授業

2024.10.29

ゲストスピーカーによる特別授業実施報告:森村あずさ氏【ラテン音楽から考えるラテンアメリカの歴史と社会】

所 康弘(担当教員)

1.実施日

2024年10月21日(月)15:20~17:00

2.実施場所

リバティタワー 1143教室

3.科目名

中南米地域市場論

4.ゲストスピーカー

森村あずさ 氏(肩書:音楽プロデューサー/株式会社ウノ・ミュージック代表取締役)

5.実施内容

森村あずさ氏からは、ラテンアメリカ・カリブ海地域の音楽文化を事例にして、この地域の歴史や社会の特色と独自性について説明いただいた。内容は以下の通りである。

 1. キューバ共和国の歴史と人種の起源

 2. 歴史的な文脈からみるクレオール文化

 3. キューバ音楽の変遷と文化的・社会的背景

 4. 冷戦体制に揺れたキューバと現在

アフリカ、欧州(スペイン)、先住民の文化が交じり合った独自のスタイルを築いてきたキューバ音楽のルーツから発展、そして主要なジャンルやアーティストまでを説明いただいた。

歴史的背景として、スペイン植民地時代にアフリカから奴隷として連れてこられた人々の文化的影響をどのように受けたのか、キューバ音楽の基本構造である「コール・アンド・レスポンス」形式とはなにか、を解説いただいた。主な音楽ジャンルとして、ソン、ルンバ、チャチャチャ、サルサ、マンボを取りあげ、それぞれの曲調・サウンドやリズム、スタイルの特徴について触れていただいた。

講義により、受講生は奴隷制や東西冷戦に翻弄されたカリブ海地域の歴史や文化をより身近に感じることができ、グローバル化時代における異文化理解の重要性を理解することができたとおもわれる。

MENU