2026.01.14
ゲストスピーカーによる特別授業実施報告:遠藤 洸貴氏【テーマ:データサイエンスを用いたデジタル・サービスの最前線〜サイバーエージェントにおけるマッチング・アプリの事例】
水野誠(担当教員)
1.実施日
2025年12月22日(月)17:10 ~ 19:00
2.実施場所
駿河台キャンパス 1013教室
3.科目名
クリエイティブ・マーケティング論B
4.ゲストスピーカー
遠藤 洸貴氏(肩書:株式会社サイバーエージェント データ−サイエンティスト)
5.実施内容
サイバーエージェントでデータサイエンティストとして勤務する遠藤洸貴氏をお招きし、同社のグループ企業としてマッチング・アプリ事業を展開するタップルがマーケティングのためにいかにデータサイエンスを活用しているかについてお話いただいた。
競争が激化するマッチング・アプリ市場において、「恋愛総量の最大化」をパーパスに掲げるタップルは、新規顧客の獲得から維持にまたがる各局面で、データサイエンスを活用した最適化を目指している。その狙いは収益の拡大だけでなく、顧客満足度の向上及び安心安全を確保することでもある。そのなかでデータサイエンティストは、データを活かしながらプロダクトの価値を継続的に高める努力を行っている。
今回の授業では、プロダクト開発における施策サイクルとデータサイエンティストの関わりについて講演を受けた。施策サイクルにおける「課題特定」「立案」「実施」「評価」の各フェーズにおいてデータを活用することで不確実性を減らし、成功確率を向上させる。
最後の「評価」は効果測定のことでもあり、その中で理想的な手法はランダム化比較試験、つまりABテストである。ところが、マッチングのサービスは両面市場と言われるように、顧客に男性と女性の2つのサイドがあり、そこでは単純なABテストの適用を妨げる複雑さが存在する。
タップルでは、こうした市場固有の問題を考慮しながら、データサイエンスの応用について独自のアプローチを行うことで、多くのユーザーの顧客体験を望ましい方向に導き、ビジネスとしても成功させる方法を探っている。 以上のような講義の後、受講者から活発な質問があり、デジタルビジネスにおけるクリエイティブな実践に関する理解を深めることができた。



