留学

2022.08.03

夏休みの過ごし方 -2022-

商学部3年 速水 友樹〔商学部の現場〕編集部記者

大学受験を目指している受験生のみなさん、夏休みはどのように過ごしていますか。
「大学生になったら夏休みは思いきり遊べる」というイメージを持っている人は多いと思いますが、それとは違った計画を持つ商学部生たちもいます。
この記事ではそんな商学部生の一例をご紹介します。

話を聞いたのは、商学部3年生の栁澤琉貴(やなぎさわ・りゅうき)さんです。
栁澤さんは明治大学の海外トップユニバーシティ留学という制度を利用して、カリフォルニア大学バークレー校に留学をする予定です。この大学は卒業生のノーベル賞受賞者数が世界トップ3に入るほどの大学です。
彼はゼミやサークルでも、国際的な研究や英語の活動に熱心に打ち込んでいます。
そんな栁澤さんに夏休みの過ごし方についてインタビューしてきました。

自己紹介

記者:まずは自己紹介をお願いします。

栁澤さん:商学部3年生の栁澤琉貴です。
サークルはESSと呼ばれる英語部に所属しています。中学時代は水球をやっていて、高校時代はラグビーをやっていました。大学では中高時代できなかったことをしたいと思い英語部に入りました。ESSでは4つあるセクションのうちのスピーチセクションで、代表を務めています。英語でのスピーチは、日本語でやるものとロジックの組み立て方などが違うので、それを考えるのが楽しいですね。

ゼミは商学部のダブルコアという制度のもと、二つに所属しています。一つが篠原ゼミという、国際経営戦略を研究するゼミです。もう一つが鳥居ゼミという、アジアに関しての研究をするゼミです。その二つを織り交ぜて、最近アジアに進出する多国籍企業についての卒業論文を執筆する予定です。
アルバイトは去年まで全国チェーンのカフェで働いていたのですが、今は外資系電子機器メーカーの小売店で働いています。外国人のお客様が多くいらっしゃるので、自分の英語を使って接客するのがすごく楽しいです!
夏休みから明治大学の海外トップユニバーシティ留学で、アメリカのカリフォルニア大学バークレー校に留学する予定なので、そこでも英語に磨きをかけたいなと思っています。

記者:ありがとうございます。お話を聞いていると英語が好きなことが伝わってきましたが、好きになったきっかけや時期について教えてください。

栁澤さん:中学1年生のとき、特に夏休みに『フィニアスとファーブ』や『アイ・カーリー』といった海外のアニメやドラマをよく見ていました。そういった作品をそのままの言語で見たいと思ったのがきっかけでした。

記者:夏休みの余暇がきっかけとなったのですね。

栁澤さん:はい。夏休みなどの長期休暇は毎年有意義に過ごすことができています。

1、2年生の夏休み

記者:これまでの大学1、2年生の夏休みはどのようにして過ごしていましたか?

栁澤さん:大学1年生の夏休みはコロナウイルスが流行った最初の年であったので、ひたすら自粛して家にいましたね。その時はアルバイトもやっておらず、家では、筋トレや英語の勉強をしていました。その時はコロナウイルスがいつ終息するのかもわからず、留学に申し込むにも先が読めない状況でしたね。しかし、2年後の3年生になったときには行けるだろうと考え、目標をそこに定めました。文法の復習などの基礎固めやオンライン英会話で実践力を高めるといったことをしていました。

記者:私も同じように留学に行きたいと考えてはいましたが、コロナウイルスで諦めモードになりかけてしまいました。一方、栁澤さんは腐らずに努力することができていて尊敬します。その理由は何かありますか?

栁澤さん:僕は中高6年間男子校に通い、部活動もほとんど休みがありませんでした。だからこそ、大学生活は自分のやりたい勉強をして、夏には男女で花火に行くなど、とても楽しみにしていました。しかし、コロナウイルスによってそのほとんどを奪われてしまいました。それがとても悔しく、留学だけは絶対に取られたくないという気持ちがありました。なので、目標に対しての努力は欠かさなかったですね。行ける状況になればすぐにでも英語の資格や学校の成績を出せるようにしておこうと考えていました。 

記者:素晴らしいです。2年生の夏休みも同じく勉強に取り組み続けたのでしょうか。

栁澤さん:2年生のときは少しずつ対面授業も始まり、勉強だけではなく友人関係など私生活も充実していきました。でも、そこで絶対に勉強をやめてはいけないと思っていました。移動中など隙間時間を有効活用しつつ、留学のために勉強は継続していました。夏休みに入ってからは、アルバイトもカフェに加えて、今働いている外資系電子機器メーカーでも始めました。また、かつて自分が高校生のときに参加していた、中高生にプログラミングを教えるキャンプにも、講師側として参加しました。2年生の夏休みは1年生の時に比べて、色々なことができて充実していましたね。

栁澤さんが実際に使用していたテキスト

3年生の夏休み

記者:状況が変わって他に楽しいことが増えても、努力を怠らない継続性がすごいですね。
あと少しで大学生活3度目の夏休みを迎えることになります。今回の夏休みはどのように過ごす予定でしょうか。

栁澤さん:先ほど言ったように、夏休みからカリフォルニア大学バークレー校に1年ほど留学する予定です。自分は商学部に所属しているので向こうでもビジネスを勉強しようかなと考えています。この留学というのは僕の大学生活においてやりたいこと、とても重要視していることの一つです。これも中高で部活動が忙しく、海外に行く機会がなかったのが大きな理由です。中学1年生の頃から英語に非常に興味を持っていた一方で、それを本場で実践する機会がなかなか得られませんでした。そのため、大学では海外留学に行って自分の実力を試してみたいという気持ちを抱いていました。向こうでの学期が始まるのは8月中旬ですが、2週間ほど早くアメリカに渡ってカリフォルニア中心に色々見て回りたいと思っています。

記者:長い間熱望していた留学がようやく実現できることになって楽しみですね。その学期が始まるまでの2週間、既に行く場所は決めているのでしょうか。

栁澤さん:結構決めていますね。僕は今Netflixで配信されている『フルハウス』というドラマが大好きなのですが、その撮影地となっているサンフランシスコにまずは行く予定です。留学先となる大学もあるサンフランシスコには、起業家などが多く集まるシリコンバレーがあって、アメリカの中でも雰囲気が違うらしいです。実は僕、ITがとても好きなこともあって今のアルバイトも始めました。アメリカに着いたその日すぐに行って、雰囲気を肌で感じ取りたいです。

記者8月中旬からは学期が始まるということですが、どのようなお気持ちでしょうか。

栁澤さん:留学先の大学にいる学生との交流もとても楽しみにしています。僕は大学在学中にただ留学に行くだけではなく、世界トップレベルの人たちとの環境に身を置いて自分を高めたいと思っていました。
最近はグローバル化やリモートワークが進んでいて、仕事をするという意味での国境はだんだんとなくなってきていると思います。そうなったとき、戦う相手は日本国内ではなく、海外の優秀な人たちです。「何をやるか」よりは「誰とやるか」。これが重要だと思います。そこで、教育水準が高く優秀な人が集まるアメリカに行きたいということはずっと考えていました。
もともと憧れのあったサンフランシスコにあるカリフォルニア大学バークレー校は世界的にもレベルが高く、絶対に行きたいと思っていました。そういった海外トップレベルの大学に助成金をもらって留学ができる明治大学のトップユニバーシティ留学制度は非常に魅力的です。実際に望んでいた大学に行けるので、待ちきれません。

栁澤琉貴さん

最後に一言

記者:志が高く、それを実際に実現させてしまうところがとても尊敬できます。最後にこの記事を読んでいる高校生に一言お願いします。

栁澤さん:入学してみて、大学って想像以上に自分の意志が大切だなと思いました。自分から勉強しようと思わないと吸収できることもできません。しかし、その分高校生までと比べて学ぼうと思えば追求できる環境は揃っています。僕は高校の頃あまり勉強をしていませんでした。しかし、大学から勉強をして奨学金をもらうこともできています。自分の意志さえあれば大学ではやりたいことはできます。だからこそ、意志は強く持ってほしいし、目標は高く持ってほしいと思います。

記者:最後の最後まで貴重なお言葉をいただきありがとうございます。夏休みの過ごし方という記事ではありますが、特に留学を考えている多くの高校生には参考になると思います!

栁澤さん:こちらこそありがとうございました!

MENU