留学

2022.12.14

【留学now】イギリスでの大学生活を覗いてみた!

商学部4年 町井 悠暉 3年 高野 七海/ガン ジホ 2年 高嶺 茉子 〔商学部の現場〕編集部記者

高校生の皆さん、留学に興味はありますか?
明治大学は365校もの海外大学と提携する協定留学制度があります。
この記事ではそんな協定留学制度を最大限に活用した、商学部4年の小沢涼太さんにインタビューしました。
実は、小沢さんは2回目の登場で、昨年コロナ禍という状況下でできる最大限の挑戦として、オンライン留学をしていました。
前回の記事ではその時の体験談を紹介しています。
そして今回、小沢さんが現在イギリスの大学に留学しているという情報を聞きつけて、再び話を聞いてみました。

レイクディストリクト国立公園で

オンライン留学と実留学の違い

オンライン留学と実留学の両方を経験する小沢さんにぜひお伺いしたいのですが、それぞれの強みは何だと思いますか?
(小沢さん)オンライン留学の強みは、コストがかからないのに、レクチャーの質は変わらないことだと思います。また、環境の変化がないまま挑戦できるという点は、実留学と比べて難易度は低いですよね。
でも、その難易度乗り越えるのが実留学の強みだから・・・どちらが良いかというのは難しいですね。

なるほど。どちらにもメリットはあるので甲乙つけがたいですが、あえて言うならどちらでしょうか。
(小沢さん)はい、やっぱり実留学がいいなと感じました。例えば、勉強面で言うと、オンライン上では一人しか同時に話せないので、ディスカッションがしづらいです。でも、実留学だとディスカッションは盛り上がります。そして、そのような勉強面の充実度だけでなく、人との繋がりという点で、実留学では濃い人間関係での交流ができますね。

大学での講義中

留学ライフ

今はイギリスのマンチェスターに留学しているそうですが、そこを選んだ理由を教えてください。
(小沢さん) 特に会計学と開発学について学びたかったからです。明治大学で会計のゼミに入っていたことと、IFRSという世界共通の会計基準を学びたかったこと、そしてイギリスが開発学の最先端であることが主な理由です。あとは、昔からテニスをしていて、イギリスでプレーしてみたかったことと、一年生の時にカーディフ大学への留学がコロナで派遣中止になったことから、とにかくイギリスに行きたいと考えていたからですね。

イギリスで現地の人と過ごしてみて日本と文化の違いは感じましたか?
(小沢さん) 感じました。特に思うのはイギリスでは同調圧力がないことですね。例えば日本だとコロナ禍で、風通しの良いところでもマスクを外せないなど周りの目を気にすることが多いと思いますが、イギリスではそれがないです。他にもジェンダーに関して、自分の考えを躊躇なく話すところも文化の違いとして感じられました。また、キャッシュレスも浸透していて、今のところ現金は一度も使っていません。

実際に現地に行ったからこその考察ですね。ところで、日本の学生とイギリスの学生とで日常の過ごし方に違いはありますか?
(小沢さん) イギリスの学生はメリハリがあるなと感じます。週末の夜はパブに行ったりパーティーに参加したりしていますが、平日は図書館に籠っている人が本当に多く、寮にも図書館があります。ちゃんと勉強している時間と遊ぶ時間を分けてメリハリを持って生活している点に違いを感じます。

エティハドスタジアムでサッカー観戦

”日本に来た留学生”が聞く”日本から出た”留学生の話

以下のパートは韓国人留学生ガンが担当します。

留学とは未知の国で自ら選択し、決定する自律性が重要であると記者は感じましたが、小沢さんはどう思いますか?
(小沢さん) そうですね。他人からやらされるのではなく、自分で考えて行動する場面がすごく増えたと思います。実際、自分の家族は海外で生活した経験がないので、現地での生活に関することで頼れる人は少なかったです。頼れる人は同じ寮に住んでいる同級生でしたが、その中の誰と最初に友だちになれば良いか自分で決めなければならなかったので、日本にいた時よりも自分で選択する場面が多くなったと思います。そのため、イギリス留学を通じて自律性が育てられたと感じています。

記者は実際日本に来て様々な人と触れ合って、視野が広がったと感じましたが、小沢さんはどうでしたか?
(小沢さん) それは毎日感じています。特に、自分が留学しているイギリスのマンチェスターでは、移民の方が多いので、すごく多様な価値観を持っている人たちと触れ合えたおかげで視野が広がったと感じました。たとえば、私は明治大学の代表として、イギリスで開催された留学説明会にスピーカーとして参加したことがあります。そこでアジアに興味を持っているイギリス人と話をする機会があり、日本に対する視点が変わった経験があります。そのイギリス人が言っていたのは、日本はシンガポールや他のアジアの国と違って、英語での授業が少なく、ある程度日本語が使えないと留学が難しく、入国管理も厳しいため、閉鎖的な国だということです。日本にいる間には気づかなかったことが見えてきました。

イギリスへ留学したことに満足していますか?
(小沢さん) イギリスへの留学は大満足しています。私たちの学年は、コロナの影響で二年生から三年生までオンライン授業になり、リアルな学校生活を過ごすことができませんでした。しかし、商学部では卒論が必須ではないため、そのフレキシブルさを生かし、卒論を書く代わりにイギリスで留学をすることができました。イギリスに留学している今は楽しく、充実していて、本当に来てよかったなと思います。

最後に、もし後輩が同じ道を歩こうとしたら、後輩にもおすすめできますか?
(小沢さん) そうですね、ぜひ留学して欲しいです。特に、来日する外国人は日本人に対してフレンドリーな人が多いですが、留学することで、必ずしもフレンドリーな人ばかりではなく、価値観のぶつかり合いもあります。そういう点で、学問だけではなく、精神面での成長も期待できるのでおすすめです。

リバプール大学の学生と近くのスポーツクラブでテニスの試合/友人とストーンヘンジへ

明治大学在学中に二度の留学を経験した小沢さんの貴重なお話を聞くことができました。
明治大学商学部では、しっかりと計画を立てれば、このようにフレキシブルに学生ライフをアレンジして、入学前の自分の予想を遥かに超える学びを得ることができます。
小沢さん、貴重なお話をありがとうございました!

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