授業

2020.12.22

明治大学商学部×シンガポール国立大学とのファッションビジネス・プロジェクトの実施

西 剛広 菊池一夫(担当教員)

 2020年12月7日から12月11日までの期間でシンガポール国立大学(ヘンドリック・マイヤーオーレ准教授)と明治大学商学部(西剛広准教授と菊池一夫教授)が中心になって日本のファッション文化やファッションビジネスについての学生交流が行われた。例年、シンガポール国立大学の学生が来日してプログラムを実施するが、今年はコロナ禍のもとZoomを用いてプログラムを実施した。企業から与えられた課題についてシンガポール国立大学の学生と本学の学生がチームを作り、英語と日本語を交えながら課題を解決する提案を、議論を通じて作成し、発表し、質疑応答にこたえるものである。

 12月7日 ワークショップ"Mapping Who Shops Where in Tokyo and Singapore"

 本ワークショップでは、ショッピングモールや立地展開や顧客ターゲットを検討するために、まず、東京、シンガポールの主要エリアのモールや店舗の展開状況をマップにプロットした。そのうえで、日本・シンガポールそれぞれの消費者行動やモールにおけるテナント戦略を考察した。

1.jpg                                ワークショップ"Mapping Who Shops Where in Tokyo and Singapore"

 12月8日 馬塲正実准教授(桜美林大学)「ファッションマーケティングの現状と課題」  

 「ファッションマーケティングの現状と課題」をテーマに本学商学研究科の学生、商学部の学生、シンガポール国立大学の学生が日本のファッションマーケティング(オムニチャネルリティリング、カスタマージャーニー、VMDなど)についての講義を受けた。

2.jpg                                馬塲正実准教授(桜美林大学)「ファッションマーケティングの現状と課題」

 12月9日、11日 株式会社ジュンとのワークショップ 同社 取締役執行役員 嘉野 敬介 様

 株式会社ジュンとのワークショップは12月9日ならびに、11日の2回に渡って開催された。9日に開催された1回目のワークショップでは、嘉野様から同社の概要の説明を受け、アフターコロナにおける消費者の情報取得行動、購買行動などを予測した上でのカスタマージャーニーの作成がテーマとして与えられた。

 11日の2回目のワークショップでは、明治大学とシンガポール国立大学の学生がテーマに関する共同研究の成果を報告した。ビフォー・ウィズ・アフターコロナの3段階のカスタマージャーニーを捉えた上で、アパレルのEC戦略についてSNSやライブストリーム配信との点から考察したり、実店舗展開との融合を図る戦略を提案したりするなど、様々な視点から、大変興味深い報告が行われた。

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                                株式会社ジュンとのワークショップ

 12月10日 ヘザーランソン准教授(カナダ・ビクトリア大学)「デザイン思考入門」  

 「デザイン思考」のセッションを学び、ラグジュアリーブランドの若者へのSNSによる浸透をテーマに各グループでデザイン思考を基に解決案を作成し、発表、ヘザー准教授との質疑応答を行った。

4.jpg                                ヘザーランソン准教授(カナダ・ビクトリア大学)「デザイン思考入門」

 12月10日 株式会社ベイクルーズとのワークショップ 同社執行役員 櫛谷哲史様

 ワークショップでは、櫛谷様にベイクルーズの事業概要をご説明頂いた後、事前に与えられた「日本とシンガポールのモール内におけるテナント展開」についての課題に取り組んだ。とりわけ、ルミネにおけるアパレルショップの具体的な事例を元に、VMDや顧客ターゲットなどの点から、日本・シンガポール間の比較・検討を行い、リテールビジネスの戦略の特徴を考察した。限られた時間内ではあったが、シンガポール国立大学、明治大学学生の混成の5グループがそれぞれの視点から戦略特徴を捉え、報告を行った。

5.png                                株式会社ベイクルーズとのワークショップ

 12月12日 フィールドワーク  

 本フィールドワークでは、「ユニクロのカスタマージャーニー:シンガポールと日本の比較」、「職場におけるファッション」、「女性服市場と年代ごとの異なり」、「大学生ファッション」の日本とシンガポールの比較・検討を行うために、テーマごとにシンガポール国立大、明治大学の学生の混成グループを編成し、フィールドワークを行った。打ち合わせの後、それぞれの学生は現地のファッションエリアを中心に調査を行い、テーマごとの両者の相違点について報告を行った。

6.jpg                                フィールドワーク後の会議

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