2025.03.31
「特別テーマ実践科目D南房総市」における千葉県南房総市「道の駅」での現地調査
松尾 隆策(担当教員)
2024年度秋学期「特別テーマ実践科目D 南房総市」では、10月27日(日)と11月16日(土)の2日間、南房総市を訪れ、市内の「道の駅」計3駅に対して、地域活性化の取り組みについてのお話を伺い、農産物直売所、特産品販売所、レストラン等の地域振興施設を中心とした現地調査を実施しました。
(1)第1回調査実習
・実施日:2024年10月27日(日)
・調査内容:南房総市内の「道の駅」のうち、「とみうら枇杷倶楽部」および「三芳村 鄙の里」を訪れ、各駅の地域活性化の取り組みについて調査を行ないました。
①道の駅「とみうら枇杷倶楽部」において、(株)ちば南房総相談役の加藤文男氏に、日本の「道の駅」の政策と南房総市での「道の駅」による活性化の取り組みについてのお話を伺いました。加藤氏は、これまで「道の駅」行政に携って来られたほか、「道の駅」の海外展開政策の立役者でもあります。これまでインドネシア、ベトナム、タイに「道の駅」のシステムを輸出されたご経験談と、今後の「道の駅」の発展の可能性に関してのお話をお伺いました。
②道の駅「三芳村 鄙の里」では、(株)ちば南房総観光企画部 道の駅「三芳村 鄙の里」駅長の亀田利也氏に、同駅の取り組みについてのお話を伺いました。同駅は、(株)ちば南房総による運営で、南房総市内道の駅ネットワークを確立することで、市内8駅の情報共有を行なうことで効率的な経営を行なっています。農産物直売所「土のめぐみ館」の出荷者は107名の会員により構成され、顧客比率は、地元50%・圏外50%となっており、各テナントの独自性を活かした共同体というポリシーで運営されているというお話でした。
写真1 調査実習の様子(道の駅「三芳村 鄙の里」にて、中央が加藤 文男氏)
(2)第2回調査実習
・実施日:2024年11月16日(土)
・調査内容:道の駅「ちくら潮風王国」による南房総市内道の駅ネットワークによる地域活性化の取り組みについて調査しました。
「ちくら潮風王国」内のレストラン、物産などのテナントでは、地元の海産物が販売されています。駅内の唯一の直営店である「ととかふぇ」では、(株)ちば南房総の他の「道の駅」の商品も扱っており、駅間の連携が見られました。また、地元出身のイラストレータである山口マオ氏の経営する「海猫堂」では、氏の製作された絵本や雑貨が店頭に並んでいました。毎年、千倉海岸の堤防で開催される「ちくらアートな海の散歩道」の企画・運営を行なっており、千倉地区を盛り上げる様々なイベントや取り組みについて伺いました。
写真2、3:調査実習の様子(道の駅「ちくら潮風王国」にて)