ゼミ

2026.06.18

日本デザイン学会第73回春季研究発表大会にて加藤拓巳ゼミ学生が研究発表

加藤 拓巳(担当教員)

2026年6月12-14日の日本デザイン学会第73回春季研究発表大会にて,加藤拓巳ゼミ学生が3件の研究を発表した。

著者:及川江里子, 伊藤佳音, 岩宮悠, 姜炅旼, 福島みちる, 加藤拓巳

題目:生成AIの回答に付加するエビデンスがもたらす知覚価値

概要:生成AIの回答における情報源の種類に焦点を置き、回答の信頼性・魅力を高めるエビデンスの種類をランダム化比較試験で検証した。テレビ・SNS・自社調べ・英語査読ジャーナルの4条件で検証した結果、英語査読ジャーナルをエビデンスとして提示した場合、テレビおよびSNSよりも有意に高い信頼性・魅力評価が得られた。一方、自社調べとの間に統計的に有意な差は確認されなかった。生成AIプラットフォームにおいて学術的エビデンスを優先的に提示することが回答の知覚価値向上に有効であり、情報発信を行う企業にとって、信頼性の高いエビデンスを提示することの重要性を示す知見である。

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図1.生成AIの回答に付加するエビデンスがもたらす知覚価値

著者:佐藤賢介, 倉田陽生, 坂巻駆, 鈴木大翔, 宮田隆史¹, 加藤拓巳 1:本田技研工業株式会社

題目:消費者が企業のAIエージェント活用に期待するユースケース

概要:近年、多くの企業が先進的なブランドイメージを訴求するためにAIの導入をわざわざ公表している。しかし、消費者がAI導入そのものよりも「その役割」を重視して評価するかの実態は不明だった。この問題に焦点を置き、消費者が企業のAI活用に期待する役割と適合性をランダム化比較試験で評価した。実験では、職種ごとの適合性を検証するため「役員AI」「品質管理AI」「デザイナーAI」の3種で比較を行った。その結果、価値判断を伴う役員AIや、創造性が必要なデザイナーAIに対する魅力度評価は低かった。一方で、客観的・科学的アプローチを行う品質管理AIが最も魅力度評価の高い結果となった。この結果から、消費者はAIに対して創造性よりも客観的な分析能力を期待することが示された。本研究は企業がブランド強化を目的とした情報発信時にAIの適用領域を考慮することが重要となることを示唆した。

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図2.消費者が企業のAI活用に期待する役割と適合性

著者:宮本夏芽, 加藤陽眞, 金井飛奈, 小圷凜, 鈴木爽馬, 中村光希, 加藤拓巳

題目:日傘の使用がビジネスパーソンの社会的評価に与える影響

概要:この研究の内容は,傘の使用がビジネスパーソンの社会的評価や商品の評価にどのように影響するかである。4,000人の参加者を対象に,性別と傘の使用状況で異なる4つの条件を比較するランダム化比較実験を行った。結果として,傘を使っている人はより有能だと見なされることが明らかとなった。一方で,商品自体の魅力は傘を使っていないときの方が高い傾向があり、これは商品の必要性が認識されることでその魅力が増すことを示している。これらの結果は、社会的評価と商品の評価が異なることを明らかにし、マーケティング戦略への示唆を提供している。

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図3.傘の使用によるビジネスパーソンの社会的評価や商品の評価の影響

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