2025.05.29
NEC小泉昌紀氏によるAIをテーマとするワークショップを開催
加藤拓巳(担当教員)
2025年5月28日に,加藤拓巳准教授のゼミにて,NEC小泉昌紀氏をお招きし,2年生による研究成果発表会とAIをテーマとするワークショップを開催しました。
<概要>
研究成果報告会では,以下3つのテーマが報告されました。
・消費者の納得感を得る効果的な商品値上げのあり方の検討
・テレビ広告,音声メディア広告,電車の動画広告の効果の比較検証
・AIサービスの開発者の見える化が顧客価値にもたらす効果
AIをテーマとするワークショップでは,「従業員が利用したくなるAIを用いたビジネスサービスの企画」というお題に対して,各学生チームがサービス企画を立案し,その成果をプレゼンテーションしました。
企画内容
(1)従業員の成果を社内外に可視化するキャリア開発サービス
組織での仕事では,自身の成果を明確に示すことに悩むビジネスパーソンが多い。そこで,自身の生み出した成果にデジタルタグが付与され,それを社内イントラネットやビジネスSNSなどを通じて社内外に示せるサービスを提案する。外部に示す際は,機密情報が自動で除去される。従業員はプロフェッショナルとしてのキャリアを強く意識できるようになる。
(2)従業員のモチベーションマネジメントサービス
燃え尽き症候群に示されるように,モチベーションの維持は大きな問題である。最近は共働き家庭が増えたことで,仕事と家庭の両立の難しさが加わり,この問題はさらに深刻化している。そこで,ビジネスパーソンのモチベーションの低下が発生する年齢・イベントを踏まえて,先回りでモチベーションの低下を防ぐために,適宜「人生の先輩からのアドバイス」を提供する。
(3)従業員の適材適所を実現するタレンドマネジメントサービス
管理職は,目標達成のために特定のスキルを有する人材を探しているが,全社から見つけることは困難である。従業員は,社内異動を目指しているが,自身の実績を示すことが難しい。そこで,両者をマッチングするマネジメントシステムにより,全社での人材最適化を実現する。その際,偶発的な価値創造を促進するために,意外性のある組み合わせも一定確率で発生させる。
<学生>
商学部2年生
坂巻駆, 小圷凜, 及川江里子, 宮本夏芽, 伊藤佳音, 中村光希, 佐藤賢介, KANG GYEON, 鈴木大翔, 福島みちる, 岩宮悠, 倉田陽生, 鈴木爽馬, 加藤陽眞, 金井飛奈
<講師プロフィール>
小泉昌紀
日本電気株式会社 みらい価値共創部門 ビジネスプロデューサー
修士(工学)。慶應義塾大学理工学部管理工学科,理工学研究科修士課程修了。広島大学高等教育研究開発センター客員研究員,横浜システム工学院専門学校理事,中小企業診断士。日本電気株式会社において海外事業責任者,ベンチャー設立を経て,AI技術を用いた新規事業開発に従事。