授業

2022.03.31

特別テーマ実践科目「変革するビジネス」の成果報告

中山 千尋(担当教員)

2022年1月13日、秋学期特別テーマ実践科目「変革するビジネス」の成果報告会を和泉キャンパスで行った。NHK様にご協力頂き、「SDGs」をテーマに、グループで課題解決案を提示した。グループ発表の後、質疑応答を行い、ご講評を頂いた。

本講義では、グループで議論を重ね「NHK×SDGsで社会を変える"新しいサービス"」の企画を行った。NHK(人事部)様のご協力のもと、学生が朝の情報番組「あさイチ」のリハーサル、および、局内を見学し、あさイチのプロデューサー2名に発表を行った。グループで企画案を考えるにあたり、NHK(人事部)様に、授業に何度もお越し頂き、質疑応答の時間を設け、中間発表と最終発表では貴重なコメントを頂いた。

成果報告会では4班が、下記の通り発表を行った。

1班は、「フードロス」に取り組む子供(中学生以下)をターゲットとしたイベントの開催を提案した。NHK様が規格外野菜や廃棄野菜を安価で買い取り、フェスで販売し、廃棄野菜を堆肥化処理する業者に送ることで、農家、消費者、企業を繋ぐ仕組み作りを発表した。家族層にも広く認知してもらい、フェスを通して抵抗感を無くすことが、社会を変える第一歩になるとした。

2班は、SDGsの10番目のゴール「人や国の不平等をなくそう」という視点に着目し、都市と地方の情報格差の是正による能動的な学生の育成に向けて、「私のミライ見える化プロジェクト」略して、「MMプロジェクト」を企画した。進路選択は、人生で最も情報が必要だと考え、全国の高校2年生をターゲットとした。ロールモデルによる講演や、デジタルデバイスの活用によって、全ての学生が平等に進路について情報を得られるよう提案した。

3班は、SDGs の11番目のゴール「住み続けられるまちづくり」に着目し、全国の地域に眠るお宝を再発見するため、子どもを対象として、「NHK地元じまんフォトコンテスト」、「NHK全国ふるさとトレジャーマップ」の作成を提案した。子どもたちが日本各地の素晴らしさに気付き、幼少期から様々な地域の魅力に触れることで、その魅力を守ろうとする意識を醸成し、日本の地域の特色を後世に残すことを提案した。

4班は、日本などから貧しい国に寄付された古着の多くが転売され、国内で製造された服が売れない問題に注目した。衣類の寄付は、逆に地元の繊維産業の発展を阻害しているとした。 NHKが古着回収アプリを開設し、回収ボックスを設置することで、消費者、リサイクル工場、メーカー企業を繋ぐ、仕組みづくりを提案した。

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