2026.03.23
第21回日本感性工学会春季大会にて加藤拓巳ゼミ学生が研究発表
加藤拓己(担当教員)
2026年3月16-18日の第21回日本感性工学会春季大会にて、加藤拓巳ゼミ学生が3件の研究を発表した。
著者:金井飛奈、 岩宮悠、 佐藤賢介、 鈴木大翔、 宮本夏芽、 加藤拓巳
題目:消費者の受容性を高める商品値上げの設計
概要:物価高騰に伴う価格改定が相次ぐ中で実務的な知見が不足しているという問題に焦点を置き、 消費者の受容性を高める価格改定の提示方法をランダム化比較試験で評価した. 容量および価格に関する検証では、 容量を減らして価格を据え置く、 いわゆるステルス値上げの形式が最も購買希望度が低い結果となった. 一方で、 容量を大幅に減らして価格も下げる形式が最も購買希望度が高かった. 今後は価格改定時に商品仕様を考慮することが新たな軸となり得る. また値上げの説明方法に関する検証では、 価格改定理由の説明が消費者の受容度を必ずしも高めない傾向が示された. この結果から、 企業が慣習的に行ってきた理由説明の効果を再考する余地があることが示唆される.
著者:坂巻駆、 伊藤佳音、 福島みちる、 中村光希、 鈴木爽馬、 加藤拓巳
題目:実生活の課題を解決する家具のコンセプトの新規性と魅力度の比較検証 -競争市場における差別化戦略-
概要:家具市場での大手企業による価格競争が激化する中、 従来型の低価格・汎用家具と、 新たな発想に基づく実生活課題を解決する家具のコンセプトを比較し、 魅力度および新規性の観点から既存家具を上回る価値を発揮できるかを検証した. オンライン調査の結果、 実生活課題を解決する家具のコンセプトは消費者に対して魅力度に有意な影響は確認されなかったものの、 新規性には正の影響を与えることが示された. これらの結果から、 家具メーカーやブランドが価格競争のみに依存するのではなく、 生活課題に応答するコンセプトを戦略的に打ち出すことは、 市場における独自性の確立に寄与する可能性が示唆された.
著者:加藤陽眞、 姜炅旼 、 小圷凛、 及川江里子、 倉田陽生、 加藤拓巳
題目:開発責任者の年齢と服装が商品魅力に与える影響 -次世代モビリティのWebサイトを対象とした実証-
概要:近年、食品などの分野では「顔の見える生産者」が信頼性や購買意欲を高める要因として機能している。一方で、先端技術商品では開発者の顔や人物像が提示されることは少なく、その影響についての研究も不足している。そこで本研究は、自動運転車や空飛ぶ車を対象に、開発者の外見が商品魅力に与える影響を実証的に検証した。結果、高齢の開発者は商品の信頼性を高め魅力度を向上させ、またカジュアルな服装は開発者の魅力や専門性を高める傾向が示された。これにより、開発者の外見は消費者の印象形成に重要な役割を果たすことが明らかとなった。



