ゼミ

2024.11.20

黒﨑ゼミ:留学生との共生を目指す「日本語カフェ」の実践

黒﨑典子(担当教員)

言語学を学び、外国語としての日本語について研究を進めている黒﨑ゼミでは、ゼミナール活動の一つとして海外からの留学生と日本語で交流する「日本語カフェ」というイベントを定期的に開催しています。2023年度は「商学部実践企画」の助成を受け、和泉キャンパスで5回、駿河台キャンパスで8回、計13回の日本語カフェを行いました。参加者数は延べ347人となりました。

 日本語カフェは明治大学の学生なら誰でも参加できるイベントで、主に海外からの留学生が日本語を使って気軽に学生同士の交流を楽しむ場となっています。2016年にスタートした時には日本語母語話者は黒﨑ゼミの学生のみでしたが、その後活動が広がり、日本語母語話者の明大生も多く参加して、日本語で世界中から来ている留学生たちと交流するようになりました。

 実施前のゼミ生は、机上で学ぶ外国語としての日本語や日本語教育、異文化理解についての実践の場として日本語カフェを捉えていましたが、始めるとすぐに、留学生との日本語での交流が想像以上に楽しく、活動を計画し、実践することで留学生とともに過ごす時間を作り出すことができ、新たな学びが生まれることに夢中になっていきました。

留学生も、日本語カフェで出会う明大生達は親切で、わかりやすい日本語で話してくれるから参加しやすいし、楽しいし、日本語の勉強になると言ってくれています。毎回の日本語カフェを楽しみにして続けて参加している留学生も多くいました。また、海外の友達を作りたいけど英語で話すのが自信ないという国内学生も、日本語カフェに参加して日本語で話して留学生の友達を作ったり、留学生の学ぶ姿を見て外国語学習のモチベーションが高まったり、自分も海外留学をしてみたいという新たな希望を持ったりしているようです。

 2023年度は、書道体験、茶道体験、クイズ大会、手作りゲーム、ピザパーティー等を通して、参加した明大生同士が和気あいあいと交流を楽しみました。また、今年はリピータを増やすという目標も立てていたため、4回以上参加した人にはゼミ生がデザインした日本語カフェの特製ステッカーをプレゼントしました。

 ゼミ生は日本語カフェの実践を通し、身近な日本語を客観的に見るというだけでなく、異文化を持つ留学生との交流を心から楽しみ、様々な価値観を学び合いながらより良い世界を作り上げていく可能性を見出していくことができました。

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駿河台日本語カフェの様子

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和泉日本語カフェの様子

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