ゼミ

2023.07.27

カミカツビール社長の講義と意見交換会

森永由紀(担当教員)

森永ゼミでは、2023年7月20日(木)4限に和泉キャンパスにて、「カミカツビール」で知られるRISE & WIN Brewing Co.代表取締役社長の田中達也氏をお迎えして講義をしていただき、意見交換を行いました。

田中社長は、四国で一番小さな町で2003年に全国初の「ゼロ・ウェイスト宣言」をした徳島県上勝町(人口1410人)にて、クラフトビール造りに取組まれています。当社とつながりのある株式会社ノンピの篠崎氏(商学部風間信隆ゼミナールOB)が商学部で環境問題を学ぶ森永ゼミのメンバーに上勝町やカミカツビール造りの取り組みを知って欲しいとご紹介くださり、今回の講義が実現しました。

2年のゼミ生はこの日を楽しみに、上勝町やカミカツビールのゼロ・ウェイストへの取り組みについて文献やインターネット上の情報を調べてきました。最初にゼミ生による「上勝について調べて驚いたこと、知りたいこと」というプレゼンを行ったあと、田中社長から講義をしていただき、意見交換を行いました。

田中社長の本業は徳島市の衛生検査会社である、株式会社 スペック代表です。地方の課題解決として上勝町の過疎化対策に取り組むにあたり、上勝町のゼロ・ウェイストを発信するためにそれをビジネスと結びつけようと試行錯誤し、クラフトビール造りが生まれました。麦を自ら栽培し、柚香という特産の柑橘の皮(果汁を使ったあとのもの)を味付けに使い、大量に出る麦芽の殻や酵母の余りは液肥に変えて麦などの作物作りに生かす、という循環を実現しています。

「説教臭いことを言わずにどうやってゴミ問題を"自分ごと"として捉えてもらえるか」、「ゴミにしかならないものに"デザインをかける"ことにより新たな命を吹き込む」、「今必要なのは、"判断"ではなく、自分がどうしたいのかという"決断"である」、など幾つも魅力的な示唆を与えていただき、一同固唾をのんでお話に聞き入りました。


画像1.jpg地方の課題解決には地元に寄り添う覚悟が大切、と語られる田中達也社長

画像2.jpg道の駅を研究される商学部の松尾隆策特任准教授にも参加いただきました

画像3.jpgスペック、ノンピの社員の方々との全体写真

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