授業

2024.08.19

特別テーマ実践科目C「地域振興と観光まちづくり・基礎編」および特別テーマ研究科目A「社会調査法」の合同成果報告会

松尾隆策 (担当教員)

明治大学商学部 2024年度「特別テーマ実践科⽬C」および「特別テーマ研究科目A」の合同成果報告会(担当:松尾隆策)を開催しました。報告会のプログラムは以下の通りです。 

プログラム 

【日時】2024722日(月) 13:3015:10 (2限) 

【場所】和泉キャンパス第一校舎202号教室 

 

[第1報告](13:30-13:55) 特別テーマ研究科目A「社会調査法」 

テーマ:三浦市の人口政策 

チーム名:パワー商学部 

報告者:市川 莉子(2回生)・植田 優羽(2回生)・大野 秀真(2回生)・増田 乃萌(2回生)・川野上 岳人(1回生)・後藤 主(1回生)・松村 由翔(1回生) 

 

[第2報告](14:05-14:30) 特別テーマ研究科目A「社会調査法」 

テーマ:三浦市の観光政策 

チーム名:めいじろう 

報告者:薄葉 海和(2回生)・西村 健士朗(2回生)・増渕 開(2回生)・望月 拓実(2回生)・森 万睦(2回生)・自谷 拓真(1回生)・宮嶋 怜奈(1回生) 

 

[第3報告](14:40-15:00) 特別テーマ実践科⽬C「地域振興と観光まちづくり・基礎編」 

テーマ:三浦市における地域振興と観光まちづくりの現状 

報告者:川端 恭平(4回生)・小林 郁人(4回生)・長嶋 涼太(4回生)・初瀬川 岳史(4回生)・平本 秀磨(4回生)・南 将宗(4回生)・山崎 祐(4回生)・林 澪美(3回生)・細谷 鴻羽(2回生) 

 

また、成果報告会には、2科目で合計3名の外部専門家委員にお越しいただき、学生の報告についてのご講評をしていただきました。専門家委員の先生方は以下の通りです。 

外部専門家委員 

渡辺 聡子氏 三浦市経済部観光プロモーション担当課長 

加藤 文男氏 株式会社ちば南房総相談役、観光カリスマ (観光庁) 

勝田 雄介氏 八千代エンジニヤリング株式会社 事業統括本部海外事業部 

 

各報告の内容をまとめますと、以下のようになります。 

第1、第2報告は、「特別テーマ研究科⽬A:社会調査法」の授業で取り組んだ社会調査の成果報告を行いました。同科目は、社会調査の手法を習得することを目的としており、特に地域の現状を、マクロ・ミクロデータと現地での調査結果から把握し、地域活性化へとつながる方策をグループごとに提案するというアクティブラーニング形式の授業です。春学期は、神奈川県三浦市を対象として、2つのグループに分かれて、それぞれの関心あるテーマ「人口政策」、「観光政策」に関して、地域経済分析システム(RESAS:リーサス、内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局提供)を用いたデータ分析と現地調査を実施しました。現地調査は、7月14日(日)に京急三崎口駅周辺と三浦三崎港商店街において、質問紙による街頭調査を実施しました。 

1報告では、「三浦市の人口政策」というテーマで「パワー商学部」チームに報告していただきました。報告内容は、次のようにまとめられます。まず、市の人口動態に関する様々なデータ(総人口、年代別人口、男女別人口、世帯数、自然増減数(出生数-死亡数)、社会増減数(流入人口-流出人口)、年代別転入・転出人口、市内地域別人口、産業別就業人口、昼間・夜間人口等)の推移を高知県室戸市のデータと比較することにより、市内人口の特徴を分析しました。さらに、漁業、農業に関するデータ(農家数、事業所数、企業数、魚市場取扱量等)の推移と住民に対する「住みやすさ」アンケートの調査結果、現地での調査票調査の結果をもとに、市の人口政策(移住、I・Uターン促進)の効果についての検討、考察を行いました(写真3)。 

つづいて、第2報告では、「三浦市の観光政策」というテーマで、「めいじろう」チームに報告していただきました。報告では、まず三浦市での観光に関するデータ(観光入込客数(総数、観光スポット別)、日本人観光客数(総数、地域別)、外国人観光客数(総数、国別)、宿泊客数、観光消費額等)の推移データを、RESASにより取得し、さらに現地での調査票調査の結果データ(滞在時間、目的、周遊ルート等)と、市内観光地に対するイメージの調査結果(自由回答)を合わせて、市の観光政策についての現状分析と今後の課題についての検討を行いました(写真4)。 

最後に第3報告では、「特別テーマ実践科⽬C」で実施した2回にわたる現地調査の結果をもとに、「地域振興と観光まちづくり」というテーマで、成果報告をしていただきました。報告では、第1回調査(5月19日)において、現地の歴史的な祭事「道寸祭」に参加し、地元の方々との交流を通して感じた参与観察の成果(写真1)と、第2回調査(6月9日)における「三浦ブルワリー」(三浦三崎港)での小松哲也代表取締役社長に対するインタービュー調査(写真2)から得られた事柄について検討しました。そして、秋学期に実施する三浦市の観光商品の開発に繋げる意気込みについての報告が行われました。 

そして、各報告について、外部専門家委員の先生方により大変貴重なコメントをいただき、講評が行われました。特に、(株)ちば南房総相談役の加藤 文男氏からは、「社会調査で大切なことは、表面的な調査にとどまらずに、現地に深く入り込み、調査データの裏に隠された地域の実情を把握することである」というコメントをいただいたことは、学生の皆さんにとって、非常に素晴らしい経験となりました(写真6)。 

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写真1 諸役として参加した「道寸祭」での様子(519日)「特別テーマ実践科目C

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写真2 「三浦ブルワリー」における調査実習の様子(69日)「特別テーマ実践科目C

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写真3 第1報告「パワー商学部」グループによる報告 テーマ:三浦市の人口政策

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写真4 第2報告「めいじろう」グループによる報告 テーマ:三浦市の観光政策

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写真5 第3報告「特別テーマ実践科⽬C:地域振興と観光まちづくり・基礎編」の報告

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写真6 外部専門家委員加藤 文男氏による講評の様子

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