2019.01.11
こんなところに商学部生【MSPとは?】
商学部3年 岡崎七海
みなさんは明治大学シェイクスピアプロジェクト(以下MSP)を知っていますか? 恥ずかしながら筆者の私は、昨年11月の公演「ヴェニスの商人」を見に行くまで、まったく知りませんでした。この公演を見て感動した私は、MSPを当サイトの読者のみなさんにも知ってもらわねば、という学生記者としての謎の使命感にかられ、MSPへ取材することを決めました。しかし、このプロジェクトに参加している商学部生のなんと少ないこと! そこで今回は、「こんなところに商学部生」と題し、まずそもそもMSPとは何か、ということと、所属している商学部生の方々へ質問をしたので、その答えをみなさんと見ていきます。最終的には、MSPに参加する商学部生が増えたらいいなと思いつつ...
そもそもMSPとは? 演劇サークルと間違われやすいのですが、れっきとした大学主催のプロジェクトです。もとはというと、今も続いている「学部間共通総合講座」という、どの学部の人も履修できる授業が始まりだそうで、そこでシェイクスピアについて学んだ学生たちが、実際に自分たちも舞台を作ってみようと始まったのが、このMSP。昨年の公演で15回目を迎えました。メンバーはだいたい160人くらい所属していて、とても大きなプロジェクトです。
このMSPに所属している、商学部生のみなさんにいくつか質問に答えていただきました。
学年 名前
1、役職
2、MSPに入った理由
3、MSPと商学部での勉強の両立は大変? また商学部の学生で良かったと思うことは?
4、読者へメッセージ
2年 栁沼拓也さん
1、キャスト アラゴン王役
2、先輩が誘ってくれたから。芝居に興味があったから。
3、商学部は人数が多いだけあって、多様性を尊重してくれるので、在学中の役者活動において非常に助けになります。
4、明治大学の中でも、商学の専門的なことから、文化や歴史など教養的なことまで学ぶことができるのは、確実にうちの商学部の良さです。自分は経営哲学を専門で研究しながら、シェイクスピア作品の翻訳にも手をつけたいと考えています。ここではあなたの全てが才能です!
- 本番直前の稽古場、最後の気力を振り絞ってダンスの確認をしている様子。
3年 阿部夏月さん
1、キャスト 王の従者役
2、大学受験の時に明治の大学紹介でMSPをたまたま見つけて、その魅力に惹かれたから。
3、ゼミ入室試験⁽*⁾ の日程と本番が被るのがネックですが、両立は難しいというほどではありません。
4、商学部生はなかなか演劇に関わることも少ないです。ですが、MSPは明大生であれば学部・経験問わず参加可能の一大プロジェクトです! これから商学部を目指す皆さんと共にMSPを楽しみたいです。
⁽*⁾ ゼミ入室試験:通称「ゼミ試」。たくさんのゼミの中から、自分の興味があることを研究するゼミを選び、試験を受ける。商学部では1年生の11月から12月頃に受ける。ゼミによっては他学年の学生も、試験問題作成や試験監督などで手伝う。
- MSPの企画、「ブログ対談」 で王の従者のメンバーで対談した時の写真。真ん中が阿部さん
2年 中田秀典さん
1、楽器隊 打楽器
2、自分の音楽経験を演劇の分野で活かせるところに魅力を感じたから。
3、今のところは火曜日の全休⁽*⁾があり、バランスの良い学生生活を送れていると思う。また商学部で良かったことは、専門的な分野と教養的な分野から2つのゼミに所属することができ、広いコミュニティを築けたこと。MSPで沢山の人と知り合えたように、同じ様な目的を持った人たちと深く関われるのが商学部の強みだと感じている。
4、これだけ大規模な学生演劇を大学の支援のもとにできるのは明大生ならではの特権。MSPには沢山の部署があるから、自分の力を発揮できる場所が必ずあります。そしてそこでの経験は間違いなく大学生活における宝物の一つになることも保証します。知らない、関わらないままでいるのは本当にもったいないです。少しでもMSPに興味があるなら迷わず参加するべし!
⁽*⁾火曜日の全休:商学部の時間割上、火曜日を1日休みにする学生が非常に多い
4年 植野果奈さん
1、楽器隊 フルート
2、入っていたサークルを引退し、楽器を演奏する機会が欲しくて参加しました。また、元々MSPの存在は知っており、良い噂を聞いていたので是非一員になりたいと思っていました。
3、参加をしていたのが4年生のときだけだったので、両立で困ることはありませんでした。ゼミの先生が欠席に厳しい場合は大変かもしれません。
4、こんなにも大人数で一つの作品を作り上げる達成感を味わえる機会は、中々はありません。私は1年生の時から参加したかったと後悔しています。興味がある方は是非参加してみてください。
- 楽器隊の集合写真
いかがでしたか? 私は、自分と同じ商学部の学生が、舞台の上でお芝居や楽器の演奏をしているというのは、少し驚きもありますが、いろんな学生のいる商学部らしさでもあるように感じました。また、このプロジェクトは毎年メンバーを一から募集しているそうなので、3、4年生からでも参加できるのは、大きな特徴ではないでしょうか。そして、キャストや楽器隊の他にも、様々な部署が存在するとありましたが、演出、宣伝、舞台美術、映像、衣装、音響、照明、制作といった、裏方の仕事もすべて学生がやっています。MSPで、これまでの経験を生かすもよし、新しいことに挑戦するもよし、この記事が少しでも誰かの一歩を踏み出す後押しになれたら、これ以上の幸せはありません!
下記のURLからMSPホームページもご覧ください。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~bunpro/