授業

2024.08.01

特別テーマ実践科⽬A「大災害時代の復興未来学」成果報告会報告

洞口拓磨(担当教員)

 2024年7⽉13⽇(土)に特別テーマ実践科⽬A「大災害時代の復興未来学」・「地球に優しい科学を目指す」の春学期成果報告会を合同で開催しました。学生ができるだけ多くのテーマに触れ、お互いの授業から刺激を得ることを期待しこの2つのテーマで合同開催を行っています。
 「大災害時代の復興未来学」は、2018・2019年度開講した「東日本大震災を学ぶ」の後継授業です。東日本大震災から10年以上が経ち、被災地は未曽有の災害から確実に復興への道を歩みつつも、他方では大規模な災害が繰り返され、復興への足掛かりを掴めない現状も確実に存在します。大災害と復興を繰り返す長いトンネルをいかに生き抜き、どのような未来を創造すべきかを研究することがこの授業の目的です。
 当⽇は、参加学生も含め授業OB・OGにもご参加頂き、⾮常に活発な議論がなされました(※プログラム参照)。以下、学生からの感想を一部抜粋して掲載します。

  • いままでの私は文系的アプローチでしか、学問を捉えてきませんでした。この授業を受講させていただき、初歩的な理系的アプローチ、文理混合のテーマを初めて経験することが出来ました。また、自然災害、復興関してここまで自分事に落とし込む経験は、他の学生には実感できない貴重なものであると感じています。
  • 私の実家付近を歩いているときも、普段の視点ではなく、新たな視点で町を眺めることがありました。今の実家は安全な地域なのか、どこが災害の危険性を抱えているのかなどを考える視点です。授業で学んだことが実践で生きていると感じた初めての機会でした。
  • 復興とは数週間単位の規模ではなく、数十年単位の規模のものである。そのため居住地や勤務先など人生に与える影響が非常に大きい。人間の想像を超える自然現象に対する本質的な災害対策は、安全な地域に短絡的に避難することではない。

 この授業での学びが、現在進行形で起こり続ける災害への自覚を促し、学生自身の自衛と被災地に対する復興の一助となれば幸いに思います。
 最後に、お忙しい中本成果報告会にご参加頂いた授業OB・OGの方々、本学商学部 浅賀宏昭先生及び本報告会開催にご協⼒頂いた商学部事務室の⽅々に深く御礼申し上げます。ご協⼒有難うございました。


2024年度特別テーマ実践科目A成果報告会プログラム
木曜3時限「大災害時代の復興未来学」
木曜4時限「地球に優しい科学を目指す」
担当教員:商学部 洞口拓磨

日時:2023年7月13日(土)12:30開始
場所:和泉キャンパスラーニングスクエアLS304・305及びZoomでのハイブリット開催
参加登録:関係者のみで開催

プログラム

12:30 授業紹介・外部専門家支援員・アドバイザー紹介 明治大学商学部 特任教授 洞口拓磨

「大災害時代の復興未来学」発表開始(発表+質疑応答:25分)
12:40 「大災害に対する長・中・短期的対策」                    商学部2年生

「地球に優しい科学を目指す」発表開始(発表+質疑応答:25分)
13:05 「我々はどこから来たのか?~生命の起源とパンスペルミア仮説~」       商学部2年生
13:30 「皮膚刺激と自律神経の関係~生体の電気的性質からの考察~」         商学部1年生       

13:55 休憩(5分)
 
14:00 授業内容の補足
14:15 総括・アドバイザーより
14:45 写真撮影
14:40 解散

※外部専門家支援委員1名・アドバイザー2名

MENU