ゼミ

2019.08.29

商学部生が見た韓国―韓国旅行記―

水野 勝之(担当教員)

8月21日から24日まで、韓国経済教育学会での報告を兼ねて商学部生が韓国を訪問しました。現在、日韓関係について様々な報道がなされています。一般国民同士は本当のところはどうなのでしょうか。大学生にとってこれからの長い人生、隣国の韓国とうまく付き合っていかなければなりません。そのためには現状を自分たちの目で確かめるべきです。大学生が、自分たちの目で確かめ、自分たちで体験した内容を旅行記にまとめました。韓国の真実が分かってくると思いますよ。

                        担当教員 商学部教授 水野勝之

今回3泊4日のゼミ合宿を通して1番感じたことは、日本人に対して韓国人がとても親切だったということです。最近ニュースでは日韓問題が日々報道され、あたかも国民に韓国人が悪いというような印象を与えています。ですが、実際に大邱へ行き、韓国人と交流してみると、皆日本人の私たちに親切にしてくれました。それを主に感じたのは、3日目の自由行動でeworldという遊園地へ行ったときです。乗り物の係りの韓国人の男性が積極的に日本語で私たちに話しかけてくれて、場を盛り上げてくれました。他にも乗り物の乗り方について教えてくれるなどとても親切に感じる行動が多かったです。また、タクシードライバーの方も親切に現地の情報を教えて下さいました。このように、私たち日本人に対してよくないと感じられるような行動は何もなく、むしろ皆さん親切に接してくださいました。私はこのことから、これから積極的に韓国の人々と交流していき韓国に対してのイメージを変えていきたいと思いました。今回ゼミ合宿に参加して貴重な経験をすることができて良かったです。(2年生)

この度韓国のテグで韓国経済教育学会が開かれるということで、私は通訳係として水野ゼミに帯同しました。2年ぶりに帰省出来るということもあってワクワクしていた一方、テグを含む韓国南部に行くのは2回目だったので少し不安もありました。それに加え、現在の両国の政治的事情をも考慮すると、私は構わないのですが、水野ゼミの方々が嫌な思いをする出来事に遭遇してしまうのではないかという不安もありました。しかし、いざ韓国に着いてみると「No Abe」というポスターは何回か目にしましたが、そういった雰囲気は全く感じられず、また地元の方々も私達にとても優しく接してくれたこともあってとても安心しました。主な渡航目的であった学会の際も、終始和やかなムードに包まれていたのでとても居心地が良かったです。なので、今回韓国に行って分かったことは、私達一般市民には何の弊害や問題も無く過ごせるということです。つまり、マスメディアというものがあまりにも大袈裟に取り扱っていると私は思います。美味しいグルメが無数にある韓国に旅行して、危険は無いということを実感して欲しい。(3年生)

「日韓関係は今とても危ないから気をつけなね。」と色んな人に言われた。その言葉を聞く度に心配に思う気持ちが強まった。そして21日を迎え、いざ韓国についたら思ってた印象と大きく違った。タクシーに乗ったら通じなくても笑顔で接してくれたり、換金所で分からなくてもたついてたら優しく待ってくれてヤクルトのサービスをしてくれたりと、韓国人の優しさに触れられた。そして三日目にはテグにあるイーワールドという遊園地に行き自由に観光をした。事前の少しの不安が嘘のように、韓国人の優しさのおかげで私はずっと笑っていた。また韓国料理も美味しかった。韓国料理を食べる際には当たり前のようにサービスが出てきて韓国人のホスピタリティも感じられた。メディアでは韓国の反日感情ばかりを取り上げている番組をよく見る。今回の韓国での触れ合いはとても貴重な体験になった。韓国に行かなければ、こんなに優しい裏に出会えなかったし知らなかっただろう。これからの日韓関係がより良い方向に収束することを心から願うばかりだ。(2年生)

今日本では韓国との関係悪化のニュースが毎日のように報道されています。日本にいる私たちは日本で報道されている情報でしか、韓国で起こっていることを把握できません。ですから私自身、正直今韓国に行くことに対して不安が全くなかったわけではありません。しかし実際韓国に行くと、その不安は不要だったことにすぐ気が付きました。今回の韓国旅行で接した全ての人が、私たちに優しく接してくださったからです。例えばタクシーの運転手さんは、日本食が好きだと言う話をしてくれました。また、3日目に行った遊園地のキャストさんは私たちが日本人だと気づくと日本語でその場を盛り上げてくれました。韓国にいた4日間、日本人だからという理由で嫌な態度をとってきた人は誰一人いませんでした。確かに今、日本と韓国の国同士の関係はあまり良くないのかもしれません。しかしそれはあくまで政治の話です。日本人と韓国人の仲が悪くなったわけではありません。韓国の方は優しい人ばかりです。韓国は危険な国ではありません。韓国はとても良い国です。この事実を今多くの日本人の方に伝えたいです。(2年生)

日々激しさを増す日韓の対立。その最中に韓国に渡り、学会発表をする事には正直言って不安があった。然しいざ渡ってみれば、日本人であると知った上で親切に接してくれる人々に出会い、日本人である自分に危害を加えてきたり、差別をしてきたりする人などには、終ぞ出会わなかった。昨今のメディアの報道では、過激な反日運動の様子ばかりが伝えられる。勿論それは現実の「一部」であろう。しかしそれは「全体」では決して無い。その事を私は、実際に韓国に渡り、その地を見聞した上で確信した。ところで、現状の日韓関係を経済学的なゲーム理論の観点で捉えると、お互いの利益が最大化するパレート最適な状態では無く、お互いにとって悪化した状況となるナッシュ均衡の状態(お互いが得をしない状態)に陥っていると考えられる。この様な状況下に於いて二国間の関係改善の為には、ゲーム理論が「良し」とする「協調」が必要なのではないであろうか。これからの日韓の更なる友好と発展を願って、筆を置くこととする。(3年生)

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