授業

2025.01.11

ゲストスピーカーによる特別授業実施報告:阿部真美氏【ヘルスケアの「流れ」を考える―元医療者が経営学の世界に飛び込んで―】

會澤綾子(担当教員)

1.実施日

2024年1月8日(水) 9:00~10:40

2.実施場所

駿河台キャンパス1012教室

3.科目名

企業論

4.ゲストスピーカー

阿部真美氏(肩書:多摩大学医療介護ソリューション研究所 リサーチフェロー)

5.実施内容

 私たちにとって企業と言うと「会社」、特に株式会社のイメージが最も大きいと思うが、実は、社会には会社以外の様々な組織体(企業)が存在する。企業論では、それらの様々な組織(私企業だけでなく、公企業、NPO法人等)の存在を知り、繋がりを学んでいる。

 ゲストスピーカー講義では、その様々な組織体の中でも、ヘルスケア組織(病院)に焦点を当てた講演を、多摩大学医療介護ソリューション研究所リサーチフェローの阿部真美さんに行ってもらった。阿部さんは、大学の看護学科卒、病院での看護師経験を経て、大学院に進学し、ヘルスケアの経営を、ものづくりの観点から研究しているという、非常に面白い研究を行っている方である。

 講演タイトルは、「ヘルスケアの「流れ」を考える ―元医療者が経営学の世界に飛び込んで―」。

 受講者は3年生、4年生が中心であり、特に就職活動を行っている学生も多いということを事前に話していたため、阿部さんは、まず、自身のキャリア形成について説明をしてくださった。そして、それから、なぜヘルスケア組織の経営をものづくりの観点から研究しているのか、ものづくり企業とはどのような経営上の類似点、相違点があるのか、といったことの解説に入った。病院での話では、実際のカルテや、現場の写真を豊富に活用され、かなり充実したスライドで情報量も多く、私自身も非常に勉強になった。

 学生にはリアクションペーパーを提出してもらったが、いろいろと試行錯誤しながら病院で働いたり、留学したり、研究したりと、思考を巡らせながら経験を積んできた阿部さんの話は、学生にも訴えるところがあったように思う。可能であれば次年度もぜひ実施したいと考えている。

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