授業

2015.11.30

遠くて近いラテンアメリカ~学生との交流を通じてラテンアメリカの社会・経済・文化を知り、その発展を考える~

中林 真理子

ビデオカンファレンス中(明治大学での様子)

この授業は明治大学駿河台キャンパスの教室で行われていますが、テレビ会議システムを駆使し、アメリカの国際金融機関に勤務中の専門家によるアメリカやラテンアメリカ各地からの遠隔授業、ラテンアメリカの学生とのビデオカンファレンス(離れた場所にいる人同士がテレビ画面で相手を見ながら行う会議)等による交流を通じて、日本にいながらラテンアメリカを体感し、その社会・経済・文化に関する理解を深め、開発支援に関する具体的な提案をする準備をしています。
 日本で暮らす私たちの多くは、「ラテンアメリカ」と言われてもピンと来ないのが普通でしょう。その最大の理由は地理的な遠さにあると思われます。しかし、世界最大の日系社会がブラジルのサンパウロに存在するように、ラテンアメリカは実は身近で、知れば親近感が高まりうる存在なのです。
 明治大学商学部では2009年から「ラテンアメリカ異文化交流プログラム」を開始しましたが、この授業はその導入にあたるものです。まずはラテンアメリカを知るために座学によって基礎知識をつけると同時に、明治大学のラテンアメリカ地域の海外協定校の学生とのビデオカンファレンスを積極的に導入して、より積極的に知識を深める機会を設けています。2015年度春学期だけでも、アルゼンチン、ブラジル、コロンビアの南米3か国6大学の学生との合計6回(第6回目は下記記事配信後に実施)のビデオカンファレンスを行いました。日本とラテンアメリカの相互理解とよりよい協力関係の促進につながるテーマを設けて、プレゼンテーションと意見交換を行いました。最後に、春学期の締めくくりとして、8月にドミニカ共和国で開催された汎米日系人大会に向けにビデオを作成して参加者に託し、当日会場で披露してもらいました。これらの活動を大学のホームページ等で紹介することで、少しずつですが活動を広く発信することができました。 

・ラテンアメリカ異文化交流プログラム
http://www.meiji.ac.jp/shogaku/exchange/lac.html

・【商学部】「特別テーマ実践科目」ラテンアメリカ3か国5大学と4回の学生間ビデオカンファレンスを実施しました
http://www.meiji.ac.jp/shogaku/topics/2015/6t5h7p00000ivia0.html

ビデオカンファレンス中(コロンビアEAFIT大学での様子)
汎米日系人大会向けビデオを学内のスタジオで制作中の受講生たち
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