授業

2020.08.28

特別テーマ実践科目 地域商店街とのコミュニケーションの促進

若林幸男(担当教員)

 2020年度春学期は非常に残念ながら、コロナ禍によって対面授業が行われず、当該科目のような「実践」、実習が目的である授業がリモートで実施されるという情けない姿になった。秋学期に実践、実習ができることを想定して、本学期はその準備を行った。具体的には、2冊の本を読み、それのいくつかの課題をクリアするというものであった。桶谷功『インサイト実践トレーニングと同『インサイト』である。

 課題は、消費者のインサイトを探り当て、そのホットボタンに突き刺さるコピーを作るというものでした。たとえば、以下のようなもの「さて、では、第3章に入ります。キーインサイトを発見したら、それを逆手にとっておススメする文章、つまりプロポジションを提示します。今回は第三章よく読んで、カテゴリーインサイトを分別し、キーインサイトを発見し、逆転、プロポジションを作ります。ジャンルは自動車、トヨタのプリウスという車です。今、この車はほとんど年配者が買ってます。これを若者に売るため、110頁の5項目を設定し、それからキーインサイトを77頁のポスティングから作り上げてみます。ポスティングは大変ですから、一項目二つくらいの仮説を記載し、それぞれからキーインサイトにつなげます。「プリウスは〇〇な車」というキーインサイトをひっくり返すプロポジションを作ってください。つまりは、若者にプリウスを売るための殺し文句を作るのですが、テキストの順番でそれを行うことに意義があります。」

 座学ということになってテキストを読んだのですが、このテキストは実際、消費者はどのような本音があるのかを想像し、その弱さを強みに変えてあげて、商品やサービスを提供するシミュレーションを行うという内容でした。秋学期も履修している学生はこのシミュレーションを前提に実際に人に明大前商店街の物品を提供していく予定です。

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