ゼミ

2022.07.21

料理をするゼミ!?~商学部唯一のバイオゼミ 浅賀ゼミナール~

商学部3年 辺見珠里 山岸貴来乃 〔商学部の現場〕 編集部記者

突然ですが、 ”バイオテクノロジー” と聞いて何を思い浮かべますか?
生物?技術?
なんとなく難しそうなイメージを持つかもしれません。

今回は、そんなバイオテクノロジーを実践している浅賀宏昭(あさが・ひろあき)先生のゼミを取材してきたので、ご紹介します。

いったいどんなことをやっているのか...
さっそく見てみましょう。

そもそもバイオテクノロジーって?

バイオテクノロジーとは、バイオサイエンス(生物科学)+ テクノロジー(技術)の造語で、生物の持つ能力を活用して、私たち人間の生活に役立つものを作る技術のことを指します。
なんかかっこいい~^ ^

そもそもなぜ商学部にバイオ関連のゼミがあるのかと不思議に思う方も多いかもしれません。バイオテクノロジーは食品や化粧品、医薬品など生活のさまざまなところに活用されています。そのため、バイオを使った"ビジネス"の事例もたくさんあります。
そのため、商学とも関りが深いです。
商学部は学びの幅が広いんですね。

浅賀ゼミでは、そんなバイオテクノロジーに関する実験を行ったりしているそうです。

実験

では、具体的にどんな実験をしているのか。
浅賀ゼミの浅賀宏昭先生に聞いてみました。

◯味噌づくり
2年に1回、和泉キャンパスの実習室で味噌づくりを行います。

 記者:味噌を作ることで何を学べますか?

先生:実際作ってみることで注意するべき点とか。なんといっても味が違うんだよね、手作りは。

記者:味も違うんですね。

先生:でも腐りやすいから夏は特に気を付けないといけないんだよね。

 ー浅賀先生に聞いた味噌の作り方ー
①米麹(こうじ)を手でほぐしてバラバラにする
②水に浸けておいた大豆を茹でてすり潰す
③バラバラにした米麹とすりつぶした大豆に、塩を加えてよく混ぜる
④空気に触れないように密閉して冷暗所に置いて、3か月以上置く
完成☆

他にも...
肉を使わないビーガン向け餃子を作ったり果実酒(リキュール)を作ったり、観光農園に行って六次産業化について学んだりしているそうです。
勉強だけでなく、農園では、いちご狩りやうどんを打ったり、にじますを捕まえたりなど楽しいイベントも行うそう!

面白そう!^ ^

〈浅賀先生に聞いた浅賀ゼミのおすすめポイント〉
基本的に個人研究のため、自分でどんどん進めたい人におすすめ!
新歓では卓球をしたり、先生がバケツプリンを作って食べたりなど楽しいことも!

浅賀宏昭先生
味噌作り(左)、果実酒(リキュール)作り(右上)、ビーガン向け餃子作り(右下)

ゼミ長にインタビュー

続いて、浅賀ゼミのゼミ長である、和泉太晴(いずみ・たいせい)さんにお話を聞いてきました。
浅賀ゼミの活動や雰囲気について学生目線で答えてもらいました。

記者:こんにちは。よろしくお願いします。

和泉さん:こんにちは、ゼミ長の和泉です。よろしくお願いします。

記者:先ほど浅賀先生から研究発表を行うと伺ったのですが、ちなみに、和泉さんの研究テーマは何ですか?

和泉さん:僕は、昆虫食をテーマにしています。

記者:え、昆虫食ですか?

和泉さん:はい、昆虫食は見た目が悪く、あまり浸透していないですよね。そこで、砕くなど調理方法を変えて食べやすくするとか…。そんな感じですね。

記者:なるほど、面白いですね。ゼミの雰囲気はどんな感じですか?

和泉さん:個人作業も多いため、一定の距離感を保ちつつも、真面目で明るい人が多いですね。

記者:真面目でありながらも楽しい雰囲気なんですね。最後に、浅賀ゼミはどんな人におすすめのゼミですか?

和泉さん:ゼミというと、最初から専門を決めて入るというイメージが強いと思うのですが、浅賀ゼミは身近なことについて研究できるのが魅力です。だから、自分のやりたいことが決まっていない人とか、特に何かに興味がない人とかでも入りやすいゼミだと思います。入ってからテーマを決められるので。ふわっとした志望動機で気軽に入れますね。(笑)

記者:確かに、入ってからテーマを決められるのはゼミ選びが難しいって人にもいいですね。本日は貴重なお話ありがとうございました。

和泉さんの研究テーマは「昆虫食」でしたが、その他にもさまざまな研究テーマ事例があるそうです。
例えば、「ゲノム編集食品」「植物工場野菜」「培養肉・植物肉」「米粉パン」「機能性表示食品」「臓器移植」「ゲノム編集技術の医療応用」「がんの最新検査と治療法」など...
食品から医療まで、多岐にわたるテーマがあってとても興味深いですね。

ゼミ長 和泉太晴(いずみたいせい)さん

ゼミについてどう思ってる? ゼミ生にアンケート

先生、ゼミ長とお話を聞いてきましたが、最後に、ゼミ生の声も聞いてみたいと思います。
ゼミ生が浅賀ゼミに対して思っていること、「本音」を匿名のアンケート形式で答えてもらいました!

Q1.浅賀ゼミを選択した理由は?

・大学進学前から商学系の学門分野だけでなく、理系分野の知識も学びたかったから
・食品について学びたかったから
・通常授業の内容が似てしまうなかで、視野を広げられる勉強ができると思ったから
・面白そうだから   など

学べる幅の広さや、面白そうという理由から選んだという方が多かったです。

Q2.実際、浅賀ゼミに入って学びたいことは学べている?

 これは、なんと全員一致で「はい」と回答しました。

それぞれが学びたいことを学べるゼミなんですね。

Q3.上記の質問で「はい」と回答した人はなぜそう思ったか

・学べる機会を提供してくれるため
・個人研究でテーマを選べるため
・先生が専門的で深く広い知識を持っていて、共有してくれるから  など

 みなさん、浅賀ゼミに対する満足感がとても高いようですね!

 Q4.浅賀ゼミの活動で最も面白い、興味深い活動は?

 ・工場への見学会などの校外活動
・ゼミで料理をするイベント     など 

学校を飛び出して、いろいろな体験ができるとてもアクティブなゼミですね。

 Q5.浅賀ゼミの雰囲気は?

・真面目だけど真面目すぎない感じ
・ゼミ生同士の仲がとてもよく、ゼミ終わりにご飯に行ったりもする
・メリハリがある     など

 仲が良くて楽しい、メリハリのついた雰囲気という回答が多かったです。
浅賀ゼミの和やかな雰囲気が伝わってきました。



いかがでしたか?

さまざまなことをやっている面白いゼミですね。
真面目にやる時はきちんとやって、楽しむ時は楽しむ、メリハリがついているゼミだと感じました。

商学部ではこのように商学だけではなく、さまざまなことを幅広く学ぶことができます。
明治大学商学部に入学した際は、ぜひ、ゼミ選びの参考にしてみてください。

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