2015.07.31
「商学部かわら版」をご覧のみなさまへ
商学部長 出見世 信之
「商学部かわら版」は、明治大学商学部への入学を考えられている方に、商学部の現在の姿を伝えることを目的としています。大学受験を考えている皆さんは、大学を選ぶための情報をどのように入手していますか。大学のガイドブックを見たり、オープンキャンパスに参加したりすることを考えられるのではないでしょうか。「商学部かわら版」では、商学部でどのような教育や研究が行われているのかについて、ガイドブックやオープンキャンパスで取り上げていない、大学の日々教育や教員の研究の一端を紹介します。
商学部は、2014年に学部創設110年を迎え、現在、「Project111:学理実際の展開」として、教育改革に取り組んでいます。「学理実際兼ね通ずる人材の養成」は、学部創設以来の教育理念です。理論を学ぶばかりでなくその理論を実際に使えるようにすることが教育の目的になります。商学部の教育の特色でもあるゼミナールや特別テーマ実践科目などの学びの中には、理論を実践するものもあります。「商学部かわら版」では、商学部のゼミナールや特別テーマ実践科目などでどのような活動が行われているかをお伝えします。
「商学」は「総合的市場科学」であり、その研究対象は経済、マーケティング、金融、貿易、経営、会計など、様々に及び、為替相場や株式市場などが刻々と変動しているように、日々変化しています。同じような研究対象をもつ人たちが集まって、学会が作られています。大学の先生は研究者でもあるので、自分の研究領域に関連する学会に所属しています。商学関係の学会の中には、日本経済学会、日本金融学会、日本経営学会などのように、戦前に設立されたものもあります。
他にも日本商業学会、日本貿易学会、組織学会など、数多くの学会があります。研究対象の変化や社会環境の変化に伴って、研究それ自体も細分化、専門化が進んでいるのです。「商学部かわら版」においては、商学部教員の学会における活動として、学会誌に掲載された論文や学会で発表した報告などをよりわかり易く紹介していきます。教員の研究の一端に触れることで、読者の皆さんが商学を学びたいという気持ちになってくれることを願っております。