授業

2026.06.18

マーケティング管理論にてEYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 顧問 加賀﨑 俊之氏の講演

加藤 拓巳(担当教員)

2026年6月15日に、加藤拓巳准教授の担当するマーケティング管理論にて、EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 顧問  加賀﨑 俊之氏に、「今後のビジネスにおける AIの位置づけ」をテーマに講演して頂きました。


<講演概要>

・AIとは「データから学びパターンを見つけ判断や生成を行うソフトウェア」を指す。「考える機械」ではなく「学ぶ機械」であることがポイント。第3次AIブームの後半が2022年から始まり、AIエージェントが台頭普及。目標を伝えるだけで、AIが計画・調査・実行を自律的にこなす段階になった。

・AIの"使われ方"を変える、3つの潮流がある。1つ目は、「単発の生成」から「自律的なエージェント」へ。プロンプトを書き一問一答する時代から、目標や前提条件を伝えるだけで自律実行する時代になる。2つ目は、「個人」から「業務組込」へ。バリューチェーンプロセスごとに目的に違いあるものの、部門ごとにプロセスをAIへ大きく委託するようになる。3つ目は、「効率化」から「価値創造」へ。コスト削減だけでなく、新しい顧客体験・新規事業を生む武器に進化していく。ただし、AIが提案、人間が判断という分業にすべきであり、最後の意思決定や根っことなる切り口はヒトである (Human-in-the-Loop)。

・AIで成果を出す企業は、「業務の代替」ではなく「業務の再設計」をしている。既存業務にAIを当てはめるのではなく、AI前提で業務フローを組み直している。また、効率化と価値創造を分けなければならない。両方を一度に狙わず、まず効率化で土台を作り、価値創造に踏み出していく。

・AI時代にビジネスパーソンに求められるスキルは主に3つある。1つ目は、問いを立てる力(=論点設定力)。AIは答える機械。良い問いを立てられる人が成果を出す。「何を解くべきか」を見極める力が重要である。2つ目は、データを読む力(=目利き力・現場感)。AIの出力は完璧ではない。仮説を持って結果の妥当性を判断できる目を持たなければならない。3つ目は、「人間にしかできない」軸(=実装力)。共感・倫理判断・組織を動かす力が必要。AIが施策を作っても実世界へ落とし込むのは人間である。

・「AIに勝つ」のではなく、「AIに何をさせるかで勝つ」という意識にならなければならない。問いを立てる力・データを読む力・実装力 という3つの武器を持って、今日から、何か1つ動かしてみてください。

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<プロフィール>

EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 顧問  加賀﨑 俊之

早稲田大学修士修了。大手外資系コンサルティング会社戦略グループや日系大手コンサルティング会社を渡り歩き、戦略から実行まで経営インパクトを与えるプロジェクトを幅広く経験
昨今ではマネジメントへ伴走し、より戦略の実現へコミットするための全社的なトランスフォーメーションを推進

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