学生生活

2025.01.11

商学部生のものの見方ーファッションと防水についてー

商学部3年 近藤 源斗〔商学部の現場〕編集記者

こんにちは。商学部の現場、学生記者の近藤です。みなさんは、商学部生が買い物をするときにどのような基準で商品を選んでいるのか気になりませんか? 商学部というとビジネスを学んでいるから、コストパフォーマンスいわゆる「コスパ」を重視のイメージがあるかもしれません。今回は、記者自身が気になっている洋服の防水の機能性について「ファッションビジネス論B」を履修する学生138名にアンケートを実施しました。

テーマは「ファッションと防水性」です。近年アウトドアブームがあったことで、多くのアウトドアブランドがTシャツやジャケットなどタウンユースの服を発売しています。例えば登山用品で有名な「The North Face」やスキー用靴で有名な「SALOMON」などは街でよく見かけます。こうしたアウトドアメーカーやシューズメーカーは「GOREーTEX」などの防水ファブリックを採用しています。そこで、通学や休日の外出で商学部生は防水をどれくらい意識しているのか調べてみました。果たしてどのような結果となったのか、以下のアンケート結果でぜひ確認してみてください。

[結果]
 
①    雨の日に東京ディズニーランドに行くときは、雨に濡れにくい服装で行きますか?

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最初は、みなさんがイメージしやすいような質問です。結果は、意識する学生が約60%。特に気にしない学生が約40%でした。ディズニーランドとなると、おしゃれをしていきたい学生も多くいるかもしれません。


②    雨の日に学校に行くときには、どんな靴をはきますか?

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次に通学時の靴についての質問です。結果は、普段はいている靴を履く学生が約70%、濡れにくい靴をはく学生が約30%でした。僕は、足が濡れた状態で授業を受けるのがとても嫌なので、防水スプレーをかけた靴や防水素材の靴を履いていきます。また、替えの靴下も持っていくことが多いです。


③    防水素材を使ったファッションアイテムで持っているものがあればチェックをつけてください。

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結果によると、一番濡れやすいアウターや靴を持っている学生が多くなりました。


④    防水素材のファッションアイテムを欲しいと思いますか?

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結果は、欲しいと思っている学生が約80%もいました。利便性を認めている学生が多いということが分かりました。


⑤ 見た目は同じですが、防水機能の有無のみの場合、差額いくらまで払えますか?

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最後は、欲しいと答えた学生に対して、どのくらい差額を払えるのかについて質問をしました。結果は、2000円未満と答えた学生が約50%、2000円以上払えると答えた学生が約40%と割れる結果となりました。防水素材のアイテムは高い傾向がありますが、ビジネスを学ぶ商学部生の中には、良いものにはしっかり値段を払う学生も多いようです。

[記者の考え]
最後に、僕自身はどうなのかというと、ファッション、特に靴に対しては防水性を意識しています。僕は靴を買った際には、履く前に靴底以外の本体に防水スプレーを必ずかけています。わざわざそうするには、理由が2つあります。1つ目は、僕が靴の中まで濡れた状態がとても嫌だからです。そのため外側から少しでも水が入らないようにしています。2つ目は、靴自体を長持ちさせるためです。靴、特にスニーカーは水が天敵です。多くのスニーカーがソール(地面に接するところ)にポリウレタンや塩化ビニールなど化学素材を使っています。このような素材は、水に濡れたまま放置すると最悪の場合ソールが割れることや剥がれることがあります。以上の理由からお気に入りの靴が長く使えるように、僕は防水を意識しています。

私物のclarks Wallabeeゴアテックスモデル

[まとめ]
最近はコスパと言っても、コストが安いことばかりを重視して肝心なパフォーマンス、性能の部分を見落としがちな人が多い気がします。商学部では、経済学、経営学、流通、マーケティングなど企業がどのようにビジネスを展開しているのかについて学ぶことができます。大学4年間の学びで、みなさんが消費者として日頃目にする商品の見方も養えるのではないでしょうか。

[あとがき]
この記事の執筆中にPFAS(ピーファス)による水資源汚染の報道がされました。PFASとは、Per-and polyFluoroAlkyl Substancesの略称で「有機フッ素化合物」と呼ばれることもあります。この物質は、水や油をはじく機能、熱に強い特徴もあり、防水素材含めて多くの製品に利用されてきました。しかし、自然界で分解されにくく環境汚染にもつながるほか、健康への影響が指摘され、規制する動きがあります。防水素材のアパレルメーカーでは、PFASフリーの素材開発などに取り組む企業も多くあります。防水は、登山などのアウトドアでは体温の維持に役立つ便利な機能です。その一方で、タウンユースにおいては環境を汚染してまで使い続ける必要があるのか、考え直す機会になりました。

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