2025.08.21
特別テーマ実践科目C/中川秀一ゼミ: 横浜ショートトリップ、「SUP体験、石川町街歩き」を終えて
受講生 上田陸人(講義担当 中川秀一教授)
2025年6月15日、神奈川県横浜市中区石川町にて、横浜SUP倶楽部さん主催のSUP(スタンドアップパドルボード)体験と、濱橋会の方々との街歩きを実施しました。
午前中は横浜みなとみらい地区を拠点に活動する横浜SUP倶楽部のご協力のもと、SUP体験を行いました。SUPはボードの上に立ってパドルで水面を進むアクティビティで、海や川の上からまちを眺めることができるのが特徴です。今回は大岡川から横浜の街並みを内側から観察し、陸上の視点では見えない地域の姿を発見することを目的としました。横浜SUP倶楽部では「毎日SUPできる環境づくり」を掲げ、スクールやクルージング企画、リバークリーン活動など、多角的に地域と水辺の関わりを深めています。私たちもその理念に触れ、水辺活用の可能性や、地域とアクティビティを結びつける方法を学びました。
午後は濱橋会の方々とともに石川町エリアの街歩きを行いました。石川町は横浜中華街や元町商店街にも近く、多様な文化や歴史が入り混じる地域です。普段活動している地域とは異なる人口密度や観光地としての魅力、そして商店街の活気を実際に体感することで、地域活性の仕組みやまちづくりの工夫を学びました。また、現在濱橋会さん主体で行われている桟橋プロジェクトとの関連性を意識し、「もし横浜で自分たちが桟橋を活用するなら何ができるか」という視点で街並みを観察しました。
今回のショートトリップでは、SUPと街歩きという異なるアプローチを組み合わせることで、陸と水上の両方から地域を見ることができました。特に、SUPから眺めた運河沿いの建物や橋、街歩きで出会った商店や地元の方々との会話は、横浜の多層的な魅力を実感させてくれました。また、活動の中で得た気づきを、今後の地域との協働プロジェクトにどのようにフィードバックできるかを考える良い機会となりました。
今回の活動内容は10月に埼玉県小鹿野町で開催する研究会で報告予定です。報告会には、小鹿野町長、教育長、生涯教育課長、小学校長、図書館長、観光協会、商工会青年部をはじめ小鹿野町の地域づくりに取り組む方々をお招きする予定です。小鹿野町での今後の地域づくり活動に対して、横浜での活動が示唆することがらについて私たちの考えを報告する予定です。
文責・上田陸人
大岡川で行う実際のSUP体験の様子(撮影者・安杖和香)
横浜ランドマーク下で(撮影者・横浜SUP倶楽部)
濱橋会浅見哲子様と共に行った街歩きの様子(撮影・中川秀一教授)
活動後の振り返りミーティングの様子(撮影・中川秀一教授)
活動後SUP倶楽部の前で。一番右が濱橋会大島重信様、その前に浅見哲子様(撮影 横浜SUP倶楽部)