授業

2023.09.01

特別テーマ実践科⽬A「大災害時代の復興未来学」成果報告会

洞口拓磨(担当教員)

 2023720⽇(木)に特別テーマ実践科⽬A「大災害時代の復興未来学」・「地球に優しい科学を目指す」の春学期成果報告会を合同で開催しました。学生ができるだけ多くのテーマに触れ、お互いの授業から刺激を得ることを期待しこの2つのテーマで合同開催を行っています。

「大災害時代の復興未来学」は、20182019年度開講した「東日本大震災を学ぶ」の後継授業です。東日本大震災から10年以上が経ち、被災地は未曽有の災害から確実に復興への道を歩みつつも、他方では大規模な災害が繰り返され、復興への足掛かりを掴めない現状も確実に存在します。大災害と復興を繰り返す長いトンネルをいかに生き抜き、どのような未来を創造すべきかを研究することがこの授業の目的です。

当⽇は、参加学生も含め授業OBOGにもご参加頂くことができ、⾮常に活発な議論がなされました(※プログラム参照)。以下、学生からの感想を一部抜粋して掲載します。

 

  • 大変面白かったです。大学生になって初めてのグループワークでしたが、高校とはレベルが全然違い、驚きました。与えられた課題を淡々とこなすだけではなく、自ら課題を考えて取り組むことの大切さを感じました。プレゼンテーションは資料集めから始まり、それを、スライドにして伝える作業が大変でした。相手に伝えたいことを精査し、スライドを1枚ずつ作ってくことは大変でしたが、とても面白かったです。グループでは、自分の役割を意識しながら、課題に望めたと思います。また、普段やることのない計算やプレゼン練習は今後の役に立つだけではなく自分にとって最高の経験になりました。
  • 非常に学びの多い授業だったと感じた。発表を作っていく上での重要なプロセスについてなどの基礎的な点から、災害や危機についての実態といった、これから私がどう生きていくかに関する点など、単に1講義に留まらず、自身の将来を考える上でとても参考になった。
  • 発表に向けてパワーポイントを作成したり、発表練習などをしていく中で人と協力することの難しさと大切さを感じた。自分の思っていることがうまく伝わらなかったり、他の人が何をしようとしているのか分からなかったりする場面もあったが、他の人の意見で今までにない視点を得ることができたり、作業も早く進んだりする場面もあり、コミュニケーションの大切さを学んだ。
  • この授業のおかげで普段では絶対に意識しないようなことを意識させてくれました。災害に備えてとりあえず水を買おう、非常食を準備しておこう、懐中電灯を準備しておこうなど、このような単純なことしか頭にはありませんでした。しかし、この授業を通して様々な情報を調べたり計算をしたりしたおかげでエネルギー問題や食糧問題点というものが喫緊の問題であってもっと具体的な準備をしなければならいなのだと分かりました。エネルギーの問題に関しては電気料金が高くなっているのは確かでそれに対応するためには個人で電気を作り出していくことが必要、そして電気を作り出す方法というものはいくつもあってそこで自分に最適なものを選んでいくことが大切だと感じました。食糧の問題に関しては明日食糧がなくなってしまってもおかしくないという考えを持って常に常備食を用意しておいてさらにそれがどれくらい保つのか、どれくらいのスピードで消費していけばよいのか考えていくことが大切だと感じました。
  • 特別テーマ実践科目Aは個人的にかなり時間を費やした科目になった。大学生として1年半しか経験がないものの、最も調べ、どうするのか考えた。食糧危機においては授業外でグループメンバーと発表内容を考え、自分たちなりの答えを持ち先生に意見をもらうという充実した内容であったと思う。
  • 最初は、今まで自分自身や身内など身近な人間が大きな災害に巻き込まれたり、食べる物に困ったりした経験がなく関心を持たずに生きてきた分野だった。しかし、授業を通して実際にどのような災害が起こり、どのような被害を受けるのか。また、食糧やエネルギーの分野でどのような問題が起きていてどのように対処すれば良いかなどを学んでいく中で今まで自分に関係がないように感じていたこともすごく身近に感じ、自分ごととして捉え興味を持って学ぶことができた。
  • リーダーとして、毎週ミーティングを開いて意思疎通の機会を設けたり、グループワークで他のメンバーの意見を募って方向性がずれないようにまとめたり等、普通の授業では出来ない貴重な経験をさせていただいた。まだまだ詰めが甘いところが多々見受けられたが、それでも自分なりにやりきることが出来たと思っている。また、このようなグループワークでリーダーになって発表することはあまりなかったので、難しさや大変さとやりがいを知ることが出来た。技術面ではパワーポイントの作るときのテクニックやこつ、見栄えの良さなどの知識が得られたことはゼミなどでどんどん生かしていきたい。

 

今年度春学期は、5月よりコロナ禍以前の活動レベルに戻ったとはいえ、まだまだ大学生活への順応が最大課題のように思いました。この授業での学びが、今後起こり得る災害への自覚を促し、ささやかではありますが被災地に対する復興の一助となれば幸いに思います。

最後に、お忙しい中本成果報告会にご参加頂いた授業OBOGの方々及び本報告会開催にご協⼒頂いた商学部事務室の⽅々に深く御礼申し上げます。ご協⼒有難うございました。

 

2023年度特別テーマ実践科目A成果報告会プログラム

木曜3時限「大災害時代の復興未来学」

木曜4時限「地球に優しい科学を目指す」

担当教員:商学部 洞口拓磨

 

日時:2023720日(月)17:00開始

場所:明治大学和泉キャンパス006教室

 

プログラム

17:00 授業紹介・外部専門家支援員・アドバイザー紹介 明治大学商学部 特任教授  洞口拓磨

 

「大災害時代の復興未来学」発表開始(発表+質疑応答:25分)

17:10「個人レベルの電力対策」                                       商学部1年生:2名・2年生:2名

17:35「食糧難時代を生き抜く」                                        商学部2年生:4名      

18:00休憩(5分)

「地球に優しい科学を目指す」発表開始(発表+質疑応答:25分)

18:05「生成系AIの登場に関する考察」                                 商学部1年生:1名・2年生:1名

18:30「エネルギー資源としての電磁波」                             商学部1年生:1名・2年生:1名

18:55 総括・アドバイザーより

19:20 写真撮影

19:30 解散

 

外部専門家支援委員

藤森菜津子 様 (近鉄エキスプレス株式会社)

アドバイザー他2名

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