ゼミ

2026.03.06

町田ゼミの日本パレットレンタル株式会社の施設見学報告

町田一兵(担当教員)

町田ゼミ12期は、202632日に千葉県白井市にある日本パレットレンタル株式会社(JPR)千葉白井デポにて企業見学を実施いたしました。私たち12期生は来年度、JPR様よりご提示いただいた課題について調査・研究を行い、最終的にJPR様に結果を発表する予定です。今回の見学は、その事前学習として実施させていただきました。以下、活動内容について報告いたします。

日本パレットレンタル株式会社は、物流業界においてパレットのレンタルおよび管理サービスを提供している最大手企業です。企業間でパレットを共同利用する「パレットプールシステム」を構築し、貸出から回収、点検、再供給までを一貫して行うことで、物流の効率化やコスト削減に貢献しています。また、パレットを繰り返し使用する仕組みにより、資源の有効活用や環境負荷の低減にも寄与しています。全国規模のネットワークを活かし、メーカーや小売業、物流事業者など幅広い業界のサプライチェーンを支える重要な役割を担っています。

今回見学させていただいた千葉白井デポは、全国60カ所のデポの中でも大規模、かつ最新鋭の設備を導入した拠点です。倉庫内でのパレット搬送や洗浄工程の多くが自動化・無人化されており、不良パレットの目視確認やパレットの返却・貸出など必要な工程のみを有人で行っています。さらに、不良判定についてもAIを活用した自動認識もすでに導入されており、順次に無人化することでさらなる効率化が図られています。

ここで私たちにとって特に印象的だったのが、自動化=完全無人化ではないという点を現場で初めて実感したことです。構内では多くの機械が稼働しているものの、例外処理や不良判定の最終確認など、人の判断が不可欠な場面が存在していました。さらに、自動機械の動くスピードは想像よりもゆっくりで、単純な「速さ」だけでいえば人間の作業のほうが優れているようにも見えました。しかし担当者の方によると、自動化は安全性の確保、従業員を重労働から解放すること、24時間稼働による総合的な処理能力の向上、作業の均質化・ミスの減少といったメリットが大きく、短期的なスピードではなく長期的な効率性を重視して導入されているとのことでした。現場を見て初めて、「人と機械の役割分担により全体最適を図る」という運用思想が理解できました。

なお、これまでの構内作業が人の手で行われていたため処理枚数に限界がありましたが、現在は無人化によって24時間稼働が可能となり、処理能力の向上と従業員の負担軽減の両立が実現されています。今後は返却・貸出業務の自動化も視野に入れ、いわゆる「物流2024年問題」への対応も進めていくとのお話を伺いました。

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センター長が我々を現場案内している様子

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構内無人フォークリフトの作業の様子

来年度、私たちは次世代型デポのコンセプト立案、非食品業界へのパレットレンタル普及戦略、パレットシェアリングによる環境負荷低減効果を可視化するモデルの構築、④Z世代・生活者に届けるJPRの価値向上策の立案、パレットが収集する動態データを活用した新ビジネスの提案、以上5つの課題について、約半年間かけて解決策を模索していきます。

今回の見学を通して、日常生活では意識することの少ないパレットレンタルが、社会インフラとして私たちの生活を支える重要な役割を果たしていることを実感しました。同時に、今後取り組む課題についても具体的なイメージを持つことができました。

最後に、このような貴重な見学の機会を設けてくださった日本パレットレンタル株式会社の二宮様、蓮見様、篠﨑様に厚く御礼申し上げますとともに、来年度の課題研究に全力で取り組んでいきたいと思います。

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(文責 町田ゼミ12期広報担当 中川晴之朗)

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