2023.12.26
商学部の授業ってどんな感じ?【国際ビジネス交渉論】編
商学部3年 CHOI YOUNGHYUN〔商学部の現場〕編集部記者
高校生のみなさんは大学の講義に対してどのようなイメージを抱いているでしょうか?
授業時間や学生の人数、講義の形式など様々な点が高校までの授業とは大きく異なっています。
1、2年生の時は学門の基礎を学んできましたが、3年生になってからは7つのコースに分かれ、自分がもっと深掘りしたい専門的な知識が学べます!私は国際舞台で活躍したい気持ちがあるので、「グローバルビジネスコース」を選択し勉強を続けています。
特に3年生から履修できる授業の中で、日本企業の国内外に向けた市場戦略を様々な事例を用いてグローバルリーダへの最初の一歩となる授業があります。
中谷安男先生の「国際ビジネス交渉論」は、トヨタ、帝国ホテル、花王など様々な企業のマーケティング戦略、危機を乗り越えた施策について学び、自ら企業を分析し、世界を見る視野を広げる授業です。積極的に参加すればするほど、ためになる(中谷先生の言葉をお借りすると「参加すればするほど得する」)授業の一つのテーマをピッグアップして紹介します。
「帝国ホテルから学ぶラグジュアリーブランドの戦略」
キアヌ・リーヴス主演の映画『JM』では、「東京の帝国ホテルでクリーニングしたシャツが着たいよ」というアドリブがありました。日本の「御三家」と呼ばれる帝国ホテルは、日本のサービス精神の象徴です。しかし、帝国ホテルの戦略はランドリーだけではありません、職人芸のような優れた品質、希少で高価、強いブランド力、伝統や歴史、セレブのようなサービスを顧客に提供する「ラグジュアリーブランドの五つの要素」に基づいて徹底的に考えられています。
- 帝国ホテル外見
今回の授業では、帝国ホテルと自分が考えたその競合を、「ラグジュアリーブランドの五つの要素」で比較しました。日本には、ホテル御三家と呼ばれる「帝国ホテル」「ニューオータニ」「ホテルオークラ」があります。その中、私が競合で選んだ「ホテルオークラ」は、ブランド価値の日本らしさを「和の心」だと考えて、それを極める戦略を行っています。帝国ホテルの「伝統と現代性の融合」と異なる魅力で他のホテルと差別化しています。
星のように多いホテルの中、一番輝いている企業戦略から学び、自分が使えそうなところは「自分らしさ」に変えて適用し、差別化することは、オンリーワンになる第一歩です。
- グループ別発表と評価
それでは、みなさんの身の周りにあるラグジュアリーブランドはどうですか? 「シャネル」「ディオール」「エルメス」のようなブランドも「五つの要素」全てを満たしながら、伝統を守る「ブランド力強化」、意図的に需要を調整するために商業活動を止める「デ・マーケティング」など、様々な市場戦略をとっています。ただ、伝統を守ることでは付加価値が生じないため、高付加価値のある革新を行うことがラグジュアリーの秘訣です。
中谷先生の授業で学んだ「理論的な知識」は単純に使っていた自販機から百貨店まで、全ての物事に「なぜ」をつけることで理解が深まります。なぜこの自販機のココアはコンビニで買えないんだろう、なぜ伊勢丹はいつも高級車が集まるのかなど、自分なりに見解を持つことが課題発見に繋がります。身近なものに対して興味津々と考えることはきっと力になります。
今回紹介した授業以外、他にも商学部には面白くて役に立つ授業がたくさんあります。 商学部の授業から、身の回りで行っている物事の裏話に耳を傾けてみませんか?