授業
2025.07.18
明治大学商学部「特別テーマ研究科目A_社会調査法」において、株式会社ちば南房総 相談役の加藤 文男氏を招聘して特別講義が行われました
松尾 隆策(担当教員)
2025年7月7日(月)に、明治大学商学部の「特別テーマ研究科目A_社会調査法」(担当:松尾隆策)において、株式会社ちば南房総 相談役の加藤文男氏をお招きし、「道の駅」を拠点とした地域活性化施策に関する特別講義を行いました。
「道の駅」は、人口減少や高齢化が進む中山間地域を中心に全国に設置されている地域拠点施設であり、休憩機能、情報発信機能、地域連携機能という公益的な基本機能を備えています。加えて、農産物の直売所やレストランなどの経済的機能が広く知られており、東日本大震災以降は防災拠点としての役割も注目されています。2025年現在、全国に1230駅が設置され、地方創生や観光振興の重要な拠点として地方自治体の地域振興政策を支えています。
本講義は、春学期に学生が「道の駅」を有する自治体を対象に、地域の人口・産業・観光データを用いた調査・分析を実施し、その成果を報告書としてまとめた学びの集大成として企画されました。加藤氏は日本で初めての道の駅「とみうら枇杷倶楽部」の設立に携わり、その制度の発展に多大な貢献をされてきた第一人者です。
講義では、道の駅制度の誕生背景やこれまでの発展の歴史、地方自治体における地域振興政策としての役割、さらには観光や防災の観点からの多面的な活用事例などが具体的に紹介され、学生たちは地域活性化に関する理解を深めました。
なお、本講義は、明治大学商学部による「学び導入プログラム」の一環として実施されました。
写真1:講演をされる加藤 文男氏
写真2:講演の様子
写真4:学生からの質問に答える加藤氏
写真5:学生の質問に答える加藤氏