2025.05.20
町田ゼミ活動報告「山九株式会社様東京支店職場見学会について」
町田一兵(担当教員)
町田一兵ゼミ(第11期)は2025年4月22日、山九株式会社様の東京支店の職場見学を実施いたしました。今回の見学についてご紹介いたします。
山九株式会社は、多くの事業を展開されておりますが、BtoBがメインで一般の消費者である我々にはあまり知られていません。実際に一般物流と原材料の荷役から生産管理、出荷までを行う生産物流の物流事業はもちろん、設計や制作、建設などの機工事業も行っており、通常の物流業務に加え、製品の加工を行う生産物流が強みとなっています。
見学当日、まず山九平和島ロジスティクスセンターを訪問し、会社概要について説明が行われました。原材料の受け入れから製品の出荷まで、工場内の物流を一括して請け負う生産物流の強みを生かし、大手化学製品会社の製品製造工程の一部や物流業務をサポートしています。また、機工部門では鉄鋼、石油化学、電気・エネルギー、環境、インフラなどの幅広い分野で事業を展開し、設計から製作、輸送、建設にメンテナンスまで一貫した施工を可能としています。なお、町田ゼミOGの星野さんが新入社員のリアルな2年間を説明してもらい、山九株式会社についての理解が深まりました。
次にコンテナターミナルに移動しました。大量のコンテナが積まれている埠頭を進んでいくと、コンテナを船から陸に運ぶ巨大なガントリークレーンが見えました。高さは約50mもあり、エレベーターを利用して上がり、ガラス張りの床の運転席でUFOキャッチャーのようにコンテナを船から陸に移動させていました。
コンテナターミナル見学の様子
また、コンテナ船が離岸する瞬間を見ることもできました。狭い港湾で離岸するためにタグボートがサポートして船首の方向を変えていました。普段入ることのできないコンテナターミナルの見学はとても貴重な体験ができました。
コンテナターミナル見学の様子
最後にお台場の倉庫の見学をしました。山九株式会社東京支店のお台場輸出入センターは持続可能な社会に貢献する環境配慮型の次世代倉庫として建てられ、消費エネルギーの削減に加えて、屋上の太陽光発電設備によってエネルギーを創ることで一次エネルギーの収支をゼロにしています。ここでは抽選でゼミ生2人がフォークリフトの横に座り、実際にコンテナを動かすことを体験しました。フォークリフトの大きさと目の前でコンテナを移動させた迫力に驚きました。
倉庫の屋上のソーラーパネル
フォークリフトに乗った豊田さん
施設見学を終えた後には質疑応答の時間を設けていただきました。山九株式会社との共同研究に関する多くの質問にお答えしてもらいました。
コンテナの中でのゼミの記念写真
また、今回も山九株式会社から研究課題が与えられています。今回の見学を参考にして課題に取り組み、次回山九株式会社様への報告会を実施する予定です。
最後に、今回の貴重な現場見学の機会を設けてくださった山九株式会社様の長浦様、宮崎様、佐々木様、陣内様、奥 様、星野様に厚く御礼申し上げます。
町田ゼミ 広報担当 三重野瑛人