2026.03.09
「地域活性化システム論A」「特別テーマ実践科目D(南房総市)」(担当:松尾)秋学期成果報告会を開催―学生が地域活性化のアイデアと調査研究の成果を発表―
松尾 隆策(担当教員)
2026年1月19日(金)、明治大学商学部の授業「地域活性化システム論A」および「特別テーマ実践科目D(南房総市)」(担当:松尾隆策)の2025年度秋学期成果報告会を開催しました。
本報告会は、両授業の学習成果を共有する合同の成果報告会として実施されたものです。本報告会は二部構成で行われ、前半では「地域活性化システム論A」における地方創生アイデアの発表、後半では「特別テーマ実践科目D(南房総市)」における現地調査に基づく研究成果の報告が行われました。
前半では、「地域活性化システム論A」の授業成果として、「道の駅を拠点とした地方創生アイデアコンテスト」が行われました。学生は「みんなで卒業」「God」「小林のしもべ達」「ハーモニー」の4グループ(各8名)に分かれ、パワーポイントを用いて地方創生のアイデアを発表しました。学生たちは授業で学んだ地域活性化の理論や国内の事例を踏まえながら、過疎化に直面する地域における活性化の可能性について具体的な提案を行いました(写真1、2、3、4)。
審査の結果、最優秀賞には「みんなで卒業」グループが選ばれ、表彰状および副賞が授与されました。同グループは「造船のまち今治における"海の道の駅"構想―産業・観光・人をつなぐ内発的発展―」をテーマに発表しました。愛媛県今治市の造船業や瀬戸内海の景観などの地域資源を活かし、産業・観光・交流を結び付ける新しい地域拠点として「海の道の駅」を提案した点が高く評価されました。なお、「みんなで卒業」グループのメンバーは、岩田敬悟さん、安村和真さん、中久保匠都さん、原雅也さん、矢吹駿太郎さん、大島香奈子さん、石崎帆香さん、藤田心海さんの8名です(写真7)。
後半では、「特別テーマ実践科目D(南房総市)」の成果報告として、千葉県南房総市の道の駅「とみうら枇杷倶楽部」および「三芳村鄙の里」で実施した来場者アンケート調査の結果をもとに、道の駅を拠点とした地域活性化の可能性について分析結果が報告されました。学生は現地での調査を通じて、道の駅利用者の属性や満足度、利用目的などを分析し、道の駅が地域活性化に果たす役割について考察しました。調査の結果、道の駅利用者の約7割が女性であり、現役世代と学生層が全体の約8割を占めることが明らかになりました。これは、道の駅が従来考えられてきた「高齢者の休憩施設」ではなく、幅広い世代が訪れる観光・交流拠点として機能していることを示しています。
また、「とみうら枇杷倶楽部」は観光客を呼び込むゲートウェイ機能、「三芳村鄙の里」は地域住民の生活拠点としての地域センター機能を持つなど、道の駅ごとの役割の違いも確認されました。さらに、地域特産品の活用やスタッフの接客といった要素が顧客満足度に大きく寄与していることも示されました(写真8)。
本報告会には外部専門家委員として、鹿野和子氏(NGO汎太平洋東南アジア婦人協会副会長)、加藤文男氏(株式会社ちば南房総相談役)、麻生憲一氏(帝京大学経済学部教授)の3名をお招きし、学生の発表に対してご講評とコメントをいただきました(写真5、6)。地域づくりや観光振興、地域経済研究の視点から専門的な助言が寄せられ、学生にとっては実務と研究の双方から学びを深める貴重な機会となりました。今回の成果報告会は、学生が地域の実態を踏まえながら地域課題を分析し、具体的な解決策を提案する実践型教育の成果を示す機会となりました(写真9)。

写真1 グループ発表の様子 「小林のしもべたち」グループによるプレゼンテーション。

写真2 成果報告会の様子(1)

写真3 成果報告会の様子(2)

写真4 成果報告会の様子(3)

写真5 外部専門家委員による講評(2)
加藤 文男氏による講評の様子。

写真6 外部専門家委員による講評(1)
麻生憲一氏による講評の様子。

写真7 最優秀賞授与の様子 受賞した「みんなで卒業」グループの学生。
副賞は鹿野和子氏(NGO汎太平洋東南アジア婦人協会副会長)から授与されました。

写真8 南房総市調査報告の様子 道の駅調査の分析結果を発表する学生。

写真9 記念写真 成果報告会終了後の記念撮影。



