留学

2026.09.16

アメリカのスーパーからサプライチェーンを学ぶ - ASU短期留学で見えた商学の面白さ-

町田 一兵(担当教員)

アメリカのスーパーからサプライチェーンを学ぶ
- ASU短期留学で見えた商学の面白さ-

 商学部では、企業や市場、サプライチェーンについて教室で学ぶ機会が多くあります。しかし、実際に海外へ足を運び、日本とは異なる市場環境やサプライチェーンの流れ、さらには異なる経営理念やビジネスモデルのもとで運営される企業の現場を自分の目で見る機会は決して多くありません。私は2025年夏、アリゾナ州立大学(ASU)の短期留学プログラムに参加しました。本プログラムの特色は、サプライチェーンや小売業について英語で学ぶだけでなく、アメリカのスーパーマーケット、さらにバックヤードまで実際に訪問し、教室で学んだ内容を現地で確かめられることにあります。


「海外は怖い」と思っていた私が留学を決めた理由

 「海外は怖い」「英語も苦手」。そう思っていた私は、それまで留学にほとんど興味を持っていませんでした。しかし以前からアメリカの小売業を自分の目で見てみたいという思いがありました。特に現地のスーパーマーケットを主題にアメリカの流通の仕組みを学べるという点に強く魅力を感じ、このプログラムへの参加を決めました。

英語で学ぶサプライチェーン

 ASUでは商品が作られてから消費者の手元に届くまでの流れをサプライチェーンの視点から学びました。原材料調達から製造、輸送、保管、販売までを実例とともに学び、ESGやサステナビリティ、AI活用についても議論しました。授業はすべて英語で、最後にはプレゼンテーションも実施しました。英語でビジネスを学び、考え、発表する経験は、日本では得難いものでした。

現地スーパーが教科書だった

 今回のプログラムで特に楽しみにしていたのが、Trader Joe's、Sprouts、Sam's Clubなどの現地スーパーマーケット見学です。「この商品はどこから来ているのか」「どのような顧客を対象にしているのか」「PBにはどのような特徴があるのか」といった視点で売場を観察しました。同じスーパーマーケットでもビジネスモデルや顧客戦略が大きく異なることを実感しました。

教室と現場がつながる瞬間

 授業で学んだサプライチェーンや商品戦略の考え方を店舗で確認したとき、「あ、これが授業で話していたことか!」と感じる場面が何度もありました。教室での学びと現場が結び付く瞬間こそ、このプログラムの最大の魅力だったと思います。

画像1.jpg

日本企業の海外展開を観察する

 自由時間には日本企業の海外展開も調査しました。特にラウンドワンでは、日本とは異なりアミューズメントの比重が高く、バーも併設されていました。同じ企業でも現地の文化や消費者に合わせて姿を変えていることを実感し、ローカライズの重要性を学びました。

画像2.jpg

商学を現場で学ぶ面白さ

 授業以外にもTarget、Walmart、Safewayなど多くの小売店を訪問しました。商品構成や価格表示、セルフレジ、店舗レイアウトなどを比較しながら、それぞれの企業がどのような価値を提供しているのかを考えました。実際に現地へ行き、自分の目で見て考えることの大切さを実感しました。

おわりに

 留学前の私は「英語ができるようになってから海外へ行こう」と考えていました。しかし帰国する頃には「できなくても、まず海外へ行ってみよう」と思うようになっていました。今回のASU短期留学プログラムは、単なる語学研修ではありません。アメリカの小売業やサプライチェーンを現場で学び、商学の理論と実践を結び付ける貴重な機会でした。商学部だからこそ見える発見があり、私はあらためて商学の面白さを実感しました。

画像3.jpg

プログラム概要

プログラム名   アリゾナ州立大学(ASU)短期留学プログラム
留学先   Arizona State University(ASU)
滞在地   アメリカ・アリゾナ州テンピ
期間   約2週間
主な学習内容   サプライチェーン、ESG、サステナビリティ、AI活用
特徴   英語による講義、グループワーク、現地スーパー見学
訪問先 Trader Joe's、Sprouts、Sam's Club など

ASU短期留学プログラム広報担当 商学部4年 安村和真

MENU