授業

2024.01.11

特別テーマ実践科⽬B「大災害時代の復興未来学」成果報告会報告

洞口拓磨(科目担当教員)

 20231221⽇(木)に特別テーマ実践科⽬B「大災害時代の復興未来学」・「地球に優しい科学を目指す」の春学期成果報告会を合同で開催しました。学生ができるだけ多くのテーマに触れ、お互いの授業から刺激を得ることを期待しこの2つのテーマで合同開催を行っています。

「大災害時代の復興未来学」は、20182019年度開講した「東日本大震災を学ぶ」の後継授業です。東日本大震災から10年以上が経ち、被災地は未曽有の災害から確実に復興への道を歩みつつも、他方では大規模な災害が繰り返され、復興への足掛かりを掴めない現状も確実に存在します。大災害と復興を繰り返す長いトンネルをいかに生き抜き、どのような未来を創造すべきかを研究することがこの授業の目的です。

当⽇は、参加学生も含め授業OBOGにもご参加頂き、⾮常に活発な議論がなされました(※プログラム参照)。以下、学生からの感想を一部抜粋して掲載します。

 

  • 秋の授業では、春と異なり途中まで、一人での作業でした。今まで、スライドづくりにおいて自分が全体を計画するといったことなどがあまりありませんでしたので、非常に新鮮で、私にとって良い経験になりました。グループでの作業の時は、他のメンバーとの意見交換が刺激となり発表の完成度を上げることにつながったと考えています。また、今回の発表の情報を集めるために、様々な記事やサイトに触れることで、物事を深く調べる癖がつくきっかけになりました。また、授業を通じて、自ら問題を設定し、情報を集め、解決することの大切さを学びました。またで外部専門家支援員・アドバイザーからの指摘は、非常にためになりました。今後は、この授業で学んだことを生かし、励んでいきたいと思います。
  • 放射線についての知識は全くなく、ただ人体にとって危険があるくらいのことしか知りませんでした。そのため、発表スライドを作る際に放射線に関する情報や知識をインターネットを利用してたくさんのサイトや記事を閲覧して一から自分で学んでいくのはとても大変でした。しかし、実際に発表が終わって、アドバイザーの方々からとても勉強になりましたと言われたときは達成感に満ち溢れ、とても嬉しかったです。また、この授業で培ったスライドの作り方や人への見せ方、アドバイザーの方々から指摘されたことなどをこれからも常に意識してもっと成長できたらいいなと思います。
  • 復興とは、事前準備が求められる緊急的もしくは長期的問題に対する行動のことを指す。問題が起こった後に、対応するのではできることが限られ、完全な復興をすることができない。重要なことは、知識を蓄積し、事前に起こり得る未来を想定することで、何を事前に準備すべきかを理解し、問題発生時の自らの行動を決めることである。また、復興の重要な要素として個人レベルの行動が挙げられる。つまり、個人1人1人が起き得る未来を想定し、知識を蓄えることで、問題に対する理解が深め、準備することが結果的に全体の復興をなすことにつながるのである。以上のことから、復興とは、国家・自治体レベルだけではなく、私たち全体に関連した行動のことでもある。
  • 外部専門支援員・アドバイザーの方々からのコメントは素晴らしかっと思います。特に、発表ないようについての指摘だけでなく、どのようにして人ににせるともっと分かりやすくなるかなどスライドのことまで指摘していただけたのはとてもためになりました。これは今後の大学生活、社会にでたときにも役に立つものだと感じました。
  • 外部専門家支援委員・アドバイザーのコメントは非常に的確であったように感じた。発表のコメントでは、スライドの構成やフォントに至るまで、どのようにすれば、相手により分かりやすく伝えることができるかなどの社会人ならではの豊富な知見に基づいた鋭い指摘は非常にためになった。また、課題解決のために因果関係や目的意識を重視する考え方はまねるべき点も多く、勉強になった。

 

この授業での学びが、現在進行形で起こり続ける災害への自覚を促し、学生自身の自衛と被災地に対する復興の一助となれば幸いに思います。

最後に、お忙しい中本成果報告会にご参加頂いた授業OBOGの方々及び本報告会開催にご協⼒頂いた商学部事務室の⽅々に深く御礼申し上げます。ご協⼒有難うございました。

 

 

2023年度特別テーマ実践科目B成果報告会プログラム

木曜3時限「大災害時代の復興未来学」

木曜4時限「地球に優しい科学を目指す」

担当教員:商学部 洞口拓磨

 

日時:20231221日(木)17:00開始

場所:明治大学和泉キャンパス006教室

参加登録:関係者のみで開催

 

プログラム

 

17:00 授業紹介・外部専門家支援員・アドバイザー紹介 明治大学商学部 特任教授  洞口拓磨

 

「大災害時代の復興未来学」発表開始(発表+質疑応答:50分)

17:10「広域放射能汚染の可能性と緊急被ばく対策及び放射性物質の無害化について」

商学部1年生:1名・2年生:1名                                                    

18:00休憩(5分)

 

「地球に優しい科学を目指す」発表開始(発表+質疑応答:25分)

18:05「有機フッ素化合物による環境汚染とその対策」          商学部1年生:1

            

18:30 総括・アドバイザーより

19:00 写真撮影

19:10 解散

 

※外部専門家支援委員1名・アドバイザー2名

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