2016.09.20
西ゼミナール、南カリフォルニア地域を中心に研修を実施
西 剛広(担当教員)
西ゼミナールでは、2016年9月4日ら10日まで、米国における日系企業の戦略動向の調査とカリフォルニア州立大学ロングビーチ校での講義受講、学生交流も目的として、南カリフォルニア地域を中心に研修を実施しました。
<企業訪問について>
企業調査では、Nitto Tire、米国ヤクルト、米国マツダ、Port of Long Beach,現地の起業家企業であるポプラ社を訪問しました。Nitto Tireは東洋タイヤの子会社で米国でのタイヤ市場シェア第一位を誇っており、革新的な企業として定評のある企業です。魅力あるタイヤづくり、市場戦略ならびに、組織活性化を中心として水谷社長にご講演を頂きました。米国ヤクルトでは工場見学を行い、米国事業立ち上げプロセス、米国市場での製品展開動向を中心にお話しを伺いました。
米国ヤクルトでの集合写真
Port of Long Beach(ロングビーチ湾港委員会)では、米国の海運・物流システムを説明頂いた上で、ハイブリッド・プラグインや代替エネルギーを用いた活動事例をご紹介頂き、物流システムにおける環境や社会的責任の取り組みについて学ぶことができました。
Port of Long Beachでの集合写真
米国マツダでは、デザインに重きをおき、魅力ある製品の開発ならびに、低燃費を実現する効率的なエンジン・システムについて、米国マツダ 大塚副社長、技術担当の平石氏よりご説明頂きました。課題や困難に挑戦しながら情熱をもって開発を行う姿勢に学生は魅了されていた様子でした。さらに、マツダを代表する歴代の車が展示してある会場に案内され、自動車レースにて優勝した自動車を拝見した上で、エンジンのデモを行って頂くなど、学生は高い関心を示していました。
米国マツダでの集合写真
ポプラ社は明大農学部OBの篠崎氏が1986年に起業した日本食の調味料・素材を生産する会社である。篠崎社長の案内のもと工場見学を行い、生産工程、品質管理についてご説明頂きました。
ポプラ社での集合写真
<大学訪問について>
カリフォルニア州立大学ロングビーチ校に訪問し、経営学部Terrence Witokowski教授より、Vintage Brand研究についてWinchesterの事例をもとにVintage Brand研究の分析視角、方法論を中心にご教授頂きました。そのうえで、学生が同教授に対して日本のVintage Brandについてプレゼン行いました。
さらに、同日本語学科にて、現地学生とのワークショップを開催し、学生が日本の現代文化に関するワークショップならびに、交流会を実施しました。ワークショップにおけるプレゼンには60名を超す学生が参加し、現地学生は高い関心を示し、盛んな質疑応答が展開されました。引き続き開催された学生交流会は大変盛況でした。交流会後の夕食会でも現地学生、明治大学学生の間で親睦を深めている様子で、今後も彼らのつながりが継続することを期待したいと思います。
Witkowski先生に対する学生発表
- ワークショップでの学生プレゼン(1)
- ワークショップでの学生プレゼン(2)
- 現地学生との集合写真
このように、本研修は学生の国際経営戦略の理解を深めるだけではなく、様々な人との出会いにより米国の多様な文化を把握することが可能となるなど大変、有意義な研修であったと思います。 最後に、本研修では明治大学南カリフォルニア校友会会長であり、内田クリニックの内田友来先生には、企業の訪問先の手配から、現地での学生の面倒、車での送迎に至るまで多大なご配慮頂きました。また、現地で在外研究中の浅井義裕先生には、学生へ様々な面でご配慮頂くなど、大変お世話になりました。内田先生、浅井先生、訪問先企業の関係者方々、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校の先生方には、本研修に大変ご尽力を頂いたことに心から感謝を申し上げます。