2025.03.31
「地域活性化システム論B」における途上国での国際協力に関する特別講義
松尾 隆策(担当教員)
「地域活性化システム論B」秋学期において、八千代エンジニヤリング(株)の海外事業部社員の方々と元国連人口基金事務所長の鹿野和子氏(現汎太平洋東南アジア婦人協会副会長)をゲストスピーカーとして招聘し、特別講義が行われました。
特別講義の詳細は以下の通りです。
プログラム①
日時:2024年12月9日(月) 13:30-15:10
場所:駿河台キャンパス リバティタワー12階 1123教室
講義テーマ:
1)途上国へのインフラ開発協力(八千代エンジニアリング(株)専務 吉兼秀典氏)
2)国際協力プロジェクトと開発コンサルタントの役割(同海外事業部プロジェクトマネージャー 勝田雄介氏)
3)プロジェクト紹介1「洪水による交通遮断を改善するジブチ国パルマレ橋梁プロジェクト」(同海外事業部 社会基盤部門アソシエイト 高野翔太氏)
4)プロジェクト紹介2「ASEAN各国における公共交通のバリアフリー調査」(同海外事業部 社会経済開発部門シニアアソシエイト 末澤瑠里子氏)
講義では、まず、八千代エンジニヤリング(株)専務執行役員の吉兼秀典氏にから、日本による途上国に対するインフラ開発協力の事業展開のお話があり、その後、同社の海外事業部社員の方々から、実際にインフラ開発を手掛けてきた海外プロジェクトに関しての体験談や苦労したエピソードを交えたお話がありました。日本のインフラ技術の素晴らしさがよく分かり、講義後に行われた質疑応答の時間では、将来、海外で働きたいという学生から様々な質問と闊達な議論が行なわれました。学生にとって、グローバルな視野を持つことの重要性を実感できるお話で、なかには、インターンシップへの参加を希望する方もおられました。
写真1:講義の様子1(専務執行役員 吉兼秀典氏)
写真2: 講義の様子2(海外事業部 勝田雄介氏)
写真3:講義の様子3(海外事業部 末澤瑠里子氏)
写真4 授業後の記念撮影
1番左:末澤氏、左から2番目:高野翔太氏、1番右:勝田氏)
プログラム②
日時:2024年12月16日(月) 13:30-15:10
場所:駿河台キャンパス リバティタワー12階 1123教室
講義テーマ:パシイワニュージーランド国際会議報告について
講演者:日本パシイワ副会長 鹿野和子氏
講義では、2024年10月28日から10月31日まで、ニュージーランドの首都、ウエリントンで開催された国際パシイワ(汎太平洋東南アジア婦人協会)の第28回国際大会の報告についてのお話がありました。今回の会議のテーマは、"Managing the Changing Climate, Planning for Managed Retreat and Resilience",(気候変動への対処として、計画的に退却することと防備を固めること)で、世界的な環境問題のお話でした。日本の道の駅「むつざわ」(千葉県睦沢町)における熱電併給型のマイクログリッド事業は、今後の国際的なカーボンニュートラル事例とし非常に注目されているというお話をお伺いしました。
写真6、7: 講義の様子(日本パシイワ副会長 鹿野和子氏)