授業

2024.12.24

地球の反対側の人々とSDGsを考える ~2024年度PUENTE(プエンテ)の編集・制作~

所 康弘(担当教員)

2024年度、明治大学商学部所康弘ゼミナールでは、「持続可能な開発のための目標(SDGsSustainable Development Goals)」に関する取りくみをテーマに、複数の研究を進めました。本冊子は、各テーマの研究成果の概要をまとめたものです。

冊子名の「PUENTE(プエンテ)」はスペイン語で「かけ橋(KAKEHASHI)」を意味します。この名前には、大学生の視点からSDGsに関連する研究を行い、その成果を日本国内だけでなく、ラテンアメリカ・カリブ諸国の人々にも発信するという目的が込められています。

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各グループの具体的なテーマは次の通りです。

 

・グループ1 フード・セーフティネットとしてのフードバンク:支援の形と法制度の課題

(目標1.貧困をなくそう)

 

・グループ2 多文化共生教育のグローバルなアプローチ:日本と海外の事例から

(目標4.質の高い教育をみんなに)

 

・グループ3 認証型フェアトレードとダイレクトトレード:生産者支援の新しいアプローチ

(目標1.貧困をなくそう)

 

・グループ4 「未来をつくる」食品ロス削減の取り組み:企業と消費者の連携を中心に

(目標12.つくる責任 つかう責任)

 

・グループ5 海洋生態系とカーボンオフセット:持続可能なブルーカーボン活用の課題と展望

(目標14.海の豊かさを守ろう)

 

・グループ6 コーヒー産業の課題と若者の力がもたらす革新の可能性

(目標10.人や国の不平等をなくそう)

 

・グループ7 途上国におけるアパレル生産の現実とサステナブルファッションへの第一歩

(目標1.貧困をなくそう)

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 グループ1では、子どもの未来サポートオフィス様にインタビュー調査へご協力いただきました。また、駒岡「丘の上こども食堂」様にて、ボランティア活動とインタビュー調査の機会をいただきました。

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グループ2では、公益財団法人東京YWCA「いちごの部屋」様にフィールド調査へのご協力をいただきました。同法人はキリスト教の理念に基づき、平和な世界の実現を目指して活動している団体です。「いちごの部屋」では、日本語を母語としない親を持つ子どもたちに日本語教育と学習支援を提供しています。また、武蔵野市での学校に通う外国ルーツの子どもたちへの日本語支援員派遣についても調査を行いました。

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グループ3では、コーヒー豆の輸入・販売を手がける「まだゆめのつづき」様、さらにメキシコ南部チアパス州のコーヒー生産者の方にインタビュー調査へのご協力をいただきました。

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グループ4では、パルシステム生活協同組合連合会様と連携し、研究を進めました。同連合会の環境活動推進室様のご協力のもと、パルブレッド八王子工場を訪問し、パン製造過程での食品ロス削減の取り組みを調査しました。また、小売店での食品ロス削減に取り組むiiMaquet様にもご協力いただき、啓発イベントを企画・運営しました。

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グループ5では、ジャパンブルーエコノミー技術研究組合(JBE)様にインタビュー調査を実施し、Jブルークレジット制度の実情について教示いただきました。同制度は、海域で吸収される二酸化炭素(ブルーカーボン)を対象に、取引を可能とするカーボンオフセット制度です。

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グループ6では、株式会社明治様、駐日メキシコ大使館様との共催で、サステナブル・カカオに関するセミナーを開催しました。貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。

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グループ7では、専門家の方からバングラデシュの縫製産業に関する知見を教示いただきました。また、委託生産現場の労働管理について研究するため、子ども服ブランド「ミキハウス」様にご協力いただきました。

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最後に、ご協力いただいたすべての皆様に、心より感謝申し上げます。この小冊子が、太平洋を越え、地球の反対側にいる人々とともに、グローバルな課題について考え、行動するきっかけとなることを願っています。

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