授業
2026.06.02
ゲストスピーカーによる特別授業実施報告:深尾茅奈美氏(美術史家・元学芸員)『フランス美術史のなかの印象派』
浅間哲平(担当教員)
1874年にパリで第一回印象派展開催より150周年を迎えた2024年から、1926年に印象派を代表する画家クロード・モネ没後100周年の本年まで、日本でも各地で印象派にかかわる展覧会が企画されています。
今回の講演会はそのような時局のなかで、フランス印象派、とくにカミーユ・ピサロを専門に研究をすすめている新進気鋭の美術史家・深尾茅奈美氏をお招きし、印象派を美術の歴史に位置づけるための、絵画の具体的な見方や画家たちの画風の見どころを講義していただきました。
参加者には予めSOMPO美術館で開催中のウジェーヌ・ブーダン展や国立西洋美術館のモネ作品を鑑賞してもらい、その上で専門家の最新の知見を聴く、というように知識のない状態で見て、その上でそれをどのように理解することが可能か、という体験型学習のまたとない機会となりました。
特にオーギュスト・ルノワール、モネ、ピサロといった印象派に深く関与した画家たちの描き方の違いや、画家のひとつひとつの作品がどのようなアイディアをもとに誕生したのか、という歴史的事実についての深尾氏の丁寧な説明に対して、聴講した学生からたくさんの質問が寄せられました。
聴講後に提出してもらったアンケートには、学生たちの生き生きとした関心が表れており、フランス文化への総合的理解が深まったと感じられました。インターネット上で多くのデジタル画像に触れられる時代ですが、それでも「本物」と出会う必要性を感じてもらう機会になったと確信しています。
フランス語を学ぶにあたって、その言語によって築かれ受け継がれてきた生きた文化について考えさせる素晴らしい講演でした。






