査を経て、実際の行動に移すことを目指した。
3つのグループはそれぞれのプロジェクトを立ち上げた。その具体的な内容は、最終プレゼンテーションの内容を踏まえ、以下のようにまとめられる。
ムスリム学生数の増加を受けて、全国各地の大学でムスリムが安心して食べることのできる食事を提供する取り組みが行われるようになった。当グループは、そうした取り組みが必要になる背景として、イスラームにおけるハラール/ハラームとは何か、ハラール(「許されたもの」の意)な食事とは何か、ハラール認証とは何か、といった点についてまず検討した。そのうえで、全国の大学における先進的な取り組みについて紹介しつつ、明治大学での現状についても情報を調査した。駿河台キャンパスでは、実際にハラールなラーメンが提供されていることなどを確認した。和泉キャンパスではムスリム学生の数が少ないこともあってそのような取り組みは見られないものの、ノンムスリムに対してもそうした状況について啓蒙する意味を込めて、ハラールなケバブサンドイッチを提供するキッチンカーをキャンパスに誘致するアイディアを提案した。
大学構内でムスリム学生が礼拝のために使用できるスペースを設けている大学は増加傾向にある。これはムスリムに限らず近年広範な意識下が進んでいる、多様性に対して開かれたキャンパスづくりを目指す動きの中で進行している。こうした全国の取り組みについて情報を調査したうえで、明治大学での取り組みについても調査を行った。駿河台・生田・中野各キャンパスでは、少数ながらムスリム学生の利用が見込めるとして祈祷室を設置していることがわかり、その経緯についても各事務室とのインタビュー等を通じて明らかにすることができた。和泉キャンパスではこうした取り組みはないものの、ムスリム学生数の増加が長期的には期待されることから、今後の祈祷室設置の可能性について検討を行った。
ムスリム学生が日常的に直面する問題として挙げられるのが、ハラールな食事の確保という問題である。特に留学生の場合、ハラールかどうかの判断は各自で行うことが基本であるが、食品材料表示を読むことができないなどの理由で判断ができず、結果的に非常に限られたものしか食べることができずに苦慮している例が見受けられる。しかし実際には大学付近でよく目にするチェーン店やコンビニ等においても、食べることができる食事は少なくない。このプロジェクトではこうした食品・食事をハラールと認定するのではなく、「ムスリムフレンドリー」として紹介することで、上記の課題に対処することを提案した。複数の店舗へのフィールドワークを実施し、SNSで情報を発信する仕組みが提案された。
なお、最終プレゼンテーションにはゲスト講師として、兼定愛氏(慶應義塾大学非常勤講師)を招いた。慶應義塾では同様のテーマで先進的な取り組みが見られ、彼女もそうしたプロジェクトへの参加経験があることから、各プレゼンへの建設的なコメントをいただいた。着眼点や動機、情報の分厚さ等について高い評価をいただきつつ、今後につながる改善点の指摘もいただくことができた。
全てのグループのプロジェクトは、いわばアイディアの提案からプロトタイピングまでを包括するもので、主体的なグループワークへの参加、フィールドワークの実施がなければ実現しない非常に実践的な内容となっていた。重要なのはそうした活動を通じて実際に成果があがったかどうか、という点よりも、参加者各人の異文化への開かれた態度の情勢、および現実的な共生の在り方についての認識の変化であることをゲスト講師と共に確認し、締めくくりとすることができた。
最終プレゼンテーションの様子(一部)
]]>1チーム目:デロイトコーマツコンサルティングチーム
コトブキシーティング社の"椅子の製造・販売の能力と実績"という現業の強みを活かし、地方のプロスポーツチームを顧客とする「複合スポーツ観戦施設の設計」という施策提案を行いました。
2チーム目(ベストフィットコンサルティングチーム)
コトブキシーティング社の現状の強みと弱みを整理し人感センサー付きの椅子の開発や、そのデータ活用のため文化施設アプリの導入などの具体案をまとめ「ハコモノ施設の活用」に着眼した提案を行いました。
コトブキシーティング社からは「コトブキ様の歴史や強みを生かせているか」、「提案のオリジナリティ」、「ニーズ把握・課題設定・解決」、「プレゼンの論理構成」、「発表資料スライド構成」といった評価軸に基づいた採点を行っていただき、ベストフィットコンサルティングチームの提案を上位とするという評価をいただきました。
学生たちは、春学期に得た経験をベースにしながら、週次の講義期間を用いて、自ら能動的に対話し、真の課題発見と、その解決へのアプローチを考え、プレゼン資料を作り込み、相手に伝えるプロジェクトマネジメントの演習を今後業務として取り組むという実践的な形で経験し、成長を実感していたと感じます。
]]>今日ではSNS等の普及で、誰でもインターネット上に自分の意見や感想を投稿することができます。それに慣れ親しんでいる学生たちですが、この授業では、まず、公式メディアに執筆する記者としての基本的知識、情報を取り扱う際の倫理を学び、その上で企画をたて、取材対象にアプローチをします。秋学期は各班で設定したコアバリューに基づいて、取材企画と記事執筆を行いました。学生として体感している楽しいこと、おもしろいこと、あるいはユニークな活動をしている友人のことを記事にしました。
]]>※Image provided by IIMB (Bosch Bangalore)
・9月7日
この日は北に3時間ほど車で揺られ、マイソールへ赴き地域観察を行なった。主にマイソール寺院・マイソール宮殿・マイソール市場などへの観光を行なった。ここでも観察論の課題は継続され、客観的目線からマイソールが観光地として観光客に勧められる場所であるかというトピックの元、観察を行なった。
・9月8日
研修最終日のこの日はProf. Saideep Rathnamとともにこれまで行なってきた観察論の課題に関するまとめが行われた。これまでの調査により計50枚ほどになったポストイットの束をグループ化・タイトルの作成を行なった。今回のまとめ作業では主に前日に訪れたマイソールでの観察に関する情報を扱った。観察からラベルを作成し、それらをシステムダイナミックモデルに組み入れ、どの要素が観光成功に影響を与えるかを探求した。このモデル作成プロセスでは、特に外国人観光客の経験に着目し、インフラやサービスの質が地域の観光性に重要な役割を果たすことを発見した。
プロセスを通じて、観光地であるマイソールは観光客への接し方やサービスの質、遺産の維持管理、衛生面の改善がより一層必要だという結論に至った。これらの要素を改善することで、市の魅力が高まり、観光収入の増加につながる可能性があることが示された。
この研修から学んだ重要な教訓は、観察とデータ分析が、実際の問題解決策を見つける上で非常に重要であるということである。システムダイナミックモデルを使って観察した情報を整理・分析することで、問題点を明らかにし、効果的な解決策を策定することができた。また、多様な文化背景を持つ観光客に対しては、包括的かつ多言語対応のアプローチが必要であることも学んだ。
この経験は、複雑な現実世界の問題を理解し、それに対処するためのシステム思考の力を身につける絶好の機会であった。
・For international readers
This report summarizes the educational trip of Meiji University's Takahiro Nishi Seminar member to India (IIMB). It highlights his experiences and insights gained through various activities, including academic lectures and field visits. The lectures covered topics like Japan-India cultural and linguistic connections, supply chain management, and IT's role in business. He also visited major companies and explored local markets in Bangalore and Mysore. This comprehensive study program provided the student with a deeper understanding of India's economic and cultural landscape, enriching his academic and personal growth.
As a student from Meiji University, I am deeply thankful for the opportunity to participate in the training program at the Indian Institute of Management Bangalore (IIMB). My sincere gratitude goes to Prof. Jaideep Sarkar, Prof. Saideep Rathnam, and Mrs. G, Sowmya for their invaluable guidance and support throughout the program. Their expertise and dedication significantly enhanced my learning experience.
I also extend my appreciation to the representatives of the Mizuho India Japan Study Centre at IIMB and all other individuals involved. Your efforts in facilitating this program have been instrumental in my professional and personal growth.
Thank you for this unforgettable experience and for welcoming us with such warmth and hospitality. I look forward to applying what I have learned and to future collaborations that will further strengthen our ties with IIMB and all the esteemed individuals associated with this program.
Lastly, special thanks to Prof. Jaideep Sarkar, Prof. Saideep Rathnam, Mrs. G, Sowmya, Sandeep Salunkhe, Shivam Srivastava, Prabha Dinesh, Akshay Rao. I will never forget all the support and your kindness.
※Sandeep Salunkhe(left), Shivam Srivastava(right)
※Prabha Dinesh
※Akshay Rao (center)
Mizuki Oka
]]>まずこちらが今回のインド研修における全体スケジュールである。本項目ではお世話になったIIMB校との活動に絞り報告を行う。
校舎に到着後、今回の研修に協力してくださった、みずほインド日本研究センターに所属する方々とオリエンテーションを行なった。
挨拶を交わした後、日印間の異文化コミュニケーションに関するDr. Srivaniのレクチャーを受けた。この講義では、日本語とサンスクリット語の言語的なつながりや、インドの宗教と日本の仏教との強い文化的結びつきについて学んだ。例えば、日本語の文法構造や語彙にサンスクリット語からの影響が見られること、また、インドの宗教が日本の仏教伝播において重要な役割を果たしてきたことなどが詳しく説明された。これらの歴史的・文化的つながりは、日印間の深い関係性を示すものであり、両国間の相互理解を深めるのに役立つ知識である。
続いて、Dr. Adityaのレクチャーでは、サプライチェーンにおけるトレードオフの関係性に焦点を当てた講義が展開された。具体的には、コールセンター業務におけるスタッフの増員と、それに伴う待機時間の短縮と出費の増加というトレードオフについて専門的な視点から享受を受けた。この講義ではスタッフを増やすことで顧客満足度は向上するが、一方で人件費や運営コストが増加するというジレンマについての洞察が提供された。このセッションを通じて、相反する利益間のバランスをどのように取るか、そしてビジネス上の問題に対して最適な解決策を見つけるためのアプローチについて理解を深めた。
※上記の方々は左からProf. Jaideep Sarkar, Prof. Saideep Rathnam, Mrs. G, Sowmya。IIMB校Mizuho India Japan Study Centreの代表陣
※trade-offに関する講義をしてくださったDr, Adityaの写真
午後は、バンガロールに本社を構える世界有数のIT企業、Infosys Limited社への企業訪問を行った。Infosysは、その革新的なビジネスモデルとテクノロジーの先進性で知られている。施設内には学校や寮が完備されており、従業員に対して継続的な教育と優れた生活環境を提供していることがわかった。これは、企業の持続可能な成長と従業員の福祉への強いコミットメントを示している。
会議室に通された後、2時間にわたり企業側にインタビューを行なった。このセッションでは、Infosysのビジネス戦略、特にデジタルトランスフォーメーション、クラウドコンピューティング、人工知能などの最先端テクノロジーへの取り組みについて深く掘り下げた。同社は、顧客企業のデジタル化を支援することで、急速に変化するグローバル市場において競争優位を維持している。
その後、キャンパスツアーを行い、様々な設備を見学した。特に注目すべきは、Infosysの研究開発部門である。ここでは、最新のテクノロジーを駆使したソリューションの開発に専念しており、持続可能な技術革新を目指している。また、同社の社内起業家精神を促進するプログラムにも触れ、従業員が新しいアイデアを提案し、それを事業化する機会を提供していることが印象的だった。
この訪問を通じて、Infosysがいかにしてテクノロジーの進化に対応し、それをビジネスの成功に結び付けているかの洞察を得ることができた。同社の経営哲学、特に人材育成とイノベーションへの重点投資は、学ぶものが多かった。(権限の問題以上写真なし)
※Image provided by IIMB (Microsoft IT Bangalore)
・9月5日
この日は、Dr. Nishanthによる多層トリプルヘリックスモデルに関する興味深いレクチャーから始まった。このモデルとは、学校、企業、政府という社会の三つの主要な要素間の相互作用と相互依存関係を探求するものである。レクチャーでは、これらの要素がどのように連携し、社会的、経済的、技術的な革新を促進するかについて詳しく説明がなされた。特に注目すべき点は、物事を単なる平面的な相互作用で捉えるのではなく、より複雑かつ立体的な視点で捉えることの重要性である。Dr. Nishanthは、このアプローチが新たな視点を提供し、従来の問題解決手法に対する深い理解と創造的な解決策を導くことを強調した。例えば、教育機関、企業、政府がそれぞれのリソースと専門知識を共有し合うことで、持続可能な開発や技術革新を促進できるという点が示された。
さらに、このレクチャーでは、多層トリプルヘリックスモデルを活用して、現代の複雑な社会的および経済的課題に対処する方法についても掘り下げた。具体的な事例として、環境問題への取り組みや新技術の開発における、学術機関、企業、政府の協力の重要性が議論された。このモデルに基づく協力によって、より効果的かつ持続可能な解決策を生み出すことができる。
このレクチャーを通じて、学校、企業、政府の三者が相互に影響し合いながら、社会の持続的な発展に貢献する方法を学んだ。多層トリプルヘリックスモデルは、現代社会の複雑な課題に対する新たな理解とアプローチを提供するものであり、今後の研究や実践において非常に有用な枠組みである。(写真無し)
その後、我々はProf. Saideep Rathnamによる観察論のレクチャーを受けた。このセッションでは、研究対象を客観的に分析し、情報を抽出する方法について学習した。Saideep教授は今回の研修で最も時間を割いて指導してくださった方で、企業訪問を含む多様な課題に関する学習を用意してくれた。
観察論についての理論的な学びが終わると、実践的なウォーミングアップとして学内食堂にある厨房の観察へ向かった。最初の課題は、食堂の清潔さと安全性を客観的に分析し、結果をポストイットにまとめるというものだった。例えば、厨房が清潔に見えた場合(これは主観的な感覚)、なぜそう見えるのか、どれくらいの頻度で掃除が行われているのか、厨房内でどの程度意思疎通が図られているのかといった詳細を掘り下げることで客観的な分析を行う。
もう一つの例として、厨房で使われている水が清潔であるとした場合、その理由を深掘りする。インドにおいて水を浄化する方法には、水をフィルターで濾し、その後煮沸するという過程がある。さらに、その浄水システムは毎月メンテナンスされていることが分かれば、厨房の水が清潔であると判断できる。このように5W1Hを用いて事実に基づくロジックを導き出すことの重要性と魅力を学ぶことができた。
※observation skillに関するレクチャーをしてくださったProf. Saideep Rathnam。
食堂で昼食をとった後、午後はKrマーケットをはじめとする食品を取り扱う市場への訪問と市場調査を実施した。Krマーケットはバンガロールのメインマーケットであり、多くの地元民や飲食業者がここで食品を購入している。市場に足を運び、観察論の手法を活用することで、バンガロールのサプライチェーンに関して高い視点からの理解を深め、食品の安全性と清潔さを多角的に俯瞰することができた。
市場での観察では、多様な食品がどのように展示され、管理されているかに注目した。例えば、新鮮な野菜や果物の陳列方法、肉や魚製品の保存状態、さらには販売者と顧客間のやり取りなど、日常的な活動から多くの情報を収集した。これらの観察から、地元の食文化や市場の動向、消費者の好みや行動パターンに関する洞察を得ることができた。
また、市場調査を通じて、バンガロール市内での食品の流通プロセスや、地元の経済活動における市場の役割についても学びがあった。例えば、地元の農家や食品供給業者と市場の間の相互作用、食品の品質管理や価格設定の仕組みなど、サプライチェーンの各段階における独自の特徴や課題が明らかになった。
]]>商学部商学科3年 岡海月
2023年9月2日から10日にかけて、西剛広ゼミナール3年生がインドのバンガロールで海外研修を行った。この研修は、インド経営大学院バンガロール校と明治大学が共同で行う研修プログラムである。バンガロールの印象と本研修の内容について記していく。
①インド・バンガロールの印象について
"水道水は飲むな""犬が可愛くても絶対に触るな""辛くない食べ物は聞かないと出てこない"そんな日本の常識とかけ離れた地で私の尺度と価値観は瞬く間に消失した。ホテルで目を覚ましカーテンを開けると目の前には賑わうスラム街。道路を挟んだ先にはトタン屋根が風で飛ばないよう石で押さえつけているような家が立ち並ぶ。
インドのシリコンバレーと呼ばれるバンガロールでは世界的なIT企業が乱立し、
市内はバンコク以上の騒音を奏でながら、自動車と人波が揺れ動き続ける。道路を挟み一方はスラム街、もう一方を見てみると大きなビル群が立ち並ぶ。同じ空間に異質な二つが共生する不思議な街並みである。その地で生活する人々も同様に、街中には粗衣を纏い物乞いをする人からスーツを着て颯爽と通り過ぎるサラリーマンまで。
天候は驚くことに、我々が訪れた9月は乾季真っ只中。気温はおおよそ20℃あたり。早朝は震え上がるほど寒い日もあるほどだ。シンガポールのような灼熱地獄を想像していた私は薄着しか持ち合わせておらず非常に後悔した。次回の研修隊には是非とも服装に気をつけるようにと伝えたい。
今回の研修でお世話になったインド経営大学院バンガロール校(通称IIMB)は一般入試の通過率がなんと2〜3%。毎年選りすぐりの500人のみが入学を許されるインド屈指のビジネススクールである。そんな素晴らしい教育機関との繋がりを築いてくださった先生と歴代の先輩方には頭があがらない。キャンパス内は晴好雨奇の青々とした緑が広がる。この大学は知る人ぞ知るインド映画「きっとうまくいく」の撮影地でもある。映画に登場した校舎で勉強しているという高揚感は何ものにも代え難いものだった。校舎は約100ヘクタールもあるそうで一種の恐怖心さえ芽生えた。校舎内は多くの学生が行き交い、点在する学食は学生の集いの場となっていた。聞こえてくる言語は英語以外にも数多くあり、学生数人に聞いたところ多くは少なくとも3言語に堪能であるらしい。恐るべきインド人達である。また興味本位で四則演算についても聞いてみた。彼らは4桁の掛け算まで脳内で可能らしく、教えてくれた学生には1〜9の数字が縦書きされた円柱がそれぞれ回転しながら噛み合う様子をイメージすると良いとアドバイスをもらった。全くもって意味不明である。
そんな刺激ばかりの地で私が心に刻んだ言葉が「Jugaad」である。
ヒンディー語で「想像的な問題解決の方法」を意味するこの言葉。道ゆく人々を眺めているだけで国民性なのだと気付かされる。限られたリソースや制約の中で、いかに効率よくその日中にタスクを終わらせるか。抱え込むように藁の束を胴体に差し込みバイクにまたがる人もいれば、最短ルートを通るために道を逆走し始めるドライバーも。大半のインド人は効率性で頭がいっぱいなのだそう。インド人のタスクをこなす量は異常である。
彼らの暗記力、決断力、発言どれにおいても日本で生きてきた私にとって想像を遥かに超える世界であった。問題に直面した際に、既存の枠組みやリソースの限界に囚われず、創造的かつ柔軟な思考で解決策を見出す能力。インドの人々が日常的に行うこの実践は、私にとって大学生活や将来のキャリアにおいて、大きな教訓となった。
具体的な活動内容としては,日西混合の3チームを作り,それぞれワイン,ファストフード,香水をテーマに,日本とスペインの文化差異を考慮に入れつつ,ビジネスモデルキャンバスを利用して新規ビジネスモデルを提案しました。
ビジネスモデル作成のための議論とプレゼンテーションはすべて英語で行われました。
現地での交流の様子は以下ウェブサイトをご覧ください。
]]>学生は、グループでフィールドワークを実施し、住民や若い世代にインタビュー、アンケートを行った。文献収集、分析を行い、2回の中間発表や質疑応答でも京王電鉄株式会社様にご指導頂き、最終発表を迎えることができた。
1班は都区部へ転出し子育てで移住を考える2~30代をターゲットにし、地域の交流を深め子育ての孤立感を防ぐ子ども食堂を提案した。施策により地域の居場所である子ども食堂を広め、多摩市が地域全体で子育てに取り組む「子育てのまち」となることを目指す。
2班は、「子育て世代が多摩地域を魅力的に感じる部分が少ないのではないか」という仮説のもと、住民へのインタビュー、アンケート結果から、パークアンドライドおよび体験型店舗を導入する2つの解決案を提案した。パークアンドライドでは、自家用車で子供を保育園に送り届けた後、保育園のそばに駐車場を借りて、車を停めそのまま電車で通勤可能になる。また、住民の子供服の店舗がなくなっていくという声から体験型店舗を提案した。
3班は、自然と地域コミュニティに着目し、包括連携協定を結ぶ多摩市で「自然×子育て」で自然の中で子育てをする、職業体験を提案した。ターゲットをこれから小学生になる子を持つ、居住地を選ぶ際に子供の育つ環境を重視する子育て世代とした。
4班は、多摩市を「自然と健康の街」として健康に長生きすることを強化する点に着目し、シェアサイクルやサイクリングイベントを実施し、地域内での交流を図る案を提案した。多摩市に長く住みシェアサイクルを利用することで京王観光のチケットなど京王グループの様々な特典を得られる案を提案した。
]]>本講義では、グループで議論を重ね「NHK×SDGsで社会を変える"新しいサービス"」の企画を行った。NHK(人事部)様のご協力のもと、成果報告会では3グループが発表を行った。グループで企画案を考えるにあたり、NHK(人事部)様に、授業に何度もお越し頂き、質疑応答の時間を設け、中間発表と最終発表では貴重なコメントを頂いた。
1班は、「殻からプロジェクト」を発表し、卵の殻のリサイクルに着目した。日本の卵の消費量は世界2位であり、肥料や土壌改良、チョーク、グラウンドの白線などに使用されている。カフェの調査を実施し、卵の殻の使用についてインタビューを行った。大量生産・大量消費・大量廃棄でごみが増えすぎることから環境破壊が起きている現状を伝えた。
地域のレストランなどと協力して料理教室を開き、その過程で出た卵の殻を使用しアップリサイクル体験を提案した。
2班は、1970年から2015年で海洋生物の数が50%以下に減っていることから海の資源を守るSDGs体験型施設を作ることを提案した。施設では海洋生物を守る企画として、味も見た目も本物の魚介類とそっくりな代替シーフードの食事体験やアートを通して学ぶ海ごみアートを制作することを提案した。町おこしの意味も込めて施設を名所にしていくことを提案した。
3班は、SDGs の13番目のゴール「気候変動に具体的な対策を」と15番目のゴール「陸の豊かさを守ろう」に着目し、コーヒーかすを再利用し「自然豊かな住みやすい街を考える」を発表した。毎年国内でコーヒーの消費量が増加傾向にあり、コーヒーかすの廃棄量が増えていることから以下の2点の課題を提示した。1)膨大なコーヒーかすを処分するのに多くの埋め立て地や焼却エネルギーが必要。2)長時間放置されて腐敗したコーヒーかすからは温室効果ガスや二酸化炭素が発生する。2050年にはアラビカ種の栽培地が50%減少し、美味しいコーヒーが飲めにくなるという『コーヒー2050年問題』に着目し、NHKスペシャルにて放送する環境問題の番組企画と、コーヒーかすから作られる文房具やタンブラーの展示企画を提案した。
]]>プログラム
【日時】2024年1月9日(火)15:20〜17:00(3限)
【場所】和泉キャンパス 008教室(第一校舎)008号教室
[第1報告](15:20-15:45)特別テーマ実践科⽬B「ビジネス現場での課題解決」
テーマ:地方新規就農プログラム
報告者:岩切 琉聖(2回生)・鈴木 悠真(2回生)・仁科 晴登(2回生)
[第2報告](15:45-16:10)特別テーマ実践科⽬B「ビジネス現場での課題解決」
テーマ:食品ロスDX保険
報告者:田口青空(1回生)・東幸太朗(2回生)・須貝美玲(2回生)
[第3報告](16:10-16:35)特別テーマ実践科⽬D「地域における新規事業提案・応用編」
テーマ:三浦市における6次産業化の取り組み
報告者:秀平 幹太(4回生)・山中 智仁(4回生)・山本 龍輝(4回生)・今井悠叶(3回生)・小澤 怜以(3回生)・津野 葵泉(3回生年)
[第4報告](16:35-17:00) 特別テーマ実践科⽬D「南房総市の道の駅を拠点とした地域 活性化の取り組み」
テーマ:南房総市の道の駅を拠点とした地域活性化の取り組み
報告者:多田 彩乃(3回生)・原 雅也(3回生)・太田 芽衣(4回生)
また、成果報告会には、3科目で合計5名の外部専門家委員にお越しいただきました。ご出席いただきました専門家委員の先生方は以下の通りです。
外部専門家委員
・特別テーマ実践科⽬B「ビジネス現場での課題解決」
野口 亮輔氏 あいおいニッセイ同和損害保険株式会社人事部
松本 啓佑氏 あいおいニッセイ同和損害保険株式会社人事部
・特別テーマ実践科⽬D「地域における新規事業提案・応用編」
渡辺 聡子氏 三浦市経済部観光プロモーション担当課長
・特別テーマ実践科⽬D「南房総市の道の駅を拠点とした地域活性化の取り組み」
鹿野 和子氏 汎太平洋東南アジア婦人協会副会長、明治大学道の駅研究所客員研究員
加藤 文男氏 株式会社ちば南房総相談役、観光カリスマ(観光庁)
各報告の内容をまとめますと、以下のようになります。
第1、第2報告は、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社のご協力で実施した「特別テーマ実践科⽬B:ビジネス現場での課題解決」で取り組んだ実習成果の報告です。同授業では、企業様より「CSV×DXで解決する社会・地域課題」というテーマをいただき、課題解決の方法を、2つの班に分かれて、半年間にわたり考えました。まず、第1報告では、「地方新規就農プログラム」というテーマで、岩切 琉聖さん、鈴木 悠真さん、仁科 晴登さん(いずれも2回生)に報告していただきました。報告内容をまとめますと、中山間地域などの人口減少地域に見られる耕作放棄地の増加、空き家の増加問題の解決方法として、地域外からの新規就農者を呼び込む制度です。現在都市に住み、Iターンで新たに農業を始めたい人たちが、地域に移住して就農に成功するために、自治体、行政、保険会社が協力してサポートするという仕組みです。外部専門家委員の鹿野委員、加藤委員をはじめ、多くの専門家委員の先生方から、アイデアの新規性に対して高い評価を頂きました。
つづいて、第2報告では、「食品ロスDX保険」というテーマで、田口 青空さん(1回生)・東 幸太朗さん(2回生)・須貝 美玲さん(2回生)に報告して頂きました。報告の内容は、SDGsの観点から、近年の食品ロスの増加問題に焦点を当てて、自治体、保険会社、アプリ開発会社が共同で、食品ロスの発生量の削減を促す制度を提案しました。具体的には、地域内の飲食店から出る食材等の情報を共有し、飲食店間で融通し合うアプリを開発して、地域全体で食品ロスの削減に取り組むシステムです。食材を融通し合うことでは間に合わず、どうしてもロスが発生した場合には、保険会社が廃棄処理費用を補償することで、自治体内での処理費用を抑えるという仕組みです。この提案については、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社の野口委員、松本委員から、実際の実現可能性があり素晴らしい提案だという評価をいただき、報告した学生たちの励みになったと思われます。
第3報告は、「三浦市における6次産業化の取り組み」というテーマで、秀平 幹太さん(4回生)、山中 智仁さん(4回生)、山本 龍輝さん(4回生)、今井悠叶さん(3回生)、津野 葵泉さん(3回生) に報告して頂きました(なお、小澤 怜以さん(3回生)は、急用で欠席)。本報告は、春学期に実施した「特別テーマ実践科⽬C:地域における新規事業提案・基礎編」の「応用編」にあたります。「基礎編」を受けて、実際に神奈川県三浦市で、地域活性化に取り組んでいる2つの事例について、インタビュー調査を行ないました。その調査の結果をまとめ、結果を考察し、報告しました。調査対象は、三浦市で6次産業化に取り組み、成果を上げられている「くろぜむ農園」と「三浦パン屋 充麦」です。まず、「くろぜむ農園」は、1000年以上も続いている歴史のある農家で、代表の山田靖子氏の手がけている農園で採れた農産物を乾燥して作ったドライ野菜を使った「海風のドライベジ」は、神奈川県から「神奈川なでしこブランド」に認定されています。自治体に認定され、広く広報されたことで、地元の「海の駅」や特産品売り場などで人気を博しています。次に調査に伺った「三浦パン屋 充麦」は、自家農園で栽培した小麦を製粉し、パンを製造して、店舗で販売するという取り組みを行なっています。この事例は公式には6次産業の認定を受けてはいませんが、代表の隂山充洋氏の広いネットワークを生かした6次産業の取り組みにより、店舗だけでなく、地域全体の経済活性化を図っているということが特徴的であるという報告が行われました。どちらの事例においても、6次産業化は、単独では成功に繋げることは困難で、成功するためには多くの方々の協力・連携によるネットワークの構築が重要であるという報告でした。本報告では、調査にご協力いただきました三浦市経済部の渡辺課長から、マーケティングの観点から、非常に有意義なコメントをいただきました。
最後の第4報告では、「南房総市の道の駅を拠点とした地域活性化の取り組み」というテーマで、多田 彩乃さん(3回生)、原 雅也さん(3回生)、太田 芽衣さん(4回生)に報告して頂きました。本実習授業では、千葉県南房総市にある「とみうら枇杷倶楽部」と「富楽里とみやま」での計2回にわたる現地調査を実施しました。南房総市は、市内に8つの「道の駅」を持ち、「道の駅」同士が互いに連携することで、市全体の活性化に繋げています。学生の報告では、調査で大変お世話になった市内の7駅を管理運営する株式会社ちば南房総相談役の加藤文男氏を外部専門家委員としてお招きし、大変貴重なコメントをいただきました。報告した学生の一人は、将来、地域でまちづくりに関わる仕事を希望しており、大きな励みになったと思われます。
本報告会は、3つの特別テーマ実践科目(いずれも松尾が担当)において、半年間にわたり実施したアクティブラーニングの成果を報告するもので、外部専門家委員の先生方は、ご担当以外の報告にも、非常に有益なご指摘とご講評をいただき、報告会を盛り上げて頂きました。さらに終了後の反省会では、皆で和やかな話し合いができ、学生の将来の職業選択にも、非常に役に立ったのではないかと思われます。
第1報告の様子 報告者:岩切 琉聖さん(左)・仁科 晴登さん(中)・鈴木 悠真さん(右)
第2報告の様子 報告者:田口青空さん(左)・東幸太朗さん(中)・須貝美玲さん(右)
第3報告 報告者:今井悠叶さん(最左)・津野 葵泉さん(左から2番目)・山中 智仁さん(中央)・山本 龍輝さん(右から2番目)・秀平 幹太さん(最右)・小澤 怜以さん(当日は欠席)
第4報告の様子 報告者:太田 芽衣さん(左)・原 雅也さん(中)・多田 彩乃さん(右)
外部専門家委員によるコメントの様子
報告会後の記念撮影
]]>(日本語)
明治大学商学部は大学の看板学部で、長い歴史を持っています。その中で、私は商学部の「ダブルコア」という制度に興味を持ちました。この制度では、商学部専門ゼミだけでなく、他の学際的なゼミも選択できます。これにより、広範な知識を得ることができると考えました。また、グローバルな視点が強調され、留学プログラムや国際的な交流イベントを通じて異なる文化やビジネス環境に触れる機会があることにも惹かれました。これらの理由から、私は明治大学商学部を志望しました。
(母国語)
明治大学商学部是大学的招牌专业,有着悠久的历史。其中,商学院的"双核心"制度令我产生了兴趣。在这个制度里,你不仅可以选择商学院专业研讨会,还可以选择其他跨学科研讨会。我认为这样可以获得广泛的知识。此外,大学也强调了全球化的视野,我被学校的这些留学项目和国际交流活动机会以及可以接触不同的文化和商业环境所吸引。由于这些原因,明治大学商学部成为了我的第一志愿。
ゼミ合宿の様子
(日本語)
商学部では、主にマーケティングについて勉強しました。商学部の授業でマーケティングの基礎知識を覚えただけでなく、実際のマーケティングケースに即した応用力も身につけました。明治大学商学部は、単なる理論だけでなく、実践的な視点から学生たちを育て、現代の競争激しいビジネス環境で成功するための準備を提供してくれました。
(母国語)
在商学部,我主要学习了市场营销。在商学部的课程中,我不仅掌握了市场营销的基础知识,还培养了与实际市场案例相关的应用能力。明治大学商学部不仅注重理论,还从实践的角度培养学生,并为他们在当代竞争激烈的商业环境中取得成功提供了准备。
(日本語)
授業へ積極的に参加し、専門知識の獲得だけでなく、教授や同級生とのコミュニケーションを深めることができました。また、黒﨑ゼミが主催している「日本語カフェ」というグローバル交流イベントの運営に注力し、そして実際に参加することで国際的な視野を広げ、新たな友人を作るだけでなく、異なる視点から学びを得ることもできました。さらに、友達との交流も重視し、授業や就活に関する情報を積極に共有することで、より効率的で充実したキャンパスライフを送りました。
(母国語)
我积极参与课堂活动,不仅获得了专业知识,还加深了与教授和同学之间的沟通。此外,我致力于参与由黑崎研究室主办的"日语咖啡"等国际交流活动的组织,通过实际参与拓宽了国际视野,结交了新朋友,不仅如此,还从不同的角度学到了很多。此外,我注重与朋友的交流,通过积极分享与课程和求职相关的信息,度过了更加高效和充实的校园生活。
ゼミのランチ会の様子
黒崎先生の壮行会兼ゼミのOB会の様子
(日本語)
明治大学での授業とグローバル交流イベントへ積極的に参加することで、異なる文化や言語に触れ、国際的な視野を広げました。この経験が、就活においても大いに役立ちました。明治大学の授業は、専門知識だけでなく、現実のビジネス状況に即した応用力を養うものであり、その結果、就活での面接や実務への対応力が向上しました。また、グローバル交流イベントでは、異なる背景を持つ仲間たちとの交流を通じて、グローバルなコミュニケーションスキルも向上しました。このような充実した学びの環境とキャンパスライフが、明治大学での就活を成功に導きました。
(母国語)
通过积极参与明治大学的课程和国际交流活动,我接触了不同的文化和语言,拓宽了国际视野。这些经历在求职过程中发挥了巨大作用。明治大学的课程不仅培养了专业知识,还培养了与实际业务情况相适应的应用能力,因此在面试和实际工作中的应对能力得到了提升。此外,在国际交流活动中,通过与来自不同背景的同学交流,我的国际沟通能力也得到了提升。这样充实的学习环境和校园生活为我在明治大学的求职之旅取得了成功。
日本語カフェの様子
(日本語)
外国人留学生の皆様、合格おめでとうございます!明治大学に進学した選択を後悔しないよう、これからはキャンパスライフを存分楽しみましょう。明治大学では、留学生支援プログラムや国際交流イベントをたくさん用意し、円滑な学生生活をサポートしていますので、是非授業やゼミへ積極的に参加するだけでなく、国際交流イベントへの参加や友達との交流を大切にし、多様な経験を積んでください。そして充実した留学生活を送ってくださいね。
(母国語)
各位外国留学生,祝贺你们顺利通过考试并成功入学明治大学!所以接下来请尽情享受校园生活,不要为了选择进入明治大学这个决定而后悔。明治大学提供了丰富的留学生支持计划和国际交流活动,以保证你们在校期间能拥有舒畅的学生生活。因此,除了积极参与课程和研究小组外,还要重视参与国际交流活动和与朋友的交往,积累丰富的经验。祝愿你们度过充实而愉快的留学生活!
明大祭の様子
]]>[写真] デンパサール空港にて
バリ島は、人口約430万人、東京都の約2.5倍の大きさの島です。バリ島の州都はデンパサールであり、今回の旅の始まりはデンパサール空港からでした。島は、サバナ気候に属し、年間を通して暖かく、雨季と乾季があります。ビーチリゾートとして世界的に有名なバリ島は、ビーチの他にも、多くの自然や寺院があり、棚田(タバナン県、プクリサン川のスバック灌漑施設とその景観)やウルン・ダヌ・バトゥール寺院などの世界遺産が存在することから、観光資源に溢れた土地として知られています。文化的観点からいうと、イスラム教徒が約9割を占めるインドネシアにおいて、バリ島は約9割を超える人がバリ・ヒンドゥー教を信仰しており、世界的に見ても独特な文化が脈々と受け継がれています。
しかし、バリ島はさまざまな問題を抱えており、特に環境問題が深刻といわれています。その代表例がゴミ問題です。バリ島が属するインドネシアは、世界有数の海洋ゴミ排出国で、バリ島には数多くのゴミが美しいビーチに漂着し、たびたびメディアに取り上げられています。また、ゴミインフラが未整備なため、バリ島で出たゴミのほとんどは焼却されずゴミ山に捨てられている現状があります。
私たちは、そんなバリ島に、海外インターンシップを斡旋しているタイガーモブ株式会社様ご協力のもと訪れました。今回の研修の目的は、「インドネシア・バリ島を舞台に、気候変動がもたらす農業/エネルギーへの影響を解きほぐす」です。これに、三和ゼミが普段の活動で学んでいるESG投資を始めとした「愛ある金融」の知識を掛け合わせ、バリ島の抱えるさまざまな課題の解決の糸口を探ることを、この研修のミッションとしました。
2023年10月18日(水)に駿河台キャンパスで行われた事前研修では、タイガーモブ株式会社の社員の方のレクチャーを受け、それをゼミ生一人ひとりが仮説をたて、現地研修への足がかりとしました。
【研修1日目】
この日の午前中は、バリ島の環境問題解決を目指す、"国際的クリエイティブサイエンティスト集団" su-re.co様のオフィスを訪問し、バリ島に関するレクチャーと藍染め体験を行いました。藍染め体験では、各自Tシャツを縛り、それを環境にやさしい染料が詰められたドラム缶の中に沈めたのち、それを空気に触れさせることで綺麗な藍色のTシャツが出来上がりました。
[写真]su-re.coでのレクチャー
[写真] 藍染め体験中のゼミ生
[写真] 完成したTシャツ
午後は、世界文化遺産のジャティルウィの棚田を見学しました。この棚田は美しい景観はもとより、バリ・ヒンドゥー教の教えである「トリ・ヒト・カラナ」を体現したスバック灌漑システムが現代まで脈々と受け継がれており、それが世界に認められ2012年に世界文化遺産に指定されました。
[写真] ジャティルウィの棚田
[写真] ] ジャティルウィの棚田にて記念写真
【研修2日目】
この日の午前中は、サステナブルな農業を実践している"Jiwa Community Garden"を訪問しました。"Jiwa Community Garden"は、バリ島で衰退しつつある農業や環境問題への危機感を持った有志の人たちが運営している共同農園で、園内で出たゴミや排泄物を使って農作物や家畜を育てることにより、持続可能な農業のあり方を発信しています。バリ島の農業が抱える課題は、日本の農業にもつながる点が数多くあり、多くの知見を得ることができました。
[写真] 生ゴミからつくる堆肥についてレクチャー
[写真] Jiwa Community Gardenの方とディスカッション
午後は、バリ島の環境団体である"Sungai-watch"の活動に参加し、川でのゴミ拾いに参加しました。"Sungai-watch"では、バリ島で問題となっているプラスチックゴミを人力で拾い、それをリサイクルすることを活動としています。川には、衣類の他、数多くのゴミが堆積しており、その重量は1tを超えました。バリ島のゴミ問題の現実に触れると共に、活動に参加した現地の子供たちとの交流することもでき、貴重な機会となりました。この夜、 su-re.coのオフィスを再訪し、設立者である高間剛氏のお話を伺うこともできました。
[写真] ゴミ拾いの様子
[写真] 現地の子どもたちとの交流①
[写真] 現地の子どもたちとの交流②
[写真] 集めたゴミの様子
【3日目】
この日は、タユン・アユン寺院、ウブド市場、ポテトヘッドビーチクラブを訪れました。バリ島の魅力に触れると共に、ゼミ生間の仲も深めることができました。
[写真] タユン・アユン寺院にて
この3日間の経験を経て、バリ島の抱える課題の一端に直接触れることができました。私たちがこの研修を受けて得たものは、「問題に対して多角的にアプローチする力」です。バリ島の環境問題は、単なるゴミの問題ではなく、国の財政やインフラ、国民性、貧困等さまざまな因子が複雑に絡み合っています。今回の研修を通し、問題そのものだけでなく、問題を要素分解し、それに関わる主体それぞれの視座に立って、課題を見つけ出すことで、多くのソリューションを考えることができました。
また、この研修を経て、バリ島の美しい自然や美味しい料理、貴重な文化、そして魅力あるバリ島の人々と交流することができました。バリ・ヒンドゥー教の教えである「トリ・ヒト・カラナ」は、「人と人とのつながり」「人と自然とのつながり」「人と神とのつながり」を大事にすべきというものです。短い間ではありますが、バリ島の課題解決に取り組む中で、私たちもそのつながりの一部になれたと考えます。私たちの身に染み込んだ「トリ・ヒト・カラナ」の精神は、ゼミの分野であるESGの考え方にも通ずるものです。私たちがこの3日間で得たものは、これからのゼミで「愛ある金融」を検討する際に、必ずや生かされることと思います。
[写真] 2日目、Sungai-Watchの活動に参加した人たちと
最後に、私たちの訪問を受け入れてくださったsu-re.co、Jiwa Community Garden、Sungai-watchの皆様方、本研修をサポートしてくださったタイガーモブ株式会社の方々、そしてお世話になったバリ島の方々に心より御礼を申し上げます。
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