ゼミ

2024.12.03

経営情報学会 2024年 全国研究発表大会にて加藤拓巳ゼミが研究を発表

加藤拓己(担当教員)

20241116-17日の経営情報学会 2024年全国研究発表大会にて,加藤拓巳ゼミの研究が発表された。

 

著者:加藤拓巳, 秋本光紀,大坪稜,重野ゆら,チョブギョン,武藤結衣

題目:農産物と農家のファッションの色の組み合わせが商品魅力に与える影響

形態:口頭発表

概要:

ブランドマネジメントでは,コンセプトを一貫して具現化することが基本である。その対象には,色も含まれる。企業あるいは商品ブランドコンセプトに合致する色を一貫して訴求することで,商品の魅力を高める。ブランドへの愛を示すために,つくり手がその色を強調したファッションに身を包む例も見られる。しかし,補色の視点から見ると,つくり手のファッションと商品の色が同じ場合,商品が目立たなくなる懸念がある。そこで,本研究は,マーケティングコミュニケーションにおけるつくり手のファッションに着目し,「商品コンセプトや商品そのものと同じ色のファッションの着用は,商品の魅力を低めるか?」というリサーチクエスチョンを検証した。人参農家のTシャツを対象にランダム化比較試験で検証した結果,商品の色と同じ橙色のTシャツは,青色(橙色の補色)に比べて有意に低い商品魅力となった。ブランドマネジメントの考え方では色は一貫させることが重要であるものの,本研究の結果が示すとおり,周辺に起用する色に関しては注意が必要である。

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実験に使用した写真

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ランダム化比較試験の結果

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