ゼミ

2023.11.22

第25回日本感性工学会大会での研究発表

加藤拓巳(担当教員)

2023年11月20-22日の第25回日本感性工学会大会にて、加藤拓巳ゼミの学生が研究を発表した。

<研究1>
著者: 福田峻平、加藤拓巳
タイトル:自動車業界におけるデザイナーと開発ストーリーの情報が製品魅力に与える影響
形態:口頭発表
概要:魅力を高めるために、生産者の顔の公開は食品業界を中心に普及しており、開発ストーリーの公開はサービス業界で活用されている。しかし、工業製品では事例、学術研究ともに蓄積が乏しいため、自動車業界を対象にデザイナーと開発ストーリーの情報が製品魅力に与える影響を調査した。オンライン調査環境でのランダム化比較試験の結果から、開発ストーリーの公開は製品魅力に正の魅力を与えることが明らかになった。商品コンセプトはロイヤルティの源泉であり,それを効果的に伝える手段だと推察される。よって、自動車メーカーをはじめとした工業製品を扱う企業は、各製品が開発されるまでの背景を公開すべきである。

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<研究2>
著者: 朝焼け対夕焼け:化粧品における利用シーンを想起する色名が購入意向に与える影響
タイトル: 安藤栞里、河野朱夏、加藤 拓巳
形態:口頭発表
機能面での差別化が難しい中で市場が飽和状態にあり、コモディティ化が懸念されている。その中で企業はブランドを構築することが重要視され、化粧品業界においても同じことを言うことができる。ブランドの対象は,企業ブランド,商品ブランド,要素ブランドに大別される。ここでは要素ブランドにおける色に着目し,効果的なブランドネームを検討した。「利用シーンを想起しやすい色名が購入意向に貢献する」という仮説をランダム化比較試験で検証した結果,仮説は支持された。消費者の購入意向を高めるためには,各商品の象徴的な利用シーンを踏まえてブランドネームを決定すべきである。

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