授業

2024.09.05

特別テーマ実践科目C「コンサルティング実践」企業向け最終プレゼン報告会

樋渡雅幸(担当教員)

■報告概略

2024年度明治大学商学部特別テーマ実践科目C「コンサルティング実践」において、2024712日に実施された講義内容について報告する。

当講義においては、今期の課題実施テーマ企業の1社であった小竹正株式会社(小竹正株式会社 (kotakesho.com))から提示された『歴史長くアパレルに携わり続けてきたことと九州に位置していることの強みや独自性を生かした新規事業企画の創出をせよ』という課題に対する提案を、受講学生15名が5名ずつ3チームに分かれて、それぞれのチームがオリジナルのコンサルティングファームを模しながらプレゼンテーションした。

3チームにはクライアント役である小竹正・小竹社長からの優勝チーム採択も行われた。

また今期の講義全体としては、まずは社会人としての振舞いから、論理的思考の基礎的フレームワーク、プレゼンテーションスキル等の要素を学生にレクチャーしている。学生たちは、そこで習得したスキルセットを生かし、当該最終プレゼンテーション報告会に臨んだ。

以下に、各チームの個別のプレゼン概要、結果、全体講評をまとめる。

■学生の個別発表内容と結果

1チーム目(ハムレットチーム)

クライアントが洋服生地の取り扱いや技術力に長けた老舗であることと、

福岡には太宰府天満宮という観光資源があることに着目し、防寒着兼大宰府ブランドの

「受験用服」の提案を行った。

与えられた命題に対して丁寧な確認と自分たちならではの価値に重きを置くプロセスが説明された。

2チーム目(NIKKANチーム)

クライアントが既存のままでは認知度が低いことが課題だと捉え、観光客に目を向けたスタンプラリー式Tシャツと福岡県地元企業コラボレーション施策について提案した。

クライアントにとってのシナジーを訴求するプレゼンテーションを行った。

3チーム目(ギリコンチーム)

福岡の観光特性として距離の近い韓国ではなく中国こそが最大の来訪者出身国であるというデータから着想した、「中国人向け」「固定店舗型」の販売に関する提案を行った。

小竹正の大改革と銘打ったスライドづくりを実施した。

■全体講評(所感)

各チームからのプレゼンを受け、クライアントニーズへの合致度合いと価値を伝達の度合いによって採点を行った結果、1チーム目が優勝となった。

クライアントである小竹社長、外部専門家委員の方々、当方から学生たちにプレゼンに対する講評を行うと共に、講義全体を通じた学びを振り返った。

学生たちは、当講義を通じて、粘り強く考え抜く姿勢やチームワークを発揮するための協調性を身に付けたと感じる。

当講義は34年生の受講生によって構成されるが、4年履修生にとっては約半年後に新社会人として新たなフィールドへ、3年履修生にとっては来たる就職活動へ、学生たちをそれぞれ大きく飛躍させてくれるであろうと考える。

明治大学商学部生が、当講義を通じて成長し、社会に羽ばたいていくことを今後とも一層期待したい。

■参考写真(講義の様子)

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以上

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