2021.12.08
町田一兵ゼミ 東京国際エアカーゴターミナルの見学 その1
町田一兵(担当教員)
町田一兵ゼミ(第9期)は2021年11月25日、26日の2日間に渡り、東京国際エアカーゴターミナルにある日本航空株式会社様の上屋施設などの見学を実施しました。まず11月25日の見学について紹介します。
これまでコロナの影響もあって、ゼミ活動が始動してから主に座学を受けていました。また、授業をZOOMで行うという授業もあり、キャンパスに行かないことも多く、少し寂しい日々が続いておりました。そのため、キャンパスではない場所に出向いて、企業見学は今回初めての経験であり、ゼミ生一同この日をとても心待ちにしておりました。
早朝にご案内されたのは航空貨物の積み込みの現場でした。早朝の業務が、1日の約8割を占めるという中、作業の「迅速性」や「安定性」、そして時間通り作業を行うための「定時性」をどのように遂行されているのかということを目の当たりにしました。モノだけでなく生き物も運んでおり、例えば錦鯉を運ぶ際、排泄物で水質が悪くなるのを防ぐために予め絶食させて運んだとか、様々の貨物の特性を理解し、それぞれに適した運び方を日々こなしていることが、日本航空株式会社が持つ高い物流ノウハウであることを知りました。
写真1 上屋での見学
写真2 忙しい現場
冷蔵・冷凍倉庫の見学では、ドリアンやアスパラなど、熱帯産のフルーツ・野菜も多数保管されていました。輸入された航空貨物の中継地点になっていることを改めて実感できました。中はかなり寒く、生鮮品独特の匂いも立ち込めており「物流の現場のリアリティ」を肌で感じ取ることができました。
写真3 冷凍保存庫の見学
倉庫での見学を終えた後は、日本航空株式会社長尾様からJAL貨物の概要、コロナ禍での取り組みなどについて、ご講義を頂きました。学生からの質疑にもたくさんお答え頂き、先入観が覆されたり、新たな発見が見つかったり、大いに刺激を受けました。
写真4 ディスカッションの様子
今回の見学を通して、これまで座学で学んできたこともいざ目の当たりにすると、学んできたことから得られるイメージ通りであることもある一方、イメージとは遥かにかけ離れたこともあり、「現場を見て学ぶ」ことの大切さを実感しました。コロナ禍で厳しいビジネス環境下にもかかわらず、このような貴重な学びの機会の提供して下さいました日本航空株式会社国際貨物部島田部長、国際貨物部吉田マネジャー、さらに最初から最後まで案内をしてくださった長尾様をはじめ、見学日程の調整及び案内にご尽力された方々に厚く御礼申し上げます。
(文責 町田ゼミ2年 ゼミ長 菊田)