2023.01.18
黒﨑典子ゼミナール 「日本語カフェ」×「かわいい日本語サロン」 ―清泉女子大学との合同授業実施―
黒﨑典子ゼミナール 2年 千葉由路・櫻井香蓮
12月17日に、黒﨑ゼミナールの5期・6期生は清泉女子大学PBL活動(課外活動)「かわいい日本語サロン」のメンバーとオンラインで合同授業を行いました。 黒﨑ゼミナールでは、月に2回、「やさしい日本語」をテーマに留学生と交流を深める「日本語カフェ」という活動を行っています。一方、今回、合同授業を行った清泉女子大学では、PBL 活動として、「やさしい日本語」を使用し、学内外の外国人と交流する「かわいい日本語サロン」という活動を有志で行っています。これら2つの活動は、「やさしい日本語」を使用した日本語非母語話者とのコミュニケーションを通じて、母語話者としての言語行動や価値観のあり方について考えるという点で共通しており、今回の合同授業が実現しました。
まず初めに、黒﨑ゼミナールの学生から、黒﨑ゼミナールの紹介と日本語カフェの活動報告を行い、次に、清泉女子大学の学生から「かわいい日本語サロン」についての紹介がありました。その後、黒﨑ゼミナールの学生と清泉女子大学の学生の混合チームにわかれ、両者に活動においての気づきを共有したり、非母語話者との日本語を使用したコミュニケーションで気をつけていることについてディスカッションを行ったりしました。清泉女子大学の活動について知ることができただけでなく、日本語カフェの活動やゼミでの学びに生かすことができる示唆を得られた、貴重な機会になりました。 (文責:2年 千葉由路・櫻井香蓮)
ゼミ生の感想 (抜粋)
・お互いの活動内容を共有することができてとても有意義な時間でした!清泉女子の活動ではスライドに読み方やローマ字を書くことなど黒崎ゼミの活動にも取り入れられることが多く、日本語カフェをより良いものにできそうだなと感じました。機会があれば清泉女子のサロンにも参加してみたいし、清泉女子のみなさんからも黒崎ゼミの日本語カフェに参加してみたいと意見をあったので、オンラインだけではなくオフラインでも合同で活動できたらいいなと思いました。(2年)
・内容が近いプロジェクトを行なっている2校での勉強会、という前提で今回参加しましたが、内容は近くても異なっているところがとても多く、学びが多い回でした。 和泉の日本語カフェの参加留学生は日本語能力が高いのに対し、清泉女子大学さんは、自国で日本語を学んでる段階の参加者がいる点や、和泉では基本対面実施であるのに対し、清泉では基本オンラインである点など、内容が似ているからこそ際立つ差異から、学ぶ事はとても多かったと思います。 まずは伝えることを最優先として、コミュニケーションを大事にすると言う点をあらためて認識した会でした。(2年)
・私の班では、外国人の方に対して気を付けていることとして、話のペースを話している相手に合わせるという意見が多く挙がりました。また、外国人・異文化との接触で自分が変化したこととして、留学生が日本に来た時の心持ちを理解し、日ごろ生活していて見かける外国人の方への対応が変わったという事が多く上がりました。このようなことから、外国人であろうが日本人であろうが、交流している相手に寄り添ってコミュニケーションを行う事が最も大事であると感じました。(3年)
・サロンと日本語カフェでは細かい活動内容は違いましたが、非母語話者との対話において気をつけることなど、一致している点が多くありました。特に日本語非母語話者との会話において、やさしい日本語をどう使うかについて意見交換した際に、「一概にやさしい日本語を使えることが重要なのではなく、コミュニケーションをとる中で相手の障害となっている部分に気がつき、どこをやさしくしたら良いのか判断して、その障害を取り除く補助として使えるようになることが重要だ」という意見が印象的でした。非母語話者と母語話者とのコミュニケーションと区別せず、相手との対話を楽しむことを第一にすることの大切さを再確認しました。(3年)