授業

2024.01.11

特別テーマ実践科⽬B「地球に優しい科学を目指す」成果報告会報告

洞口拓磨(科目担当教員)

20231221⽇(木)に特別テーマ実践科⽬B「大災害時代の復興未来学」・「地球に優しい科学を目指す」の春学期成果報告会を合同で開催しました。学生ができるだけ多くのテーマに触れ、お互いの授業から刺激を得ることを期待しこの2つのテーマで合同開催を行っています。

「地球に優しい科学を目指す」は、20202022年度まで開講した「社会が求める科学技術イノベーション」の後継授業として、今年度より開講しています。人類の持つ科学技術は、繁栄を極めるほど地球環境を維持できないという矛盾した側面を持ちます。この課題解決を科学技術のコントロールに託すのではなく、まず科学技術の未熟性認め、循環型の科学として発達させることが非常に重要です。この授業では、文系的発想を理系的アプローチに落とし込み、現代科学のあるべき未来を研究することを目的としています。

当⽇は、参加学生も含め授業OBOGにもご参加頂き、⾮常に活発な議論がなされました(※プログラム参照)。以下、学生からの感想を一部抜粋して掲載します。

 

  • 1年間を通じて、多くの新しい知識を身に着けることができたのでとても有意義に感じた。理系の内容を勉強したり時事を追ったりすることは今まであまりしてこなかったが、今後の自分に絶対に必要なことであるので習慣化させていきたいと思った。また、そういった専門的で具体的な内容に限らず、課題をクリアしていく上で必要な考え方や、一つの研究内容と向き合っていくということの難しさに触れることができたので強い刺激を受けた。ここで学習したことを授業内で完結させるのではなく、一般化、抽象化することによって自分の引き出しの一つにしていきたいと思う。
  • 一番に感じたのは、人間中心主義的な活動から脱却するべきであるということだ。現状をより便利なものにするため、より多くの利益を手に入れるための社会活動は我々を豊かにしてくれるかもしれない。しかしその裏では地球は確実にダメージを受けている。社会の発展に意識を奪われている間に我々の生活基盤が崩壊してしまったら本末転倒である。そういった一面に目を向けることが、地球に優しい科学を目指す上で重要なことであり、持続可能な社会をもたらすことにつながると思う。環境面への配慮などを行い、バランスの優れた社会活動を行うことが今後の我々に求められることである。もし仮に人類がより良い暮らしを手に入れようとするならば、まずはそれ以外の部分を大事にするべきだと感じた。
  • 外部専門家支援委員・アドバイザーの方々には、前期に引き続きためになるコメントをたくさんしてくださったのでとても感謝している。スライドの細かい部分や、分かりやすく伝える方法を指摘してくださったので、今後の活動にも活かしていきたい。また、発表内容以外のことに関して丁寧に答えてくださったことも有り難く感じた。

 

学生の感想を見る限り、学生なりの課題設定と取組に対する反省点があり、今後の大学や社会での活動において活かして行ってほしいと思います。この授業が、学生たちの継続的な学びのきっかけとなり、これからの社会問題を考察する一助となれば幸いに思います。

最後に、お忙しい中本成果報告会にご参加頂いた授業OBOGの方々及び本報告会開催にご協⼒頂いた商学部事務室の⽅々に深く御礼申し上げます。ご協⼒有難うございました。

 

2023年度特別テーマ実践科目B成果報告会プログラム

木曜3時限「大災害時代の復興未来学」

木曜4時限「地球に優しい科学を目指す」

担当教員:商学部 洞口拓磨

 

日時:20231221日(木)17:00開始

場所:明治大学和泉キャンパス006教室

参加登録:関係者のみで開催

 

プログラム

 

17:00 授業紹介・外部専門家支援員・アドバイザー紹介 明治大学商学部 特任教授  洞口拓磨

 

「大災害時代の復興未来学」発表開始(発表+質疑応答:50分)

17:10「広域放射能汚染の可能性と緊急被ばく対策及び放射性物質の無害化について」

商学部1年生:1名・2年生:1名                                                    

18:00休憩(5分)

 

「地球に優しい科学を目指す」発表開始(発表+質疑応答:25分)

18:05「有機フッ素化合物による環境汚染とその対策」          商学部1年生:1

            

18:30 総括・アドバイザーより

19:00 写真撮影

19:10 解散

 

※外部専門家支援委員1名・アドバイザー2名

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