2022.09.01
特別テーマ実践科⽬A「大災害時代の復興未来学」成果報告会報告
洞口拓磨(科目担当教員)
2022年8⽉1⽇に特別テーマ実践科⽬A「大災害時代の復興未来学」・「社会が求める科学技術イノベーション」の春学期成果報告会を合同で開催しました。成果報告会への参加を通じて、学生ができるだけ多くのテーマに触れ、お互いの授業から刺激を得られることが合同開催を行う理由です。
この「大災害時代の復興未来学」は、2018・2019年度開講した「東日本大震災を学ぶ」の後継授業として2020年度より開講しています。この授業では、自然災害が起こる理由を科学的に考察し、復興について考え続ける重要性を学ぶことを目標にしています。
この授業では、各学生が必ず2つのテーマに関わることにしており、今年度春学期は授業全体で3つのテーマについてグループワークを展開しています(※プログラム参照)。今年度はコロナ禍の影響は残しつつも、本格的に対面授業を再開し、成果報告会も二年ぶりに対面で開催することができました。
当⽇は、参加学生も含め商学部 浅賀宏昭先生、更にアドバイザーとして実践科目OG(※文末に記載)にも参加して頂くことができ、⾮常に活発な議論がなされました。
以下、学生からの感想を一部抜粋して掲載します。
- 自然災害やエネルギー問題、食料問題について人に少し語れるくらい知識を深められたことに加え、発表の作り方やグループワークの仕方、パソコンの使い方など、様々な面で学びが多く、それがとてもよかったと思う。一方で自分の苦手な面もたくさん見えて、例えばグループワークの進め方であったり、発表内容の深め方、方針の立て方などはまだまだだなと感じた。エネルギー問題の発表では、地産地消の提案という筋書きを比較的早い段階で描けたのに対し、自然災害の発表では最後まで過去スライドから発展した内容を考え出すことができなかったように思う。秋学期は新しい観点を取り入れた発表を作りたいと考えている。
- 履修を始めた当時はグループ内で話し合って問題解決方法を模索するのだなと思っていましたが、成果報告会に近づくにつれて各自が問題に対して勉強し、その上でグループ内で確認するというのが結果的にみんなの理解が深まるのだなと感じました。文章だけではなく、根拠として数値を用いることの大切さを学びました。
- とても緊張しましたが、入念に準備したことを自信にして喋ることができていたと思う。スケジュールを管理して着実に準備を進めていくということができるようになったのが成長した点だと思います。
- 報告会は思っていたよりもいい発表ができたと思っている。自分の担当分だけでなく他の人の分のフォローもできるようになったし伝わる言葉で話せた気がしている。
- 2単位以上の学びがあると感じています。この授業のおかげで最近日本で起こる自然現象に興味が持てていて、ニュースを注意して見るようになりました。元々興味範囲が狭いタイプなので、それが広がって本当に良かったと思っています。
- 商学部に入ってエネルギー問題、食糧問題を深く学ぶ機会はほとんどないので貴重な時間でした。テレビ、ニュースを見ていて授業で扱った言葉が出てきて以前の自分ではわからなかったことが理解できた時は勉強してよかったと思いました。
- 自分の認識してこなかった事実を認識し始めるキッカケになった。夏休みの間にこの授業を通じて興味を持てた内容について少し調べてみたくなりました。
- 最初は個人作業に戸惑ったりうまく時間を作れなかったりして大変だったが、後半からは徐々に協力してスライドづくりや練習をできたので成長があったと思っている。自分が責任をもってチームを率いるのはまだ不慣れだが、これからもっと協力してこなせるようになりたい。
今年度春学期は、本格的に対面授業が再開できたとはいえ、長らくオンライン主体の大学生活を送ってきた学生にとっては負担も大きかったように感じています。学生の感想を見る限り、その学生なりに十分な学びがあったのではないかと思います。この授業での学びが、今後起こり得る災害への自覚を促し、ささやかではありますが被災地に対する復興の一助となれば幸いに思います。
最後に、お忙しい中本成果報告会にご参加頂いたアドバイザーの⽅々、本学商学部 浅賀宏昭先生、及び本報告会開催にご協⼒頂いた商学部事務室の⽅々に深く御礼申し上げます。ご協⼒有難うございました。
2022年度特別テーマ実践科目A成果報告会プログラム
月曜3時限「大災害時代の復興未来学」
月曜5時限「社会が求める科学技術イノベーション」
担当教員:商学部 洞口 拓磨
日時:2022年8月1日(月)13:00開始
場所:明治大学和泉キャンパスM301教室
プログラム
13:00 授業紹介・アドバイザー紹介 明治大学商学部 特任准教授 洞口拓磨
「大災害時代の復興未来学」発表開始(発表+質疑応答:25分)
13:10「自然災害への現実的対応」 商学部1年生:1名・2年生:2名
13:35「食糧の安定供給について」 商学部1年生:1名・2年生:1名
14:00「エネルギーの未来~環境負荷と電力の安定供給~」 商学部1年生:2名・2年生:1名
14:25休憩(10分)
「社会が求める科学技術イノベーション」発表開始(発表+質疑応答:25分)
14:35「電磁波の利用~通信・エネルギー~」 商学部1年生:2名・2年生:2名
15:00「電磁波の計測技術」 商学部1年生:2名・2年生:2名
15:25 総括・アドバイザーより
15:50 写真撮影
16:00 解散
アドバイザー
藤森菜津子 様 (近鉄エキスプレス株式会社)
佐藤 有紗 様 (日本アイ・ビー・エム株式会社)
大和田優希 様 (明治大学商学部4年生)