授業

2019.02.12

フィールドワークの成果を報告(特別テーマ実践科目)

中川秀一(担当教員)

学部のテーマ実践科目報告会の日程が成人式と重なったため、受講生のほとんど全員が新成人を迎えるテーマ実践科目Bフィールドワーク入門(中川秀一担当)では、別の日程、会場で報告会を開催しました。会場の和泉校舎M606教室には、受講生のほか、前年度の受講生たちも集まり、今年度の調査報告と外部専門家支援委員の先生方のコメントを含め、活発な議論がなされました。
「住みやすいまち吉祥寺」をテーマに「地図」「ハモニカ横丁」「サンロード商店街」「プティツト村」「吉祥寺のカフェ」のそれぞれの観点から行われた調査の結果について、外部専門家支援委員の先生方から次のようなコメントが寄せられました。
○全体の流れ
個々のグループ研究は、時間的な制約があった事を考慮すれば内容の良し悪しは別としても、それなりに熱心に取り組んだようであるが、このテーマに対する「わかったこと」が不明確であり残念だった。
・プレゼンテーションの観点では、早口であったり、棒読みであったりして、発表者の思いを理解し汲み取りにくかった。
・効果的なプレゼンテーションの方法は訓練すれば身につくので、意欲的に取り組んで欲しい。
・配布の「パワーポイント」資料が整理されておらず、文字も小さく読みにくい。
・参考文献、出典などを明確に掲載することが必要。
〇地図
・「地図」の部分で、まずは、具体的な吉祥寺の範囲や街並み、商店街や公的施設などの全体説明があっても良かったのではないか。
〇ハモニカ横丁 ・最初に地図内での位置関係の説明が必要
・夜の飲食店、居酒屋にスポットをあてての説明であったが、昼間の物販店の状況調査も合わせて行うとよい。
〇サンロード商店街
・調査目的が「暮らし目線としての吉祥寺をサンロードのお店から捉える」のであれば、現在の商店についての状況から考えられる暮らし目線の魅力について深堀して欲しい。特に生活に密着した生鮮食品店などの状況説明や購買者へのインタビュー調査などが欲しい。
〇プティツト村
・資料作成方法が技術的に雑である。
・企業としてのコンセプトや方針はわかりやすいので、ここが吉祥寺のイメージアップに どのように貢献しているのかがもう少しわかるとより良い。


〇吉祥寺のカフェについて
・「なぜ吉祥寺にカフェが集まるのか」と言った観点から、論理的に系統立てて調査をしておりまとまっていた。
・最後の「考察」においては、そこまでの客観的な事実のみをもとにわかったことを説明されたので良かったと思う。


年末から年明けにかけての調査から報告会に向けた準備は不十分だったため、外部委員の先生方からは厳しいコメントがありました。足りなかった部分をしっかりと受け止めて、次の機会に活かしていくことが何よりも大切です。そのために貴重な時間を先生方にご足労いただいていること、調査対象の方々のご協力、ご厚意で研究ができていることを認識することができる機会になればいいと思います。
外部専門家委員の先生方は、次の方々でした。記して御礼申し上げます。


樋代佳一先生(Office Y.HIdai代表)
石原祥訓先生(合同会社 BICS社長)
河原 涼先生(meets new inc. 共同代表)
(文責:中川秀一)

MENU