ゼミ
2024.11.22
明治大学付属明治高等学校でマーケティングの講義
加藤拓己(担当教員)
高校−大学の連携講座として,2024年11月20日に明治大学付属明治高等学校で加藤拓巳ゼミの学生が「将来のキャリアに向けた大学での学び」というテーマで講義をしたのち,「アニメキャラクターのキャリア戦略立案」をテーマにグループ議論・プレゼンテーションに取り組んだ。その後, Penguin Tokyoの関根佑輔CEOが「大人が教えてくれない仕事の秘密」というテーマで, 社会人の視点からキャリアについて講義と演習を実施。最後に, 学生からの仕事に関する質問に答えた。
<商学部4年生 講演概要>
- 多くの大学生は就職活動を前に「やりたいことが見つからない」と頭を抱えている。そこで,自己分析の方法として"好きなこと"から自分の強みを探る方法を講じた。例えば,「旅行が好き」のような好きなもの(名詞)ではなく,「満足度が最大化する旅行スケジュールを組むことが好き」のような好きなこと(動詞)を列挙することで,「圧倒的な情報収集から人を満足させる戦略を立てること」という強みが見えてくる。
- 純粋に自分が"好きなこと"から自分の適性(強み)を探ってキャリア選択に活かすことで,満足のいく社会人生活を歩むことができる。そして満足のいく学部選択であったり、進路を決めるためにも、学生の早いうちに好きなことを振り返り、自分の強みを認識することが重要である。
<関根佑輔CEO 講演概要>
- 仕事とは「相手から感謝されること」。その対価としてお金が得られる。そして,自分が相手に提供する価値が上がれば, いずれ対価も上がる。
- 自分の価値を上げるには,価値=(相手が求める成果 × 相手が感じる実現性) / (相手の労力×時間)のメカニズムを理解することが必要である。つまり,キャリアの成否は,自分本位ではなく,相手本位で考えられるかどうかで決まる。
- 楽しく幸せなキャリアを送るためには,「こんな仕事がしたい」という自身の願望のみに固執しないこと。そして, 人から感謝された経験から, 自分が求められ, かつ人よりも上手にできることを見つけるのが重要である。
<参加学生>
商学部 4年 安藤栞里,蛯谷孟弘
商学部 2年 奥澤知世,河西淳志,中村梨琴
<Penguin Tokyo 関根佑輔CEO>
08年早稲田大学政治経済学部卒業後、マーケターの道を志し、同年松下電器産業(現パナソニック)に入社。2010年アクセンチュアへ転籍し、戦略コンサルタントとして新規事業開発やM&Aに伴うブランド統合戦略策定などを支援。2014年にコンサルと広告代理店の融合体であるアクセンチュア・インタラクティブ(現アクセンチュア・ソング)へ移籍。2018年に"真にマーケターのためのサービス"を目指し、Penguin Tokyoを設立。現在、国内大手ナショナルクライアントを中心に、マーケターの支援に全力を注いでいる。LinkedInのBrand Strategy Top Voiceでもある。