授業

2021.02.24

特別テーマ実践科⽬B「社会が求める科学技術イノベーション」成果報告会報告

洞口 拓磨(科目担当教員)

 202118⽇に特別テーマ実践科⽬B「大災害時代の復興未来学」・「社会が求める科学技術イノベーション」の秋学期成果報告会を合同で開催しました。私が担当するこれらの科目を合同で開催したのは、学生ができるだけ多くのテーマに触れ、オンライン授業で少なくなりがちだったコミュニケーションの機会を最大限確保するためです。

 イノベーションとは、ある成熟した特定の分野の持つ手法を他分野の課題解決に適用し、その上で社会的意義のある新しい価値を創造することです。この授業では、社会が求める課題を「医療」・「環境」・「農業」の三分野に代表し、イノベーション促進の背景にあるビックデータと情報技術の発展によって、これらの課題がどのように解決され得るのかについて考察することを目標としています。

 秋学期は学生の要望に応じて対面・zoomリアルタイム配信併用のハイブリット型で授業を行いました。春学期同様Googleスライド等のオンライン共同作業ツールを駆使して、成果報告会に向けたグループワークを進めました。授業では各学生が必ず2つのテーマに関わり授業全体で5つのテーマ(「スペースデブリとこれからの宇宙開発」・「駆虫薬とウイルス」・「AIと量子コンピューターについて理解する」・「触媒とエナジーハーベスト」・「食を守る」)についてグループワークを展開しました。春学期発表できなかったテーマも含め、秋学期は春学期より多い発表数を達成することができました(プログラム参照)。

 成果報告会は、コロナ禍の影響もありZoomを用いてオンラン上で開催しました。当⽇は、参加学生も含め商学部 森永由紀先生、外部専⾨家⽀援委員(※文末に記載)により、⾮常に濃密な質疑応答がなされました。各グループともに質疑応答用の100枚以上のバックアップスライドを用意しており、春学期と比較して非常にスムーズに返答できていたのが印象的です。また、ネットワークの不調により音声と映像が途切れる学生がいても、同じメンバーの学生が即座に代理を務めるなど冴えのある連係プレーも見られました。

 以下、学生からの感想の一部を抜粋します。

  • 成果報告会で話を聞くことができた内容に関してより興味を持ち、ニュースなどで触れられた際には聞き耳を立てるようになりました。今回学んだことだけでなく日々更新される情報を少しでも多く取り入れていこうという意欲が湧きました。春学期の成果報告会の時に比べて、補講を開いていただき、自ら演習をすることができたのでより理解を深めることができました。
  • ニュースなどで少しだけ話を聞くような話題や、全く耳にしたことのないような話題に深く触れることのできる貴重な授業だった。また、文系や理系という枠組みにとらわれていては知ることのできなかった知識なども増えた。そして、コロナ禍の中で人と接して学ぶことのできる貴重な授業だった。
  • 一年をかけて災害や異常気象の裏側にある被害者や危険を知り、簡単な気持ちで行ってはならないことを知りました。当事者意識を持って真剣に向き合わなければどれだけ知識を知っていても正しい使い方はできないのではないかと思います。
  • 2020年を振り返るとこの授業を受講したことが私にとても大きな影響を与えています。この授業を受講したことでデータから見た社会の課題や最先端の新しい技術、また基礎的な物理科学の考え方を学ぶことができました。
  • 一年間特別テーマ実践科目「社会が求める科学技術イノベーション」を受けて、とても貴重な経験ができたと思います。まず200枚を超えるようなスライドをグループで作ったことはありませんでした。このおかげで、自分だけではおさえきれないところを、共有することで知ることができました。また、たくさんグループがあったことで幅広く学習することができました。専門家の方々の前で発表できるという事はめったに経験できないし、さらにフィードバックをもらえたことは今後の大学生生活だけでなく、社会人になった後でも活かせると思います。
  • この授業を経て、物事を相対的に見ることの大切さやグループワークの効率的な進め方、正解を探さずに自分たちで解決方法を模索することなど、成長できた点はたくさんあった。また、普段触れることのない話題や分野について、積極的に携わることができ、外部専門家支援委員のお話もたくさん聞くことができたので、とても勉強になった。

 今年度から始めたテーマであったことに加え、計画当初とは異なるオンライン主体での授業運営となりましたが、学生同士の協力関係に助けられ授業を完遂することができました。特に、2年生の1年生に対する様々な配慮がなければ、ここまでの成果は得られなかったと思います。最終的な感想を見る限り、学生の科学技術に対する意識が変わり、社会的な課題に対する感度が高まったと感じています。この授業が、学生たちの継続的な学びのきっかけとなり、これからの社会問題を考察する一助となれば幸いに思います。

 最後に、お忙しい中本成果報告会にご参加頂いた外部専⾨家⽀援員の⽅々、本学商学部 森永由紀先生、及び本報告会開催にご協⼒頂いた商学部事務室の⽅々に深く御礼申し上げます。ご協⼒有難うございました。

    • 2020年度特別テーマ実践科目B成果報告会プログラム

    月曜3時限「大災害時代の復興未来学」

    月曜5時限「社会が求める科学技術イノベーション」

    日時:202118日(金)12:00開始

    場所:Zoomによるオンライン開催

    • プログラム

    12:00 授業紹介・外部専門家支援委員紹介

    「大災害時代の復興未来学」発表開始(発表+質疑応答:25分)

    12:05「首都機能分散の実現に向けて」      商学部1年生:3名・2年生:1名    

    12:30「気候変動による影響と食料問題への対策」 商学部1年生:3名・2年生:1名

    12:55「災害予測・災害救助」 商学部1年生:3名

    13:20「脱原発・脱炭素」     商学部1年生:1名・2年生:2名

    13:45 休憩(10分)

    「社会が求める科学技術イノベーション」発表開始(発表+質疑応答:25分)

    13:55「スペースデブリとこれからの宇宙開発」 商学部1年生:2名・2年生:2名

    14:20「駆虫薬とウイルス」 商学部1年生:3名・2年生:1名

    14:45AIと量子コンピューターについて理解する」 商学部1年生:2名・2年生:2名

    15:10「触媒とエナジーハーベスト」 商学部1年生:3名・2年生:1名

    15:35「食を守る」     商学部1年生:2名・2年生:2名

    16:00 総括・外部専門家支援委員より

    16:20 写真撮影

    16:25 解散

    • 外部専⾨家⽀援委員

    吉澤⼀⺒ 様 (東京理科⼤学薬学部疾患薬理学研究室 准教授)

    水野統文 様 (聖路加国際病院放射線治療品質管理室 室長)

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