2024.12.06
黒﨑ゼミ ロンドン大学SOASの学生とのオンライン交流
黒﨑典子(担当教員)
7月24日、8月28日の2回にわたり、黒﨑ゼミではロンドン大学SOASの学生とオンラインで交流会を行いました。ロンドン大学SOASからは、日本語を学び、日本留学を予定している4名が参加しました。
第一回目のテーマは「観光」。イギリスと日本のオーバーツーリズムの状況について話し合いながら、自分の国のお勧めの観光地を紹介するなど、和気藹々と交流することができました。
4月のSOASキャンパス
第二回目は日本語の表現について考える時間とし、その一例として「役割語」と「キャラクターを表す表現」について話し合いました。「役割語」とは、「わしが言っておるんじゃ」「わたくしが申しておりますのよ」のように、ある表現や言葉遣いを聞くとある特定の人物像を思い浮かべられる、また、ある特定の人物を提示されるといかにも使用しそうな言葉遣いを思い浮かべられる、そのような言葉遣いのことを指します。キャラクター性と言葉遣いの関係について話し合い、アニメやマンガで使用される表現等についても賑やかに語り合いました。
10月のSOASキャンパス
各回ともに、全体での自己紹介やテーマについてのブレーンストーミングを行った後、Zoomのブレイクアウトルームにて3~4人のグループになったため、どのグループも活発に話し合いができていました。ゼミ生、SOASの学生ともに、「とても楽しかった」「また参加したい」と話し、日本で会うことを約束しているグループもありました。
今回の交流会をきっかけに、今後、継続的な交流が続くことを期待しています。
■ゼミ生の感想(抜粋)
・積極的に日本語で話しかけてくれたので、とても楽しめました。自分の国の観光地について話せたので、みんなが興味のあるテーマで良かったと思います。(4年生)
・イギリスの観光地について詳しく聞くことができ、面白かったです。SOASの方々の日本に対する興味が感じられて嬉しかったです。(3年生)
・SOASの皆さんの日本語力と傾聴力の高さに感服しました。役割語は説明するのが大変でしたが、いい学びになったと思います。(4年生)
・SOASの方々の好きな日本語とその理由について聞けたことが印象に残っています。スムーズに会話を進めるためには、どう言い換えると伝わりやすいのか、工夫して話すことが大切なのだと実感しました。(3年生)
・SOASの皆さんが役割語について知っていたことに驚きました。自分ではやさしい日本語だと思って使っていた表現が通じにくかったりしたので、どのような表現にしたら良いか再確認することができました。(3年生)