2026.09.03
ゲストスピーカーによる特別授業実施報告:川村裕子氏(武蔵野大学客員教授)『寝殿造バーチャルツアー』
中村成里(担当教員)
5月18日(火)、日本古典文学Aで特別授業を行いました。講師は武蔵野大学客員教授の川村裕子先生です。川村先生は『蜻蛉日記』を中心とした日記文学、和歌、古典文学の普及に力を注いでいらっしゃいます。近著に『王朝文学のたたずまい』(武蔵野書院、2026年)、『王朝文学入門』(KADOKAWA、2026年)などがあり、学習マンガの監修やメディア出演など、大変ご活躍されています。芦田愛菜さんの『まなの本棚』(小学館、2019)でも川村先生のご著書『平安女子の楽しい!生活』(岩波ジュニア新書、2014)が紹介されているので、川村先生をご存知の方が多いかもしれないですね。
本日の先生の特別授業のテーマは「寝殿造バーチャルツアー」。平安時代中期の貴族たちは、寝殿造と呼ばれる邸宅に住んでいました。先生は建物のなかに受講生の皆さんを案内するように、説明していきます。たとえば、簀子(すのこ)から廂(ひさし)、そこから母屋(もや)にたどり着くこと、そして母屋はワンフロアで冬はとても寒いことなどをお話されていました。
そのような場所やモノが、『源氏物語』や『蜻蛉日記』のなかで、どのような場面に配置され、登場人物の感情とどのようにシンクロするのか、そして、それは現代のテレビ番組にも用いられている手法であることを講義してくださいました。
質疑応答では、会場から鋭い質問が次々と出て、川村先生にお褒めの言葉をいただきました。授業の感想は、「先生のお話をもう一度聞きたい!」「調度品がそこにある意味を考えるのが楽しかった」などが寄せられ、成功裏に終わりました。平安時代にタイムトリップした刺激的な100分でした。
ちなみに、今でも「川村先生に会いたいです」とリクエストが寄せられています。
川村先生、ありがとうございました。





